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	<title>パット・マルティーノ | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
	<lastBuildDate>Fri, 31 Jul 2026 10:16:18 +0000</lastBuildDate>
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	<item>
		<title>パット・マルティーノ(Pat Martino)『Live!』徹底解説｜伝説の「Sunny」を生んだ一夜のライブ盤</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/live-pat-martino/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/live-pat-martino/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 09:26:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[アルバム紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Live! Pat Martino]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[パット・マルティーノ]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[パット・マルティーノが1972年の一夜のライブで残した名盤『Live!』を徹底解説。伝説の「Sunny」ソロや参加メンバー、全曲解説、名盤と呼ばれる理由まで、ジャズギター必聴の1枚をわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>全3曲、約38分。パット・マルティーノが1973年に発表したライブ盤『Live!』は、収録曲こそ少ないものの、ジャズギター史に残る決定的な瞬間を封じ込めた1枚です。とりわけラストを飾る「Sunny」でのソロは、もっとも多く採譜（トランスクライブ＝演奏を聴き取って楽譜に起こすこと）されるジャズギター・ソロのひとつとして、半世紀を経た今も世界中の学習者が繰り返し耳を傾け続けています。途切れなく湧き出す16分音符のライン、強靭なピッキング、ダークで太い音色という「マルティーノ・スタイル」が、ライブの熱気の中でもっとも生々しく記録された録音と言ってよいでしょう。</p>
<p>本記事では、そんな『Live!』の基本情報から制作背景、参加メンバー、全曲解説までをまとめて紹介します。マルティーノというギタリストの波乱に満ちた歩みそのものについては、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-martino/">パット・マルティーノとは？（人物紹介記事）</a>で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Special Door（作曲：パット・マルティーノ）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. The Great Stream（作曲：パット・マルティーノ）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Sunny（作曲：ボビー・ヘブ）</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1973年</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Muse Records（ミューズ）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1972年9月7日</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジのクラブ「フォーク・シティ」（ライブ録音）</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>ドン・シュリッテン（Don Schlitten）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成は、パット・マルティーノ（ギター）にエレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ドラムスを加えた4人編成のクァルテットです。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>マルティーノは1967年から70年にかけて、Prestige（プレスティッジ）レーベルで『El Hombre』『East!』『Baiyina』といった作品を立て続けに発表し、新世代ジャズギターの旗手として注目を集めました。1972年に活動を本格的に再開すると、同年3月にCobblestoneレーベルへ『The Visit!』を録音。その流れで、同じ1972年に設立されたばかりの新興レーベルMuse（ミューズ）と手を組みます。本作『Live!』はMuseでの実質的な第1弾アルバムであり、以後『Consciousness』『We&#8217;ll Be Together Again』『Exit』といった作品へと続く「70年代Muse期」の幕開けを告げる作品となりました。プロデューサーは『The Visit!』も手がけたドン・シュリッテン。Prestige時代の『Strings!』などにも関わった、マルティーノの音楽をよく知る名プロデューサーです。</p>
<p>面白いのは録音場所です。録音は1972年9月7日、グリニッジ・ヴィレッジのクラブ「フォーク・シティ（Gerde&#8217;s Folk City）」での一夜のライブから収録されました。この店はボブ・ディランがプロとしての本格的な初舞台を踏んだことで知られるフォーク系クラブで、いわばフォークの殿堂で電化ジャズ・バンドがライブ盤を録るという、なかなか珍しいシチュエーションだったのです。</p>
<p>その「電化編成」も本作の大きな特徴です。ピアノはエレクトリック・ピアノ、ベースもエレクトリック・ベースという布陣は、マイルス・デイヴィス以降のエレクトリック化が進む当時のジャズ・シーンの空気と、現代音楽にも関心を寄せていたマルティーノ自身の探究心を映したものとされます。バンドはマルティーノの地元フィラデルフィアの人脈が中心（本人もフィラデルフィア出身で、本名はパット・アザーラ）。気心の知れたメンバーによる一体感が全編にみなぎっています。</p>
<p>そして特筆すべきは、A面が1曲・B面が2曲という思い切った構成でしょう。全3曲・約38分、いずれも10分を超える長尺演奏をそのまま収めた潔さが、1曲ごとの即興をとことん深く聴かせる、ライブ盤らしいライブ盤を成立させています。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>参加しているのは以下の4人です。派手なスター共演ではなく、気心の知れたメンバーで固めた編成が、この密度の濃い演奏を支えています。</p>
<ul>
<li><strong>パット・マルティーノ（ギター）</strong> … 本作の主役。うねり続ける16分音符のラインとダークで太い音色で、ジャズギター史に独自の地位を築いた名手です。</li>
<li><strong>ロン・トーマス（エレクトリック・ピアノ）</strong> … 現代音楽の作曲家としての顔も持ち、カールハインツ・シュトックハウゼンに師事した経歴を持つ異色の鍵盤奏者。マルティーノに現代音楽の世界を紹介した人物ともいわれています。</li>
<li><strong>タイロン・ブラウン（エレクトリック・ベース）</strong> … 電化編成の土台を支えるベーシスト。次作『Consciousness』にも続投しました。</li>
<li><strong>シャーマン・ファーガソン（ドラムス）</strong> … ライブの熱を牽引するドラマー。彼も『Consciousness』に引き続き参加しています。</li>
</ul>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPに収められた全3曲を、曲順どおりに見ていきましょう。</p>
<h3><span id="toc5">1. Special Door（作曲：パット・マルティーノ）</span></h3>
<p>LPのA面をまるごと使った17分46秒、マルティーノのオリジナル曲によるオープナーです。疾走するモーダル・チューン（コード進行の細かい変化よりも、旋法＝モードを軸に即興する曲）で、ハードバップからフュージョン、アヴァンギャルドの間を自在に行き来する展開はスリリングの一言。音楽サイトAll About Jazzのイアン・パターソンは、この演奏でのバンドを「炎のように燃え上がっている」と形容し、ビバップをファンクやアヴァンギャルドへ引きずり込むような激しさの中でも失われない「音色の温かさ、リズムのパルス、スウィング感、メロディシズム」を称賛しています。1曲目にして、このバンドの実力を存分に思い知らされます。</p>
<h3><span id="toc6">2. The Great Stream（作曲：パット・マルティーノ）</span></h3>
<p>こちらもマルティーノのオリジナルで、10分半に及ぶミディアム・テンポのモーダル・チューンです。反復するグルーヴの上を、うねるように途切れなく続いていく16分音符のラインは、まさに後年まで続く「マルティーノ節」の見本。曲名（大いなる流れ）のとおり、大河のように流れ続けるソロに身を任せる心地よさを味わえる1曲です。</p>
<h3><span id="toc7">3. Sunny（作曲：ボビー・ヘブ）</span></h3>
<p>1966年のボビー・ヘブによるポップ・ヒットのカバーで、本作の代名詞というべき10分超の演奏です。マルティーノのソロは数分間にわたって途切れなく続き、ウェス・モンゴメリー版と並んで、ジャズギターによる「Sunny」の代表的名演として語り継がれています。同じ曲を弾いてもアプローチはまったく異なり、ウェス版と聴き比べると、次から次へと単音ラインが湧き出すマルティーノの個性がいっそう際立つはずです。音楽評論家のトム・ムーンは著書『死ぬ前に聴くべき1000枚（1,000 Recordings to Hear Before You Die）』でこの演奏を取り上げ、頂点から頂点へと駆け抜けるその姿を「ジャズ・ミュージシャンというより、地球を救う使命を帯びたスーパーヒーローのようだ」と評しました。ロン・トーマスのエレクトリック・ピアノ・ソロも聴きどころです。</p>
<h2><span id="toc8">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>まず、専門メディアからの評価の高さです。AllMusicでは4.5/5の高評価で、評者のスコット・ヤナウは「アドバンストなハードバップ、フュージョン、アヴァンギャルドの中間にある音楽」「何度も聴く価値がある」と記しています。The Rolling Stone Jazz Record Guideでも4/5。さらにAll About Jazzのイアン・パターソンは、数こそ多くないマルティーノのライブ録音の中でも「最高峰と言ってよい」と位置づけています。</p>
<p>次に、ジャズギター学習者にとっての「教材」としての価値です。「Sunny」のソロはもっとも多く採譜されるジャズギター・ソロのひとつで、教則サイトやYouTubeの解説動画がいまも作られ続けています。ジョン・コルトレーンも多用したことで知られる「1235パターン」（コードの1・2・3・5度の音を組み合わせる定番の音型）をはじめ、マルティーノの語彙を学ぶ定番教材であり、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/john-scofield/">ジョン・スコフィールド</a>や<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-metheny/">パット・メセニー</a>以降の世代のピッキングやライン構築への影響を語るうえでも、必ず名前の挙がる1枚です。</p>
<p>そしてもうひとつ、この盤には特別な物語があります。マルティーノは1980年、脳動静脈奇形（脳内の血管の異常。「脳動脈瘤」として紹介されることもあります）の手術によって記憶を失い、のちに奇跡的な復帰を果たしました。本作はその8年前、病に倒れる前の第一次黄金期の頂点をとらえたライブ録音であり、復帰後の再評価の文脈でも繰り返し言及されてきました。全盛期の勢いがそのまま封じ込められた一夜の記録として、聴くたびに新しい発見がある名盤です。</p>
<h2><span id="toc9">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ジャズギターを練習中の人</strong> … 「Sunny」のソロは採譜譜面や解説動画が豊富で、マルティーノのフレーズを学ぶ定番教材。コピーの題材に最適です。</li>
<li><strong>ウェス・モンゴメリーが好きな人</strong> … 同じ「Sunny」の聴き比べを通して、ジャズギターの語り口の違いを楽しめます。</li>
<li><strong>長尺の即興をじっくり聴きたい人</strong> … 全3曲・約38分。1曲ごとにソロを深く堪能できる構成です。</li>
<li><strong>70年代の電化ジャズが好きな人</strong> … エレピ＋エレベのクァルテットによる、この時代ならではのサウンドが味わえます。</li>
</ul>
<h2><span id="toc10">まとめ</span></h2>
<p>『Live!』は、パット・マルティーノというギタリストの本質――湧き出して止まらない16分音符のライン、強靭なピッキング、ダークで太い音色――がもっとも生々しく記録されたアルバムです。全3曲という潔い構成のおかげで「どこを聴けばいいか」が明快なので、実はマルティーノ入門盤としてもおすすめできます。</p>
<p>まずはラストの「Sunny」から聴いてみてください。数分間ソロを追いかけるだけで、この演奏が半世紀にわたって語り継がれ、いまも採譜され続けている理由がきっと伝わるはずです。そして気に入ったら、ぜひ「Special Door」から通しで。約38分間、1972年9月のフォーク・シティの熱気をたっぷり浴びられます。</p>
<h2><span id="toc11">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-martino/">パット・マルティーノとは？（人物紹介記事）</a> … 経歴・音楽的特徴・名盤を紹介しています。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/east-to-wes-emily-remler/">『East to Wes』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://jazzguitarroundmidnight.com/live-pat-martino/feed/</wfw:commentRss>
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			</item>
		<item>
		<title>パット・マルティーノとは？記憶を失っても再び弾いた、ジャズギター屈指のヴィルトゥオーゾ</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-martino/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-martino/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 04:29:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハードバップ]]></category>
		<category><![CDATA[パット・マルティーノ]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[途切れない高速シングルノートで「人間業」と評されるパット・マルティーノ。脳の手術で記憶とギターの弾き方を失いながらも、再びトップ・プレイヤーへ返り咲いた、ジャズ史屈指の復活劇の主人公です。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>一息で歌い切るような、途切れない高速シングルノート（単音のフレーズ）。パット・マルティーノのソロを初めて聴いたとき、多くのギタリストが「人間業なのか」と耳を疑います。しかも彼の物語はテクニックだけでは終わりません。1980年、脳の血管の病気（動静脈奇形＝AVM。報道によっては「脳動脈瘤」とも）による手術でギターの弾き方どころか自分の名前すら忘れ、そこから数年をかけて再びトップ・プレイヤーに返り咲いた——ジャズ史でも類を見ない復活劇の主人公なのです。</p>
<p><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したウェスは、マルティーノ本人が影響を受けた先人として名前を挙げるギタリストのひとり。ウェスの温かい歌心とはまた違う、疾走する熱量の世界へご案内します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">オルガン・トリオで鍛えられた10代</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">22歳でリーダー・デビュー</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">1980年、すべてを失う</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">復帰、そして円熟</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc9" tabindex="0">『Live!』（1973年発売）</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
<tr>
<td>本名</td>
<td>Patrick Carmen Azzara（パトリック・カーメン・アッザーラ）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1944年8月25日〜2021年11月1日（享年77）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>米国ペンシルベニア州フィラデルフィア</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>10代後半（1960年代初頭）〜2018年</td>
</tr>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">オルガン・トリオで鍛えられた10代</span></h3>
<p>1944年、フィラデルフィア生まれ。父カーメン・&#8221;ミッキー&#8221;・アッザーラは地元クラブで歌い、自身もギターをかじった人物で、パットは幼い頃からジャズに親しみます。フィラデルフィアの名教師デニス・サンドール（ジョン・コルトレーンやマッコイ・タイナーらも学んだとされる）に師事したのち、10代でニューヨークへ。オルガン・トリオを中心とするソウルジャズのシーンに飛び込みます。</p>
<p>ウィリス・&#8221;ゲイタテイル&#8221;・ジャクソンのバンドに参加し、『Boss Shoutin&#8217;』（1964年）には19歳で録音参加。ジャック・マクダフやドン・パターソンといったオルガン奏者との共演を重ね、この経験が後の粘り強いグルーヴの土台になりました。</p>
<h3><span id="toc4">22歳でリーダー・デビュー</span></h3>
<p>1967年、ルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオで『El Hombre』（Prestige）を録音・発売し、22歳でリーダー・デビュー。翌1968年には『East!』を発表します。1972年9月にニューヨークで録音され、1973年に発売されたライヴ盤『Live!』（Muse）で評価を決定づけ、1970年代半ばには『Starbright』（1976年発売／Warner）などフュージョン方向の実験にも踏み出しました。</p>
<h3><span id="toc5">1980年、すべてを失う</span></h3>
<p>そして1980年。脳の動静脈奇形（AVM）に関連する手術で左側頭葉の一部を切除し、重度の記憶喪失に。自分の名前も、両親の顔も、ギターの弾き方も失われました。</p>
<p>回復への道は決して美談一色ではありません。演奏を拒んだ時期、抗うつ薬や精神科への入院を含む長い苦闘があったとされます。父が昔のレコードをかけ続け、それを手掛かりに少しずつギターを再習得。演奏の再開は1984年頃とされます。</p>
<h3><span id="toc6">復帰、そして円熟</span></h3>
<p>1987年、ニューヨークのクラブ「Fat Tuesday&#8217;s」でのライヴを収めた復帰作『The Return』（Muse）を発表。1990年代以降はBlue NoteやHighNoteで『All Sides Now』（1997年）、『Live at Yoshi&#8217;s』（2001年）、『Think Tank』（2003年）などを発表し、『Live at Yoshi&#8217;s』は2002年に、『Think Tank』は2003年にグラミー賞（Best Jazz Instrumental Album部門ほか）にノミネートされました。2004年にはDown Beat誌読者投票で「ギタリスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれています。</p>
<p>2018年、慢性の呼吸器疾患のため演奏活動を停止。2021年11月1日、77歳でこの世を去りました。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<p>最大の個性は、圧倒的な高速シングルノート・ライン。極めて均一なピッキングとタイム感で、長大なフレーズを途切れなく弾き切ります。評論家のトム・ムーンは『Live!』の「Sunny」でのソロを「ジャズミュージシャンというより&#8221;スーパーヒーロー&#8221;のよう」と評したほどです。</p>
<p>その土台にあるのが、10代で叩き込まれたオルガン・トリオ仕込みの太く粘るグルーヴ。速いのに軽くならない説得力は、ソウルジャズの現場で培われたものです。また後年は、長3度・短3度といった「音程（インターバル）」を指板を捉える建築的な要素として重視する、独自の理論を語ることでも知られました。</p>
<p>そして忘れてはならないのが、記憶喪失からの復活という事実。2014年には医学誌『World Neurosurgery』に症例報告「Jazz, Guitar, and Neurosurgery: The Pat Martino Case Report」が掲載され、「重度の健忘から回復し、以前のヴィルトゥオーゾの地位を取り戻した、我々の知る限り初の臨床観察例」と記されています。音楽と脳科学の交差点として語られる、稀有な存在なのです。</p>
<h2><span id="toc8">おすすめアルバム</span></h2>
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<h3><span id="toc9">『Live!』（1973年発売）</span></h3>
<p>まず聴くならこの一枚。1972年9月にニューヨークで録音され、翌1973年にMuseから発売されたライヴ盤です。メンバーはロン・トーマス（エレクトリックピアノ）、タイロン・ブラウン（エレクトリックベース）、シャーマン・ファーガソン（ドラム）。収録は「Special Door」「The Great Stream」「Sunny」の3曲で、白眉はボビー・ヘブの「Sunny」。うねるグルーヴの上を、あの高速シングルノートが洪水のように押し寄せます。AllMusicは4.5つ星をつけ、ハードバップ／フュージョン／アヴァンギャルドの間を行き来し、どのジャンルにも完全には収まらない一枚として高く評価されています。パット・マルティーノというジャズギタリストの魅力が凝縮された、まさに名盤です。</p>
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</div>
<p>このほか、デビュー作の瑞々しさを味わえる『El Hombre』（1967年）、復活の物語の到達点である『The Return』（1987年）、円熟期のライヴ『Live at Yoshi&#8217;s』（2001年）もおすすめ。ルーツのオルガンジャズが好きな方は『El Hombre』から入ると、彼の出発点がよく見えてきます。</p>
<h2><span id="toc10">使用機材</span></h2>
<p>キャリアを通じて機材は変遷しており、「代表機はこれ一本」と断定はできませんが、大きな流れはギブソン系からベネデットへ、と押さえておくとよいでしょう。</p>
<p>フュージョン期の『Starbright』（1976年）では、市販前にGibsonから提供されたL-5Sを使ったとされます。2000年代にはGibsonのシグネチャーモデル「Pat Martino Custom」を『Live at Yoshi&#8217;s』（2001年）や『Think Tank』（2003年）の録音で使用しました。</p>
<p>晩年の代表機はBenedettoのPat Martino Signature Model。軽量なチェンバード・マホガニーボディにカーヴド・メイプルトップ、エボニー指板、Benedetto A-6ピックアップ2基という仕様で、ボブ・ベネデットとの共同開発によって生まれた一本です。アンプは後年、Acoustic Imageのシステムを愛用していたとされます。</p>
<h2><span id="toc11">影響・評価</span></h2>
<p>マルティーノは、ジャズギター史における屈指のテクニシャン／ヴィルトゥオーゾとして評価が確立しており、あの流麗な高速シングルノートは後進のギタリストに多大な影響を与えました。本人が影響を受けた先人として挙げるのは、レス・ポール、ウェス・モンゴメリー、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/johnny-smith/">ジョニー・スミス</a>、ハンク・ガーランド、そしてジョー・パス。</p>
<p>受賞歴も、グラミー賞ノミネート（2002年・2003年）、Down Beat誌読者投票「ギタリスト・オブ・ザ・イヤー」（2004年）、ペンシルベニア州のJazz Legacy Award（2016年）と晩年まで続きました。前述の医学誌への症例報告も含め、音楽の枠を超えて語り継がれるギタリストです。</p>
<h2><span id="toc12">まとめ</span></h2>
<p>若くしてオルガンジャズの現場で腕を磨き、22歳でデビュー。全盛期に一度すべてを失い、それでも再びギターを手に取り、頂点へ戻ってきた——パット・マルティーノの音楽には、その事実の重みがそのまま刻まれています。まずは『Live!』の「Sunny」を。押し寄せる単音の奔流に身を任せれば、「スーパーヒーロー」と評された意味がきっと分かるはずです。</p>
<h2><span id="toc13">関連記事</span></h2>
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