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	<title>現代ジャズ | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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		<title>ジョン・アバークロンビーとは？伝統と次世代をつないだECMの静かな革新者</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/john-abercrombie/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 11:51:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ECM]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジョン・アバークロンビー]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[ECMを拠点に40年以上活動したジャズギターの静かな革新者ジョン・アバークロンビー。経歴と音楽的特徴、代表作『Timeless』、使用機材、後進への影響までを分かりやすく解説する人物紹介記事です。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジョン・アバークロンビー（John Abercrombie, 1944–2017）は、ドイツのレーベルECMを拠点に40年以上活動したアメリカのジャズギタリストです。派手な速弾きではなく、レガート（音を滑らかにつなぐ奏法）を軸にした「歌う」ラインと浮遊感のある音色で、小編成ジャズにおけるギターの役割を静かに塗り替えました。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したような伝統派の語彙を受け継ぎながら、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニー</a>やビル・フリゼール、ジョン・スコフィールドといった次世代へ橋を架けた点が最大の功績といえます。この記事では、その経歴と音楽的特徴、代表作『Timeless』を中心に解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">ロックからジャズへ、そしてバークリーへ（1944〜1967年）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ニューヨークでのフュージョン期（1969〜1974年）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">ECMとの契約とリーダーデビュー（1974〜1978年）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">リーダーとしての確立から晩年まで（1979〜2017年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">レガートとベンドで「歌う」ライン</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">コードよりラインを優先する発想</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">音色への飽くなき探求</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『Timeless』（1974年録音・1975年発表、ECM 1047）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ジョン・レアード・アバークロンビー（John Laird Abercrombie）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1944年12月16日〜2017年8月22日（享年72）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ニューヨーク州ポートチェスター（コネチカット州グリニッジ育ち）</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（アーチトップ、セミホロウ、ギターシンセサイザーなど）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1960年代後半〜2017年（ECM Recordsを拠点に40年以上）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">ロックからジャズへ、そしてバークリーへ（1944〜1967年）</span></h3>
<p>1944年、ニューヨーク州ポートチェスターに生まれ、1950年代にコネチカット州グリニッジで育ちました。最初に夢中になったのはチャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーでしたが、友人を通じてデイヴ・ブルーベックやマイルス・デイヴィスを知り、初めて聴いたジャズギターのレコード——<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/barney-kessel/">バーニー・ケッセル</a>の1枚——をきっかけにジャズへ傾倒していきます。1960年代前半にボストンのバークリー音楽大学へ進学し（1967年卒業）、ジム・ホールやウェス・モンゴメリーといった名手を研究。在学中に出会ったオルガン奏者ジョニー・ハモンド・スミスのツアーに同行したことが、プロとしての最初の足がかりになりました。</p>
<h3><span id="toc4">ニューヨークでのフュージョン期（1969〜1974年）</span></h3>
<p>1969年にニューヨークへ移り、ブレッカー兄弟のジャズロックバンド「Dreams」に参加。1970年代前半にはビリー・コブハムのフュージョンバンドや、ギル・エヴァンス、ガトー・バルビエリらとの共演で経験を積みます。ただし本人は、コブハム時代にフィラデルフィアの大会場スペクトラムで演奏した夜のことを「俺はここで何をしているんだ？と思った」と後年振り返っており、ロック寄りの大舞台には違和感を抱いていました。</p>
<h3><span id="toc5">ECMとの契約とリーダーデビュー（1974〜1978年）</span></h3>
<p>転機は1970年代前半、ECM総帥マンフレート・アイヒャーから録音の誘いを受けたことでした。1974年6月に録音したリーダーデビュー作『Timeless』を1975年に発表します。以後、デイヴ・ホランドとジャック・ディジョネットとの協働トリオ「Gateway」で『Gateway』（1976年）『Gateway 2』（1978年）を、ラルフ・タウナーとのギターデュオで『Sargasso Sea』（1976年）を発表しました。</p>
<h3><span id="toc6">リーダーとしての確立から晩年まで（1979〜2017年）</span></h3>
<p>1979〜1981年にはリッチー・バイラークらとのカルテットで『Arcade』（1979年）など3作を発表し、バンドリーダーとしての基盤を固めます。1984〜1990年頃はギターシンセサイザーを導入した実験期、1990年代はオルガントリオでの原点回帰、2000年代はヴァイオリンのマーク・フェルドマンを含むカルテットと、編成を変えながら探求を続けました。晩年はマーク・コープランドらと遺作『Up and Coming』（2017年）を録音し、2017年8月22日に心不全のため72歳で亡くなるまで、ECMでの録音を続けました。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">レガートとベンドで「歌う」ライン</span></h3>
<p>ハンマリングやプリングを多用した滑らかなレガートと、ベンド（弦を押し上げて音程を変える奏法）で目的の音に「ずり上がる」表現がトレードマークです。ジャズ系ギタリストとしては早くからベンドを本格的に取り入れた一人とされます。弦高を1.5〜2/64インチ（約0.6〜0.8mm）という極端な低さに設定し、細めのゲージの弦を張った軽いタッチが、この独特のアーティキュレーションを支えていました。</p>
<h3><span id="toc9">コードよりラインを優先する発想</span></h3>
<p>高度なハーモニーの知識を持ちながら、伴奏時でさえブロックコードを弾き固めるより、対位法的なライン（旋律同士の絡み合い）を好みました。小編成での「余白」を大切にし、技巧の誇示を避けたリリカルで内省的なスタイルは、共演者との対話（インタープレイ）を何より重視するものです。</p>
<h3><span id="toc10">音色への飽くなき探求</span></h3>
<p>ボリュームペダルで音の立ち上がりを消すスウェル奏法、コーラスやディレイ、1980年代にはギターシンセサイザーと、ECM的な浮遊感のあるサウンドを開拓し続けました。晩年はピックを手放してウェス・モンゴメリーを思わせる親指弾きに移行し、さらに柔らかい音色へ深化しています。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
<p>※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">『Timeless』（1974年録音・1975年発表、ECM 1047）</span></h3>
<p>リーダーデビュー作にして最良の入門盤です。1974年6月21〜22日にニューヨークのGeneration Sound Studiosで録音され、マンフレート・アイヒャーのプロデュースにより1975年に発表されました。メンバーはヤン・ハマー（オルガン、ピアノ、シンセサイザー。ボストン時代のルームメイトでもありました）とジャック・ディジョネット（ドラム）。1曲目「Lungs」で灼熱のオルガンと渡り合う高速インタープレイと、12分近い表題曲「Timeless」の静謐な浮遊感——この「動と静」の対比が最大の聴きどころで、フュージョンの熱量とECM的叙情の分岐点に立つ1枚です。盟友ラルフ・タウナーの名を冠した「Ralph&#8217;s Piano Waltz」は、その後もたびたび再演される人気曲になりました。</p>
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</div>
<p>このほかでは、ホランド、ディジョネットとの対等トリオによる『Gateway』（1976年）、ラルフ・タウナーとのデュオでアコースティックとエレクトリックが溶け合う『Sargasso Sea』（1976年）、そして結成7年目のカルテットの結束が頂点に達したと批評家から高く評価された、ヴァイオリン入りの円熟作『The Third Quartet』（2007年）がおすすめです。時期ごとに作風の違いを聴き比べると、探求の軌跡がよく分かります。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>ギターは時期によって大きく変遷しています。初期はGibson L-5を使用し、1950年代後半製のGibson ES-175は「絶対に手放さない1本」として生涯手元に置いていました。1970年代のフュージョン期にはゴールドトップのGibson Les Paulなどを弾き、のちにIbanez Artist（2619）へ移行。「レスポールよりピックアップの音が太い」と本人が語るほど気に入り、長く愛用しました。2003年以降のメインは、セミホロウボディにハムバッカー2基とピエゾピックアップを備えたBrian Moore DC-1のシグネチャーモデルです。</p>
<p>アンプは初期のFenderやMesa/Boogieから、後年はRoland JC-120やPolytone Mini-Bruteなどへ移行し、ライブではRolandとMesa/Boogieの2台を同時に鳴らすセッティングを好んだとされます。エフェクトはボリュームペダルとBoss SE-50（ディレイ/リバーブ/コーラス）が中心でした。なお、機材の使用時期や個体には諸説あるため、あくまで代表例として捉えてください。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>40年を超えるキャリアで、リーダー作・共演作あわせて50を超えるECM録音に参加したアバークロンビーは、ウェス・モンゴメリーやバーニー・ケッセル、ジム・ホールといった伝統派と、メセニー、フリゼール、スコフィールドら次世代とを橋渡しする存在と広く評価されています。本人も「ジャズギターの歴史に直結していながら、音楽的な境界をいくらか押し広げている——そう受け取ってほしい」と語っていました。派手さを排した「アンダーステイテッド（控えめ）」な美学で小編成ジャズにおけるギターの役割を再定義し、ECMサウンドの中核ギタリストとしてレーベルの美学形成にも貢献。ジム・ホール直系のレガートとインタープレイ重視の系譜を、次の世代へ確かに受け渡した人物です。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>ジョン・アバークロンビーは、技巧を誇示せず、歌うようなラインと音色の探求でジャズギターの表現を広げた「静かな革新者」でした。伝統を踏まえながら境界を押し広げるその姿勢は、世代の異なるギタリストたちをつなぐ架け橋にもなりました。入門には、熱狂と静謐が1枚に同居するリーダーデビュー作『Timeless』（1974年録音・1975年発表）が最適です。まずは冒頭の「Lungs」と表題曲の対比から、その世界に触れてみてください。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/">ビル・フリゼールとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/">ジョン・スコフィールドとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/jim-hall/">ジム・ホールとは？（人物紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://jazzguitarroundmidnight.com/john-abercrombie/feed/</wfw:commentRss>
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			</item>
		<item>
		<title>ピーター・バーンスタインとは？歌心と王道の音色で現代ジャズを支える名手</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/peter-bernstein/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/peter-bernstein/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 11:49:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハードバップ]]></category>
		<category><![CDATA[ピーター・バーンスタイン]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[ジム・ホールに絶賛されたジャズギターの名手ピーター・バーンスタインを紹介。経歴や代表作『Signs of Life』、オルガントリオ、使用機材まで、歌心あふれる王道ギタリストの魅力を徹底解説します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ピーター・バーンスタイン（Peter Bernstein）は、1967年生まれ、ニューヨークを拠点に活躍するジャズギタリストです。速弾きに頼らず、一音一音を丁寧に歌わせるフレージングと、太く温かい音色を持ち味とし、これまでに参加した録音は300枚以上にのぼります。巨匠ジム・ホールが「私がこれまでに聴いた中で最も印象的な若手ギタリスト」と絶賛したことでも知られる存在です。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したウェスらの伝統を受け継ぐ、王道ジャズギターの現在形を知るうえで欠かせない一人です。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">ピアノからギターへ（1967年〜1980年代後半）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ジム・ホールとの出会いとプロ活動の本格化（1989年〜1990年代前半）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">リーダー作の発表と一流グループへの参加（1992年〜2000年代）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">20年越しのカルテット共演と現在（2015年〜）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">メロディーを最優先した「歌う」シングルライン</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">エフェクトを使わない太く温かいトーン</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">オルガンジャズ仕込みのグルーヴと伴奏力</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『Signs of Life』（1994年録音・1995年発売、Criss Cross Jazz）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>Peter Andrew Bernstein（ピーター・アンドリュー・バーンスタイン）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1967年9月3日生まれ（存命）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ニューヨーク市</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（フルアコースティック／アーチトップ）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1980年代後半〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>※映画音楽の作曲家ピーター・バーンスタイン（エルマー・バーンスタインの息子）とは同姓同名の別人です。</p>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">ピアノからギターへ（1967年〜1980年代後半）</span></h3>
<p>1967年、ニューヨーク市に生まれます。8歳でピアノを始め、13歳でギターへ転向しました。主に耳で聴いて学ぶ独学スタイルで腕を磨いたのち、1980年代後半にはラトガース大学でテッド・ダンバー（ギター）やケニー・バロン（ピアノ）に学び、その後ニューヨークのニュースクール（The New School）に移っています。</p>
<h3><span id="toc4">ジム・ホールとの出会いとプロ活動の本格化（1989年〜1990年代前半）</span></h3>
<p>1989年頃からニューヨークのジャズシーンで本格的に活動を始めます。転機となったのは1990年。ニュースクールで出会った巨匠ジム・ホールに評価され、JVCジャズ・フェスティバルのホール主催「インヴィテーショナル・コンサート」に、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニー</a>や<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/">ジョン・スコフィールド</a>ら名手が顔をそろえる中で抜擢されました。ホールは「彼は過去にも未来にも目を向けている」と、その資質を高く評価しています。同じ1990年からは、アルトサックスの大御所ルー・ドナルドソンのバンドに約10年間在籍。並行して、ウェス・モンゴメリー・トリオの元メンバーであるオルガン奏者メルヴィン・ラインの録音にも参加し（共演盤は5枚にのぼります）、オルガンジャズの語法を吸収しました。さらに1989年頃には、ラリー・ゴールディングス（オルガン）、ビル・スチュワート（ドラム）とのオルガントリオを結成。このトリオは30年以上続く長寿ユニットとなっています。</p>
<h3><span id="toc5">リーダー作の発表と一流グループへの参加（1992年〜2000年代）</span></h3>
<p>1992年12月には初リーダー作『Somethin&#8217;s Burnin&#8217;』（Criss Cross）を録音。ブラッド・メルドー（ピアノ）、ジョン・ウェバー（ベース）、ジミー・コブ（ドラム）が参加しています。1994年12月に録音され翌1995年に発売された『Signs of Life』は、現在も代表作として挙げられる一枚です。その後は1995〜97年にジョシュア・レッドマンのグループ、1999〜2001年にはダイアナ・クラールのカルテットに参加。ソニー・ロリンズ、リー・コニッツ、ニコラス・ペイトンらのグループでも活躍しました。2008年にはBlue Noteレーベル70周年を記念して結成されたセプテット「Blue Note 7」に参加し、『Mosaic』（2009年発売）を録音。同じ2008年にはトリオ作『Monk』でセロニアス・モンクの曲集にも取り組んでいます。</p>
<h3><span id="toc6">20年越しのカルテット共演と現在（2015年〜）</span></h3>
<p>2015年1月、『Signs of Life』のカルテット（メルドー、クリスチャン・マクブライド、グレゴリー・ハッチンソン）が、ジャズ・アット・リンカーンセンターで初めての共演ライブを3夜にわたって行いました。録音から約20年を経ての初ライブで、その模様は『Signs LIVE!』（2017年、Smoke Sessions）として発売されています。2016年には『Let Loose』を発表し、2024年9月には最新リーダー作『Better Angels』をリリース。現在はNYU（ニューヨーク大学スタインハート校）で後進の指導にもあたっています。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">メロディーを最優先した「歌う」シングルライン</span></h3>
<p>バーンスタインの魅力は、まずそのシングルライン（単音で奏でるメロディーライン）にあります。ビバップの語彙を土台にしながら、音数を欲張らない経済的な音選びで、フレーズの起承転結とニュアンスを大切にするスタイルです。速さで圧倒するのではなく「間」で聴かせる美学は、師でもあるジム・ホール直系といえます。</p>
<h3><span id="toc9">エフェクトを使わない太く温かいトーン</span></h3>
<p>エフェクターを一切使わず、アーチトップギター（箱型のフルアコースティックギター）をアンプに直結するだけのシンプルなセッティングも特徴です。ウェス・モンゴメリーやグラント・グリーンを思わせる、丸く芯のある温かい音色は、彼の最大の個性といってよいでしょう。</p>
<h3><span id="toc10">オルガンジャズ仕込みのグルーヴと伴奏力</span></h3>
<p>ルー・ドナルドソンやメルヴィン・ライン、そしてゴールディングス＝スチュワートとの長年のオルガントリオ経験に裏打ちされた、ソウルフルなタイム感と的確なコンピング（伴奏）も見逃せません。300枚を超える録音に呼ばれ続ける理由は、この確かな伴奏能力にあります。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
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<h3><span id="toc12">『Signs of Life』（1994年録音・1995年発売、Criss Cross Jazz）</span></h3>
<p>1994年12月17日にニューヨークのRPMスタジオで録音され、翌1995年に発売されたリーダー作です（資料によっては「1994年作」と表記されることもあります）。メンバーはブラッド・メルドー（ピアノ）、クリスチャン・マクブライド（ベース）、グレゴリー・ハッチンソン（ドラム）という、後にそれぞれ大スターとなる顔ぶれ。オリジナル曲「Blues for Bulgaria」「Jet Stream」などとスタンダード「The Things We Did Last Summer」などをバランスよく収めた全9曲・約72分で、当時27歳のバーンスタインの完成された歌心を堪能できます。AllMusicでは4.5／5の高評価。実はこのカルテットは録音当時ライブを一度も行っておらず、初の共演ライブは約20年後の2015年に実現しました（その記録が『Signs LIVE!』（2017年）です）。</p>
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</div>
<p>このほかでは、メルドー、ラリー・グレナディア（ベース）、ビル・スチュワート（ドラム）と録音した円熟期の人気作『Heart&#8217;s Content』（2003年、Criss Cross）がおすすめです。『Monk』（2008年、Xanadu）は、ダグ・ワイス（ベース）、ビル・スチュワートとのトリオでセロニアス・モンクの曲12曲に取り組んだ意欲作。そして最新作『Better Angels』（2024年、Smoke Sessions）は、メルドー、ヴィセンテ・アーチャー（ベース）、アル・フォスター（ドラム）という、この4人としては初共演となるカルテットによる録音で、晩年のアル・フォスターの演奏の記録としても貴重な一枚です。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>ギターは、フィラデルフィアの製作家ジョン・ザイドラー（John Zeidler）による1981年製とされるアーチトップを、1990年代後半以降ほぼ一貫してメインギターとして使用しています。フローティング・ハムバッカー（ボディに直接取り付けないタイプのピックアップ）を搭載したモデルです。</p>
<p>アンプはFender系の真空管アンプ（Deluxe Reverbやヴィンテージ・Vibroluxなど）を愛用しているとされ、Polytoneとの2台併用で鳴らすこともあると言われます。Twin ReverbやRoland Jazz Chorusの使用例も報告されていますが、アンプ周りはファン発の情報が多く断定はできません。確かなのは、エフェクターを基本的に使わない「ギターとアンプだけ」の潔いセッティングだということです。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>バーンスタインは、ウェス・モンゴメリー、グラント・グリーン、ジム・ホールらの伝統を現代に継承する「ポスト・バップ王道派」の最高峰として広く認知されています。ゴールディングス＝バーンスタイン＝スチュワートのオルガントリオは、1990年代半ばにニューヨーク・タイムズ紙から「過去10年で最高のオルガントリオ」と評され、現代オルガンジャズの基準点として評価が定着しました。派手な革新者ではなく「本流の深化」で評価されるタイプであり、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/">カート・ローゼンウィンケル</a>やジェシー・ヴァン・ルーラーといった同世代以降の「モダン派」との対比で語られることも多いギタリストです。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>ピーター・バーンスタインは、歌心あふれるシングルラインと温かい音色で、ジャズギターの王道を現代に受け継ぐ名手です。ルー・ドナルドソンからダイアナ・クラールまで、世代を超えた信頼を集めてきたキャリアがその実力を物語っています。まずは代表作『Signs of Life』（1994年録音・1995年発売）で、若き日のメルドーやマクブライドとの共演と、27歳にしてすでに完成されていた歌心をぜひ味わってみてください。そこから長寿オルガントリオや最新作『Better Angels』へと聴き進めれば、この人の魅力がさらに深く見えてくるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/jim-hall/">ジム・ホールとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/grant-green/">グラント・グリーンとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/kenny-burrell/">ケニー・バレルとは？（人物紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ビル・フリゼールとは？浮遊する音色でジャズとアメリカーナをつなぐ異才ギタリスト</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 05:16:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ECM]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ビル・フリゼール]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[浮遊感のある音色でジャズとアメリカーナを融合したギタリスト、ビル・フリゼールを徹底解説。経歴やグラミー受賞、名盤『Have a Little Faith』、使用機材まで、ジャズギターの革新者の魅力に迫ります。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ビル・フリゼール（Bill Frisell）は、1951年生まれのアメリカのジャズギタリストです。ボリュームペダルやディレイを駆使した浮遊感のある音色を武器に、ジャズにフォークやカントリーといったアメリカのルーツ音楽を溶け込ませた独自のスタイルを確立しました。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したようなビバップ由来のジャズギター像を大きく塗り替えた存在で、パット・メセニーや<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/">ジョン・スコフィールド</a>と並び称されることも多い人物です。なお、日本語では「ビル・フリーゼル」という表記も見られますが、本記事では「ビル・フリゼール」で統一します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-3" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-3">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">クラリネットからジャズギターへ（1951年〜1970年代）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ECMデビューとニューヨーク時代（1978年〜1980年代）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">シアトル移住とアメリカーナ路線の確立（1988年〜1990年代）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">グラミー受賞から現在まで（2000年代〜）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">「空間」を生かすスウェル奏法とループ</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">ジャンルを横断するアメリカーナ感覚</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">引き算のメロディと幅広い音色</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『Have a Little Faith』（1993年、Elektra Nonesuch）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ウィリアム・リチャード・フリゼール（William Richard Frisell）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1951年3月18日生まれ（存命）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・メリーランド州ボルチモア（コロラド州デンバー育ち）</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>エレクトリックギター（テレキャスター系が中心）、アコースティックギター</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1980年代〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">クラリネットからジャズギターへ（1951年〜1970年代）</span></h3>
<p>1951年、ボルチモアに生まれ、幼少期からデンバーで育ちました。父はチューバやベースの奏者で、フリゼール自身は少年期にクラリネットを学び、10代でギターに転向してサーフロックやR&amp;Bのバンドで演奏します。1960年代後半には地元のギタリスト、デイル・ブルーニングに師事してジャズに開眼。1970年代前半はノーザン・コロラド大学で名手<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/johnny-smith/">ジョニー・スミス</a>に学んだのち、ボストンのバークリー音楽大学へ進み、憧れのジム・ホールのレッスンも受けています。</p>
<h3><span id="toc4">ECMデビューとニューヨーク時代（1978年〜1980年代）</span></h3>
<p>1978年にはベルギーに約1年滞在して作曲に打ち込み、この時期に書きためた曲が初期作品の素材になったとされます。エバーハルト・ウェーバーとの出会いからドイツの名門レーベルECMの仕事に関わるようになり、パット・メセニーの推薦でドラマーのポール・モチアンの『Psalm』（1981年録音、1982年発表）に参加。以後ECMの「ハウス・ギタリスト」的な存在となり、1983年にリーダー・デビュー作『In Line』を発表します。1980年代にはニューヨークのダウンタウン・シーンでも活躍し、ジョン・ゾーンの前衛バンド「ネイキッド・シティ」にも参加しました。ジョー・ロヴァーノとのポール・モチアン・トリオは、2011年のモチアン死去まで約30年続きます。</p>
<h3><span id="toc5">シアトル移住とアメリカーナ路線の確立（1988年〜1990年代）</span></h3>
<p>1988年にシアトルへ移住し、カーミット・ドリスコル、ジョーイ・バロンらとの自己のバンドで活動を本格化させます。1990年代にはエレクトラ・ノンサッチから『Have a Little Faith』（1993年）、『This Land』（1994年）、『Nashville』（1997年）などを発表し、「アメリカーナ（フォークやカントリーなどアメリカのルーツ音楽）をジャズの語法で描く」独自路線を確立しました。</p>
<h3><span id="toc6">グラミー受賞から現在まで（2000年代〜）</span></h3>
<p>2000年にシアトル近郊のベインブリッジ島へ移り、2005年には『Unspeakable』（2004年発表）で第47回グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞しました（グラミー賞には通算6回ノミネート）。2012年には初代ドリス・デューク・アーティストに選出され、2017年にはバークリー音楽大学から名誉博士号を受け、同年ブルックリンへ移住します。2019年からはブルーノートと契約し、『HARMONY』（2019年）、『Valentine』（2020年）、『FOUR』（2022年）、『Orchestras』（2024年）と、トリオ編成を中心に現役で活動を続けています。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">「空間」を生かすスウェル奏法とループ</span></h3>
<p>フリゼールの代名詞は、ボリュームペダルで音の立ち上がり（アタック）を消すスウェル奏法と、ディレイやループ、リバーブを重ねたアンビエントな音作りです。ペダルスティールや人の声のように滲む音色は、一度聴けば彼だとわかる強い個性になっています。</p>
<h3><span id="toc9">ジャンルを横断するアメリカーナ感覚</span></h3>
<p>ジャズを土台にしながら、フォーク、カントリー、ブルース、ロック、映画音楽までを一つの言語として扱うのも大きな特徴です。この傾向は1990年代後半以降ますます顕著になり、「アメリカ音楽の記憶を編集するギタリスト」と評されることもあります。</p>
<h3><span id="toc10">引き算のメロディと幅広い音色</span></h3>
<p>師であるジム・ホール譲りの和声感覚と歌心を受け継ぎつつ、速弾きではなく、音数を絞ったメロディと大胆な「間」で聴かせるのがフリゼール流です。一方でRATなどの歪みやノイズも辞さない広い音色パレットを持ち、静寂と轟音を行き来する振れ幅の大きさも魅力です。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
<p>※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">『Have a Little Faith』（1993年、Elektra Nonesuch）</span></h3>
<p>1992年3月にニューヨークのRPMスタジオで録音され、ウェイン・ホロヴィッツ（Wayne Horvitz）のプロデュースにより翌1993年に発表された全曲カバー作です。メンバーはフリゼール（ギター）のほか、ドン・バイロン（クラリネット、バスクラリネット）、ガイ・クルセヴェック（アコーディオン）、カーミット・ドリスコル（ベース）、ジョーイ・バロン（ドラム）という異色の室内楽的編成。アーロン・コープランド『ビリー・ザ・キッド』からボブ・ディラン、マディ・ウォーターズ、ソニー・ロリンズ、マドンナの「Live to Tell」、表題曲のジョン・ハイアットまで、アメリカ音楽史をまるごと一枚に収めた選曲が圧巻です。クラリネットとアコーディオンが生む柔らかな響きと、突如噴き出す歪みや集団即興との対比が聴きどころで、AllMusicでは5つ星満点、「1990年代で最も創意に富んだ録音の一つ」と評されました。ジャズの「スタンダード」という概念をアメリカ音楽全体へ広げた、フリゼール流アメリカーナの出発点といえる一枚です。</p>
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</div>
<p>ほかにまず聴きたいのは次の3枚です。『In Line』（1983年、ECM）はソロとデュオによる静謐なリーダー・デビュー作で、浮遊するギターサウンドの原点。『Nashville』（1997年、Nonesuch）はナッシュビルのブルーグラス系名手たちと共演した転換点で、ダウンビート誌の年間最優秀ジャズアルバムに選出されました。『Unspeakable』（2004年、Nonesuch）はサンプリングやストリングスを導入した異色作で、2005年のグラミー賞受賞作です。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>長年のメインはフェンダー・テレキャスター系のギターで、1974年製テレキャスターなどを愛用してきました。近年はMastery製ブリッジとキャラハン（Callahan）製ピックアップを搭載したJ.W. Black製のテレキャスター・タイプを使用しているとされます。1980〜90年代にはKleinのヘッドレス・ギターを多用していましたが、現在はほとんど使っていないとされ、ほかに1975年製ストラトキャスターの使用歴もあります。</p>
<p>アンプは、ツアーではデラックス・リバーブやプリンストンなどのフェンダー系、スタジオや自宅ではギブソンGA-18をはじめとするヴィンテージの小型アンプやCarr製アンプを使うとされます。エフェクターはLine 6 DL4（ディレイ/ルーパー）、Strymon Flint、ProCo RAT、ボリュームペダルなどが知られていますが、機材情報の多くはインタビューやフォーラム等に由来する非公式なものなので、参考程度に捉えてください。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>ニューヨーク・タイムズはフリゼールを「現代で最も個性的で独創的な即興ギタリストの一人」と評し、ダウンビート誌の1990年批評家投票ではギタリスト部門の1位に選出されました。ジャズギター史の観点では、ジム・ホール譲りの「歌うジャズギター」をエフェクトやループ、アメリカーナの要素で拡張した存在といえます。ウェス・モンゴメリー以来続いてきた「ジャズギター＝ビバップの語彙」という枠組みを崩し、パット・メセニー、ジョン・スコフィールドと並ぶ「ポスト・バップ世代の三大ギタリスト」の一人に数えられることも少なくありません。また、ジャンルを自在に行き来したキャリアは、ジュリアン・ラージやメアリー・ハルヴォーソンといった後続に「ジャンルを持たないギタリスト」という選択肢を開きました。フィリップ・ワトソンによる評伝『Bill Frisell, Beautiful Dreamer』の副題「アメリカ音楽のサウンドを変えたギタリスト」が示す通り、その評価はジャズの枠内にとどまりません。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>ビル・フリゼールは、スウェル奏法とループによる浮遊感のある音色で、ジャズとアメリカのルーツ音楽を一つにつないだギタリストです。速弾きに頼らず、音数を絞ったメロディと「間」で聴かせるスタイルは、ジャズギターの表現の幅を大きく広げました。まず一枚選ぶなら、コープランドからマドンナまでを室内楽的な編成でカバーした『Have a Little Faith』がおすすめです。そこから『Nashville』や近年のトリオ作へ進めば、40年以上にわたる彼の音楽の変遷をたどることができるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/jim-hall/">ジム・ホールとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/julian-lage/">ジュリアン・ラージとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/">ジョン・スコフィールドとは？（人物紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/feed/</wfw:commentRss>
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			</item>
		<item>
		<title>ジョン・スコフィールドとは？ジャズとファンクを融合した現代ジャズギターの巨匠</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 05:13:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジョン・スコフィールド]]></category>
		<category><![CDATA[フュージョン]]></category>
		<category><![CDATA[マイルス・デイヴィス]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[マイルス・デイヴィスのバンドで名を上げ、ビバップとファンクを融合した唯一無二のトーンで知られるジョン・スコフィールド。経歴・音楽的特徴・おすすめアルバム・使用機材まで、現代ジャズギターの巨匠を徹底解説します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジョン・スコフィールド（John Scofield）は、1951年生まれのアメリカのジャズギタリストです。マイルス・デイヴィスのバンドで世界的な知名度を得て、ビバップ（1940年代に生まれたモダンジャズの即興スタイル）の語彙とブルースやファンクのグルーヴを融合した独自のプレイで知られています。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したウェスが1960年代のジャズギターを象徴する存在だとすれば、スコフィールドは1980年代以降のエレクトリック・ジャズを牽引してきた存在といえるでしょう。グラミー賞を3回受賞し、70代の現在も第一線で活動を続けています。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">バークリーからプロの世界へ（1951〜1977年）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">リーダー活動の開始とマイルス・バンド（1977〜1985年）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">ファンクと正統派ジャズの二刀流（1984〜1997年）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">『A Go Go』以降の越境と現在（1998年〜）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">ビバップの語彙×ブルース／ファンクのグルーヴ</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">1音でわかる「歌う」セミアコトーン</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">バンドで踊らせるグルーヴ志向</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『A Go Go』（1998年、Verve）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ジョン・スコフィールド（John Scofield）。愛称は「スコ（Sco）」</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1951年12月26日生まれ（存命）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・オハイオ州デイトン生まれ、コネチカット州ウィルトン育ち</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>エレクトリックギター（メインはセミアコのIbanez AS200）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1974年頃〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">バークリーからプロの世界へ（1951〜1977年）</span></h3>
<p>1951年にオハイオ州デイトンで生まれ、コネチカット州ウィルトンで育ちました。11歳の頃にロックやブルースに影響を受けてギターを始め、1970〜73年にバークリー音楽大学で学びます。1974年、ジェリー・マリガンとチェット・ベイカーのカーネギー・ホール公演のライブ録音に参加し、実質的なレコードデビューを果たしました。1975〜77年頃にはビリー・コブハムとジョージ・デュークのフュージョンバンドに約2年間在籍。さらにチャールズ・ミンガスのアルバム『Three or Four Shades of Blues』（1977年）の録音にも参加し、同時期にパット・メセニーの後任としてゲイリー・バートンのカルテットに加わっています。</p>
<h3><span id="toc4">リーダー活動の開始とマイルス・バンド（1977〜1985年）</span></h3>
<p>1977年には初のリーダー作を発表し、1978年頃からバンドリーダーとして国際的な活動を始めます。1979年にはスティーヴ・スワロウ（ベース）、アダム・ナスバウム（ドラム）とトリオを結成しました。そして最大の転機となったのが、1982年から約3年半に及ぶマイルス・デイヴィスのバンドへの在籍です。『Star People』『Decoy』『You&#8217;re Under Arrest』の3作に演奏と作曲の両面で貢献し、世界的な知名度を獲得しました。</p>
<h3><span id="toc5">ファンクと正統派ジャズの二刀流（1984〜1997年）</span></h3>
<p>マイルス在籍中から『Electric Outlet』（1984年）、『Still Warm』（1985年）を発表し、その後はデニス・チェンバース（ドラム）らとのバンドで『Blue Matter』（1987年）、『Loud Jazz』（1988年）などファンク色の強い作品を連発します。1990年代に入るとブルーノートから『Time on My Hands』（1990年）、『Hand Jive』（1994年）、『Groove Elation』（1995年）などを発表し、ストレートアヘッドなジャズギタリストとしての評価も確立しました。</p>
<h3><span id="toc6">『A Go Go』以降の越境と現在（1998年〜）</span></h3>
<p>1998年、メデスキ・マーティン&amp;ウッド（MMW）と共演した『A Go Go』（Verve）を発表。ジャムバンド世代のリスナーを獲得する大ヒットとなり、キャリア後半の方向性を決定づけました。その後も『Überjam』（2002年）でドラムンベースの要素を導入するなど実験を続け、『Past Present』（2015年）で2016年グラミー賞最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムを受賞、『Country for Old Men』（2016年）では2017年に同部門と最優秀即興ジャズソロの2冠に輝きます。2020年からはECMレーベルに移り、『Swallow Tales』（2020年）、初のソロギター作『John Scofield』（2022年）、トリオによる2枚組『Uncle John&#8217;s Band』（2023年）を発表。ニューヨーク大学で教鞭を執ってきた教育者の顔も持ちながら、70代の現在も精力的にツアーを続ける現役プレイヤーです。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">ビバップの語彙×ブルース／ファンクのグルーヴ</span></h3>
<p>スコフィールドの最大の個性は、ジャズの高度なハーモニー感覚を、ブルースやファンク由来の粘っこいタイム感で弾くことです。コードトーンの外側を這うようなクロマチック（半音階的）なアウトフレーズを多用しながらも難解に聞こえないのは、土台に身体的なグルーヴがあるからです。彼の音楽はしばしば「ジャズ、フュージョン、ファンク、ブルース、ソウル、ロックのブレンド」と要約されます。</p>
<h3><span id="toc9">1音でわかる「歌う」セミアコトーン</span></h3>
<p>セミアコースティックギター（空洞のボディ中央にブロック材を持つタイプ）に軽いディストーションを薄くかけた、太くエッジのあるトーンも代名詞です。ベンドやビブラート、スライドを多用したボーカルのようなフレージングと相まって、「1音でスコフィールドと分かる」といわれる音色を生み出しています。</p>
<h3><span id="toc10">バンドで踊らせるグルーヴ志向</span></h3>
<p>『A Go Go』以降は、リフとグルーヴを軸にした曲作りが顕著です。ソロ偏重ではなく「バンド全体で踊らせる」発想は、MMWやガヴァメント・ミュールらジャムバンド勢との越境コラボにもつながり、1990年代末以降のジャズとジャムシーンの接近を象徴する存在となりました。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
<p>※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">『A Go Go』（1998年、Verve）</span></h3>
<p>まず1枚選ぶならこれです。1998年にVerveから発売され、ニューヨークのAvatar Studioなどで録音されました。共演はジョン・メデスキ（キーボード）、クリス・ウッド（ベース）、ビリー・マーティン（ドラム）＝メデスキ・マーティン&amp;ウッド（MMW）で、彼らとの初共演盤にあたります。全曲がスコフィールドのオリジナルで、表題曲 &#8220;A Go Go&#8221; や &#8220;Chank&#8221;、&#8221;Southern Pacific&#8221; など、MMWのルーズで実験的なグルーヴの上を歪んだセミアコが自由に泳ぐ快感は、まさにジャズファンクの決定盤です。難解さがなく、ジャズ入門者にもファンク好きにも勧めやすい「入口」の1枚です。</p>
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</div>
<p>他のおすすめとしては、まず『Still Warm』（1985年）。マイルス・バンド離脱直後の代表作で、80年代フュージョン期のスコ・トーンの完成形といえる1枚です。『Time on My Hands』（1990年）はジョー・ロヴァーノ、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットとの正統派カルテット作で、ジャズ側の代表作です。近作では『Uncle John&#8217;s Band』（2023年）が、自作曲に加えボブ・ディランやグレイトフル・デッドの曲までを消化する、70代の現在地を示す充実のトリオ2枚組です。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>メインギターは、1981年製のセミアコースティックギターIbanez AS200です。1982年頃のツアー中にIbanezから提供されて以来、40年以上にわたって使い続けているとされ、同社からはシグネチャーモデルのJSMシリーズも発売されています。アンプはVox AC30（リイシューのAC30TBを好むとされます）とMesa/Boogie Mark Iリイシューが軸とされ、歪みの核になっているのがディストーションペダルのPro Co RATです。セミアコ＋AC30＋RATという意外にシンプルな組み合わせが、あの唯一無二のトーンの土台とされています。</p>
<p>ただし機材は時期により変動があるため、上記はあくまで代表的な組み合わせと考えてください。近年の取材では、ルーパーやフィルター系エフェクトを加えた実験的なセットアップも紹介されています。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>スコフィールドは、パット・メセニー、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/">ビル・フリゼール</a>と並んで「現代ジャズギター三大巨頭」と称されることの多いギタリストです（通説としてよく引用される言い回しです）。マイルス・デイヴィス門下の「卒業生」として1980年代以降のエレクトリック・ジャズを牽引し、ビバップの知性とブルース／ファンクの身体性を等価に扱うスタイルは、後続のジャズ〜フュージョン系ギタリストに広く影響を与えました。ジョン・メイヤーなど他ジャンルのギタリストからも敬愛されています。また『A Go Go』以降のMMW、フィル・レッシュ、ガヴァメント・ミュールらとの協働により、ジャズとジャムバンド・シーンの橋渡し役を果たした点も歴史的な功績です。グラミー賞3回受賞、フランス芸術文化勲章（2010年）など制度的な評価も確立しています。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>ジョン・スコフィールドは、ジャズの知性とファンクの身体性を1本のセミアコで両立させてきた、現代ジャズギターを代表するギタリストです。マイルス・バンドからジャムバンドシーンまで、時代ごとに活動の場を広げながら、常に「1音でわかる」個性を保ち続けてきました。まず聴くなら、MMWとの共演でジャズファンクの決定盤となった『A Go Go』（1998年）がおすすめです。そこから80年代の『Still Warm』、90年代の『Time on My Hands』、最新のECM期へと聴き進めれば、キャリアの全体像がつかめるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/">カート・ローゼンウィンケルとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/">ビル・フリゼールとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/mike-stern/">マイク・スターンとは？（人物紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ジュリアン・ラージとは？現代ジャズギター最注目の天才を紹介</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/julian-lage/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/julian-lage/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 04:30:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジュリアン・ラージ]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[5歳でギターを手にし「神童」と呼ばれたジュリアン・ラージ。歪みを抑えたクリーンで歌心あふれるトーンを武器に、ジャンルを軽やかに横断する現代ジャズギター最注目の存在を紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「いま最も注目すべきジャズギタリストは誰か」と問われたら、多くのファンや評論家が真っ先に名前を挙げるのがジュリアン・ラージ（Julian Lage）です。5歳でギターを手にし、幼くして「神童」と呼ばれた早熟の才能。歪みをほとんど使わないクリーンで歌心あふれるトーンを武器に、ジャズを軸としながらフォークやカントリー、アメリカン・ルーツまで軽やかに横断する、現代ジャズギター最注目の存在です。</p>
<p>当ブログでは<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>をはじめ、歴史に名を残す名手たちを紹介してきましたが、今回は「現在進行形」のアーティスト。日本語のまとまった情報がまだ少ない人だからこそ、じっくりご紹介します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-5" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-5">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">神童と呼ばれた少年時代</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">プロとしての歩み</a></li></ol></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">音楽的特徴</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">『Squint』（2021年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ジュリアン・プライス・ラージ（Julian Price Lage）</td>
</tr>
<tr>
<td>生年</td>
<td>1987年12月25日（存命・現役）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・カリフォルニア州サンタローザ</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（近年はテレキャスター・タイプのエレキが中心）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>2000年頃〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>現在はニューヨークのニュースクール大学（The New School）で教鞭も執っています。</p>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">神童と呼ばれた少年時代</span></h3>
<p>1987年、カリフォルニア州サンタローザに生まれたラージは、5歳でギターを始めます。8歳のときには短編ドキュメンタリー『Jules at Eight』の主役となり、幼少期にはカルロス・サンタナとの共演も経験したと伝えられます。2000年には、弱冠12歳で第42回グラミー賞授賞式のステージで演奏。15歳でスタンフォード・ジャズ・ワークショップの講師に迎えられるなど、幼い頃から「実年齢をはるかに超える成熟」と評されてきました。</p>
<p>見逃せないのが、幼い頃にジム・ホールの演奏に触れて「これをやりたい」と決意したというエピソード。ジム・ホールとは少年時代から交流が続き、直接気にかけてもらっていたといいます。</p>
<h3><span id="toc4">プロとしての歩み</span></h3>
<p>サンフランシスコ音楽院などで学んだのち、2008年にバークリー音楽大学を卒業。ヴィブラフォン（鉄琴に似た打楽器）の巨匠ゲイリー・バートンに見出され、アルバム『Generations』（2004年発売）などに参加します。2009年には『Sounding Point』（EmArcy）でリーダー・デビュー。同作はグラミー賞のベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム部門にノミネートされ、鮮烈なスタートを切りました。</p>
<p>その後『Arclight』（2016年発売）でエレキ・トリオ路線へ転換し、2021年には名門ブルーノートと契約。同年発売の『Squint』を皮切りに、『Speak to Me』（2024年3月発売）、最新作『Scenes from Above』（2026年発売）と快進撃を続けています。さらに2026年6月には、ボブ・ディランのツアーバンドにギタリストとして加入（ダグ・ランシオと交代）というビッグニュースも。恒久的なメンバーか一時的な代役かは現時点で未確定ですが、ジャズの枠を超えて注目が広がっています。</p>
<h2><span id="toc5">音楽的特徴</span></h2>
<p>ラージの最大の魅力は、歪みを抑えたクリーン・トーンで「歌う」ことです。ネックポジション（ネック側のピックアップ）主体の温かく丸い音色で、一音一音をメロディとして響かせます。技巧をひけらかすタイプではなく、聴き終えたあとに曲そのものが記憶に残る——即興だけでなく「ソングクラフト（曲作り）」の高さが繰り返し評価されるゆえんです。</p>
<p>サウンドの系譜としては、ジム・ホールや<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニー</a>のアトモスフェリック（空気感を重視した）な流れを汲みつつ、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/charlie-christian/">チャーリー・クリスチャン</a>や<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/django-reinhardt/">ジャンゴ・ラインハルト</a>といった源流への傾倒も公言しています。ジャズを核に、アメリカン・ルーツ、フォーク、カントリー、スパニッシュ・ギターまで自然に取り込む懐の深さも特筆もの。近年はホルヘ・ロエデル（ベース）、デイヴ・キング（ドラム）とのトリオが活動の基軸です。</p>
<h2><span id="toc6">おすすめアルバム</span></h2>
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<h3><span id="toc7">『Squint』（2021年）</span></h3>
<p>入口の1枚として迷わず推したい名盤が、ブルーノート移籍第1作『Squint』です。ホルヘ・ロエデル、デイヴ・キングとのトリオによる全11曲で、オリジナル中心ながら、名曲「Emily」（ジョニー・マンデル作曲）などのカヴァーも収録。プロデュースは妻でシンガーソングライターのマーガレット・グラスピー（アーマンド・ハーシュと共同）が務めました。DownBeat誌が「ブルーノートの伝統を現代的に捉え直した一枚」と評したとおり、クラシックなスタイルへの敬意と、前を向いた即興が同居する快作。あのクリーン・トーンの歌心を味わうなら、まずここからです。</p>
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</div>
<p>『Squint』が気に入ったら、盟友<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/bill-frisell/">ビル・フリゼール</a>が参加した『View with a Room』（2022年発売）、名プロデューサーのジョー・ヘンリーと組んだ『Speak to Me』（2024年発売）へ。アコースティック一本の世界を味わいたい方には、ソロ作『World&#8217;s Fair』（2015年発売）もおすすめです。</p>
<h2><span id="toc8">使用機材</span></h2>
<p>※機材はツアーや時期によって変わるため、あくまで近年の傾向としてご覧ください。</p>
<p>メインギターは、スペインの製作家ナチョ・バニョスによるテレキャスター・タイプ「Nachoguitars 1657」、通称ナチョキャスター。サフラン色のボディのネック側にP-90サイズのEllisonicピックアップを載せ、本人いわく「ネックポジションからほぼ動かさない」とのこと。ほかにCollingsのシグネチャーモデル（470 JL）、1955年製とされるレスポールなどを使用しています。</p>
<p>アンプは『View with a Room』のツアーではMagic AmpsのVibro Deluxeを使用し、かつては低出力のヴィンテージFenderを愛用していました。足元はStrymon Flint（リバーブのみ使用）とShin-eiのプリアンプ、チューナーだけという極めてミニマルな構成。「テレキャスターはとても正直な楽器」という本人の言葉どおり、ごまかしの利かないセッティングで勝負するスタイルです。</p>
<h2><span id="toc9">影響・評価</span></h2>
<p>最大の影響源は、少年時代から交流のあったジム・ホール。そこにパット・メセニー、さらにチャーリー・クリスチャンやジャンゴ・ラインハルトという源流への敬意が重なります。キャリアの入口では、ゲイリー・バートンとジム・ホールという二人の巨匠が彼を引き上げました。</p>
<p>評価の面では、2026年時点で「7度のグラミー賞ノミネート」のアーティストとして紹介されるまでに。神童から出発し、いまや「ジャズの真の革新者の一人」と目される存在です。ボブ・ディランのバンドへの参加は、その評価がジャズの外側にまで届いていることの証と言えるでしょう。</p>
<h2><span id="toc10">まとめ</span></h2>
<p>ジム・ホール直系の歌心を受け継ぎながら、テレキャスター1本でジャンルの壁を越えていくジュリアン・ラージ。ジャズギターの「いま」を知りたい方にとって、これほどわくわくする存在はいません。まずは名盤『Squint』で、あのクリーン・トーンの歌に耳を澄ませてみてください。</p>
<h2><span id="toc11">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/jim-hall/">ジム・ホールの人物紹介記事</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/grant-green/">グラント・グリーンの人物紹介記事</a></li>
</ul>
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			</item>
		<item>
		<title>カート・ローゼンウィンケルとは？現代ジャズギターの革新者を徹底解説｜経歴・名盤・機材</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 22:57:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Caipi]]></category>
		<category><![CDATA[カート・ローゼンウィンケル]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[現代ジャズギターの革新者カート・ローゼンウィンケルを徹底解説。声とギターが溶け合う独自のサウンド、経歴、おすすめ名盤、使用機材、ピーター・バーンスタインとの共演まで、初心者にもわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジャズギターの歴史をたどると、ウェス・モンゴメリーのような&#8221;過去の巨匠&#8221;に行き着きます。では、<strong>いま現在のジャズギターを最前線で更新し続けている人物</strong>は誰か——その筆頭に挙がるのが、<strong>カート・ローゼンウィンケル（Kurt Rosenwinkel）</strong>です。</p>
<p>声とギターが溶け合った唯一無二のサウンド、ピアノのように響く豊かな和声、流れるようなフレーズ。彼は1990年代のニューヨークから登場し、ブラッド・メルドーやマーク・ターナーらと共に&#8221;新世代ジャズ&#8221;を築いた中心人物です。この記事では、そんなカート・ローゼンウィンケルの経歴・音楽的特徴・おすすめアルバム・使用機材まで、初めて名前を聞く方にもわかりやすく紹介します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">生い立ちとバークリー中退</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ニューヨーク／ブルックリンでの台頭</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">リーダー作で評価を確立、そしてベルリンへ</a></li></ol></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">&#8220;あのサウンド&#8221;の正体——ギターに重なる「声」</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">アタックを抑え、サステインを伸ばす</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">ギターを&#8221;ピアノのように&#8221;</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">『The Next Step』（2001年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<tbody>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
<tr>
<td>本名</td>
<td>Kurt Rosenwinkel（カート・ローゼンウィンケル）</td>
</tr>
<tr>
<td>生年</td>
<td>1970年10月28日</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（ほかにピアノ・シンセも演奏）</td>
</tr>
<tr>
<td>現在の拠点</td>
<td>ドイツ・ベルリン</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1990年代〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>フィラデルフィアの音楽一家に生まれ、9歳でピアノ、12歳でジャズギターを始めました。現在はベルリンを拠点に、演奏・作曲・レーベル運営まで幅広く活動しています。</p>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">生い立ちとバークリー中退</span></h3>
<p>カートはフィラデルフィアの芸術高校で学び、後にベーシストのクリスチャン・マクブライドらと同窓だったと言われます。その後ボストンの名門バークリー音楽大学に進みますが、約2年半在籍したのち中退。理由は、当時バークリーの学部長だったヴィブラフォン奏者<strong>ゲイリー・バートン</strong>のツアーに参加するためでした（1991年頃）。学業よりも&#8221;現場&#8221;を選んだわけです。</p>
<h3><span id="toc4">ニューヨーク／ブルックリンでの台頭</span></h3>
<p>バートンはカートを引き上げた恩人で、ニューヨーク移住の後押しもしたとされます。ブルックリンに移った彼は、ポール・モチアンのバンドやブライアン・ブレイドのグループなどで頭角を現します。1995年には全米芸術基金（NEA）から作曲賞を受け、名門ヴァーヴ・レコードと契約しました。</p>
<p>この時期、グリニッチ・ヴィレッジの伝説的クラブ「<strong>Smalls</strong>」を実験の場として、ピアノの<strong>ブラッド・メルドー</strong>、サックスの<strong>マーク・ターナー</strong>らと共に、1990年代の新世代ジャズを形づくっていきます。</p>
<h3><span id="toc5">リーダー作で評価を確立、そしてベルリンへ</span></h3>
<p>2000年代に入ると、『The Next Step』『Heartcore』『Deep Song』といったリーダー作で「新世代ジャズギターの旗手」としての地位を確立。特に『Heartcore』(2003)は、ヒップホップの大物<strong>Q-Tip</strong>（A Tribe Called Quest）がプロデュースに関わった異色作として知られます。</p>
<p>その後ベルリンに拠点を移し、同地のハンス・アイスラー音楽大学（ベルリン芸術大学との共同機関 Jazz-Institut Berlin）で教授として後進を指導した時期もありました（在任はおよそ2007〜2016年）。2016年には自身のレーベル<strong>Heartcore Records</strong>を設立。制作・発表の場を自らの手に握り、いまも旺盛に活動を続けています。</p>
<h2><span id="toc6">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc7">&#8220;あのサウンド&#8221;の正体——ギターに重なる「声」</span></h3>
<p>初期のカート最大の個性は、<strong>ソロのメロディを自分の声でなぞり（ワードレス・ヴォーカル）、その声を小型マイク経由でギターアンプに送り込む</strong>という独特の手法です。これにより、声とギターが分かちがたく溶け合い、「歌っているようで、シンセのパッドのようでもある」幻想的な音色が生まれます。「なぜギターなのに声やシンセに聞こえるの？」——その答えがこれです。</p>
<h3><span id="toc8">アタックを抑え、サステインを伸ばす</span></h3>
<p>近年の音色は「アンビエントで温かく、どこか別世界的」と評されます。EHXのPOG2（後述）によりアタック（音の立ち上がり）を柔らかく抑え、高音域をやや削り、左手を多用してピッキングの回数を減らす——こうした工夫で、音が滑らかに連なる流麗なフレーズが生まれます。ディレイをペダルで操りながら多層的な響きを作るのも特徴です。</p>
<h3><span id="toc9">ギターを&#8221;ピアノのように&#8221;</span></h3>
<p>豊かなテンションを含むモダンな和声を、まるでピアニストのように扱うのも彼の真骨頂。コルトレーンやキース・ジャレット、デヴィッド・ボウイまで——ギタリスト以外からの吸収が大きいことが、その独自性を支えています。<strong>ジャズの伝統とエレクトロニクスを融合させ、ジャズギターの&#8221;音そのもの&#8221;を更新した</strong>点が、彼が「現代ジャズギターの革新者」と呼ばれるゆえんです。</p>
<h2><span id="toc10">おすすめアルバム</span></h2>
<p style="font-size: 0.85em; color: #888;">※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<p>ローゼンウィンケル入門の決定盤が、カルテットによる『The Next Step』(2001)です。彼の名を世に知らしめた出世作で、「まず1枚」ならこれ。リーダーアルバムはどれもおすすめなので、『The Next Step』が気に入ったらぜひ色々なアルバムを聴き進めてみてください。</p>
<h3><span id="toc11">『The Next Step』（2001年）</span></h3>
<p>リーダーとして創作の大きな飛躍を示した代表作。バークリー時代の盟友マーク・ターナー（サックス）、ベン・ストリート（ベース）、ジェフ・バラード（ドラム）とのカルテットで、全曲オリジナル。後にライブの定番となる楽曲を多数生み出した、ローゼンウィンケル入門の決定盤です。流麗なライン、声と溶け合うトーン、込み入った和声——彼の魅力がひとつにまとまった一枚です。</p>
<div class="album-affiliate" style="display: flex; align-items: center; gap: 16px; margin: 12px 0 24px; padding: 12px; border: 1px solid #e5e5e5; border-radius: 8px; max-width: 520px;"><a rel="nofollow sponsored noopener" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q072n.fh7bf9c7.g00q072n.fh7bg706/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F18634873%2F&amp;m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F21984622%2F&amp;rafcid=wsc_i_is_b7b4aa75-0295-4fe7-8227-16cde8fcf378" target="_blank"><img decoding="async" style="border-radius: 4px;" src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2962/4988031882962.jpg?_ex=300x300" alt="Kurt Rosenwinkel The Next Step ジャケット" width="140" height="140" /></a><br />
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<h2><span id="toc12">使用機材</span></h2>
<p>ローゼンウィンケルの音色は、機材セッティングの妙にも支えられています。近年のセットアップを中心に、要点を紹介します。</p>
<ul>
<li><strong>ギター：ウェストヴィル（Westville）・ディアンジェリコ（D&#8217;Angelico）・モッファ（Moffa）・サドウスキー（Sadowsky） etc.</strong>… カートはギターを頻繫に持ち替えるタイプのギタリストです。ギブソン（<span class="hover:entity-accent entity-underline inline cursor-pointer align-baseline"><span class="whitespace-normal">Gibson）</span></span>ES-335やヤマハ（Yamaha）SG、近年のライブ映像ではロブ・オライリー（Rob O’Reilly）のMIDI PROというMIDIギターを使用していることが確認できます。</li>
<li><strong>マルチプロセッサー：フラクタル（Fractal）FM-9</strong> <strong>・ライン６（Line 6）Helix Stadium</strong>… 近年カートはフラクタル（Fractal）FM-9の使用で有名でしたが、2026年4月の来日公演を見に行った際に、ライン６（Line 6）Helix Stadiumを使用していることが確認できました。後述のPOG2でアタックを削った音にコンプレッサーをかけ、ディレイやリバーブを深めにかけるセッティングです。</li>
<li><strong>EHX POG2</strong> … &#8220;あのヴァイオリン的な音&#8221;の要。アタック（音の立ち上がり）を削り、音の質感を作り込みます。</li>
<li><strong>歪み：プロコ RAT（80年代製）</strong> … カートは長年RATを愛用しています。クリーントーンとのパラレルミックスで単音のパワーとクリーンな和音を両立しています。</li>
<li><strong>無言ヴォーカルのアンプ送り</strong> … 声をマイクでギターアンプに送り、ギターと溶け合わせる——音色の核となる発想です。</li>
</ul>
<p>派手な型番よりも、「Westville ＋ Fractal ＋ POG2 ＋ 声のアンプ送り」という<strong>組み立て方</strong>こそが、あの音の秘密です。</p>
<h2><span id="toc13">影響・評価</span></h2>
<p>カートは「自分の世代における最重要のジャズギターの声」とも評され、その和声感・フレージング・音色処理は、ギラッド・ヘクセルマンやラージ・ルンドといった現代の奏者たちにも通じる&#8221;共通言語&#8221;になっています。1990年代のニューヨークから新世代ジャズを切りひらき、アコースティックな即興とエレクトロニクスを橋渡しした——その功績は、ポスト・メセニー／ポスト・スコフィールド世代を代表するものとして記憶されています。</p>
<h2><span id="toc14">まとめ</span></h2>
<p>カート・ローゼンウィンケルは、声とギターを溶け合わせた独自のサウンドと、ピアノのように豊かな和声で、ジャズギターの可能性を更新し続ける&#8221;現代の革新者&#8221;です。まずは代表作『The Next Step』から——ぜひ、いま進行形のジャズギターに触れてみてください。</p>
<h2><span id="toc15">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</a> … &#8220;過去の巨匠&#8221;ウェスと&#8221;現代の革新者&#8221;ローゼンウィンケルを聴き比べると、ジャズギターの歴史が立体的に見えてきます。</li>
</ul>
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