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	<title>ハーブ・エリス | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
	<lastBuildDate>Fri, 31 Jul 2026 10:16:27 +0000</lastBuildDate>
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		<title>ハーブ・エリス(Herb Ellis)『Nothing But the Blues』徹底解説｜ピアノレスで貫いた&#8221;全曲ブルース&#8221;の傑作</title>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 09:27:29 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[アルバム紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Nothing But the Blues]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハーブ・エリス]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ハーブ・エリスが1957年に録音した名盤『Nothing But the Blues』を徹底解説。全曲ブルース×ピアノレス編成の狙い、ロイ・エルドリッジとスタン・ゲッツら参加メンバー、全8曲の聴きどころを紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「ジャズギターでブルースを味わうなら、まずこの1枚」——そう言いたくなるのが、ハーブ・エリスが1957年に録音した『Nothing But the Blues（ナッシング・バット・ザ・ブルース）』です。タイトルどおり収録8曲はすべてブルース。しかもピアノを入れない編成で、ギターがコンピング（コードでの伴奏づけ）とソロの両方を担うという思い切ったコンセプトです。それでいて聴こえてくる音楽は、驚くほど多彩です。発表当時にDownBeat誌が5つ星を付けて以来、今日までジャズギター名盤の定番として挙げられ続けている作品です。</p>
<p>主役のハーブ・エリスは、当時オスカー・ピーターソン・トリオのギタリストとして活躍していた名手。テキサス出身ならではのアーシーな（土の香りのする）ブルース・フィーリングを、このアルバムでは最も濃い形で味わえます。エリスの経歴やプレイスタイルの全体像については<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/">ハーブ・エリスとは？（人物紹介記事）</a>で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Pap&#8217;s Blues（作曲：レイ・ブラウン）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. Big Red&#8217;s Boogie Woogie（作曲：ハーブ・エリス）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Tin Roof Blues（作曲：レオン・ロッポロ、ベン・ポラック、ジョージ・ブルニーズ、メル・スティッツェル、ポール・メアーズ、ウォルター・メルローズ）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. Soft Winds（作曲：ベニー・グッドマン）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. Royal Garden Blues（作曲：クラレンス・ウィリアムス、スペンサー・ウィリアムス）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. Patti Cake（作曲：ハーブ・エリス）</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">7. Blues for Janet（作曲：ハーブ・エリス、レイ・ブラウン）</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">8. Blues for Junior（作曲：レイ・ブラウン）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1958年（1957年とする資料もあり）</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Verve Records（ヴァーヴ）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1957年10月11日（10月11〜12日とする資料もあり）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>Radio Recorders、ハリウッド</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>ノーマン・グランツ</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成はギター＋トランペット＋テナー・サックス＋ベース＋ドラムスという、ピアノレスのクインテット（5人編成）です。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>本作が録音された1957年、ハーブ・エリスは1953年から続くオスカー・ピーターソン・トリオ（ピアノ：ピーターソン、ベース：レイ・ブラウン、ギター：エリス）の一員として、まさに脂の乗った時期にありました。このトリオのマネージメントを手がけていた興行主ノーマン・グランツは、JATP（ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック）という一大コンサート・シリーズの主宰者でもあり、本作はそのグランツの監修のもと、ハリウッドのRadio RecordersスタジオでVerveに吹き込まれたリーダー作です。集められた共演者も全員がグランツ／Verve周辺の顔ぶれでした。</p>
<p>面白いのは、普段は雄弁なピーターソンのピアノと組んでいるエリスが、自分のリーダー作では<strong>あえてピアノを入れなかった</strong>ことです。ピアノがいないぶん、ホーンの後ろでリフやコードを付けるのも、ソロで歌うのもすべてギターの仕事になります。</p>
<p>もうひとつの柱が、タイトルに掲げた「ブルースしかやらない」という企画です。収録8曲はすべてブルース、またはブルース形式に基づくリフ曲で統一されています。テキサス出身のエリスが持つカントリーやブルース由来のフィーリングを真正面から打ち出した内容で、エリス自身が本作を自分のお気に入りのリーダー作に挙げていたと伝えられています。</p>
<p>なお、1994年のCD再発時には4曲のボーナストラックが追加されましたが、これはマルセル・カルネ監督のフランス映画『Les Tricheurs』（1958年）のために、翌1958年5月1日にパリで録音された別セッションの音源です。ディジー・ガレスピーやコールマン・ホーキンス、オスカー・ピーターソンらが加わった豪華な演奏ですが、ピアノ入りの通常編成で本編とは趣が異なるため、本記事ではオリジナルLPの8曲を中心に紹介します。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>メンバーは5人。注目は、世代もスタイルもまったく異なる2人の管楽器奏者を並べた人選です。スイング世代の熱いトランペットと、クール派の代表格のテナー・サックスが同じブルースを吹く——このコントラストが本作最大のフックになっています。</p>
<ul>
<li><strong>ハーブ・エリス（ギター）</strong> … リーダー。1921年テキサス州ファーマーズヴィル生まれ。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/charlie-christian/">チャーリー・クリスチャン</a>の系譜を継ぐ、ブルージーなスイング〜バップ・ギターの名手です。</li>
<li><strong>ロイ・エルドリッジ（トランペット）</strong> … スイング世代を代表する熱血トランペッター。ホットで火の出るようなソロを聴かせます。</li>
<li><strong>スタン・ゲッツ（テナー・サックス）</strong> … クール派を代表するテナー奏者。滑らかで温度感の低い音色が、エルドリッジと鮮やかな対をなします。</li>
<li><strong>レイ・ブラウン（ベース）</strong> … ピーターソン・トリオでのエリスの盟友。本作では3曲の作曲（共作含む）でも貢献しています。</li>
<li><strong>スタン・リーヴィー（ドラムス）</strong> … ブラウンとともにリズムを支え、ピアノレスの編成を軽快にスイングさせます。</li>
</ul>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPの曲順に沿って、全8曲を紹介します。</p>
<h3><span id="toc5">1. Pap&#8217;s Blues（作曲：レイ・ブラウン）</span></h3>
<p>レイ・ブラウン作のスロー〜ミディアム・ブルースで、アルバムはじっくりと幕を開けます。各メンバーが順にソロを回していく構成で、エルドリッジとゲッツの音色の違い、そしてエリスの歌心あるシングルライン（単音弾きのフレーズ）をまず味わえる、いわば本作の名刺代わりの1曲です。なお曲名は資料によって「Papa&#8217;s Blues」と表記されることもあります。</p>
<h3><span id="toc6">2. Big Red&#8217;s Boogie Woogie（作曲：ハーブ・エリス）</span></h3>
<p>エリスのオリジナル。タイトルの「Big Red」は赤毛のエリス自身のニックネームとされています。ブギウギのリズムをギター入りコンボで料理した快演で、テキサスからスイングへと続くエリスのルーツがストレートに出た、アルバム前半の楽しい聴きどころです。</p>
<h3><span id="toc7">3. Tin Roof Blues（作曲：レオン・ロッポロ、ベン・ポラック、ジョージ・ブルニーズ、メル・スティッツェル、ポール・メアーズ、ウォルター・メルローズ）</span></h3>
<p>ニューオーリンズ・リズム・キングスに由来する1923年の古典ブルース。モダンなコンボがトラディショナルな素材をどう再解釈するかが聴きどころで、古い曲がまったく古びて聴こえません。</p>
<h3><span id="toc8">4. Soft Winds（作曲：ベニー・グッドマン）</span></h3>
<p>ベニー・グッドマン楽団のレパートリーとして知られるリフ・ブルース（短いフレーズの繰り返しを軸にした曲）です。ギターによく馴染む軽快なナンバーで、エリスが後年まで愛奏した曲としても知られています。</p>
<h3><span id="toc9">5. Royal Garden Blues（作曲：クラレンス・ウィリアムス、スペンサー・ウィリアムス）</span></h3>
<p>ジャズの定番中の定番といえるブルース。ここではアップテンポで演奏され、エルドリッジとゲッツ、2管の掛け合いが最も華やかに映える1曲になっています。</p>
<h3><span id="toc10">6. Patti Cake（作曲：ハーブ・エリス）</span></h3>
<p>エリスのオリジナルによるミディアム・ブルース。曲名はエリスの妻パティに由来するともいわれます。リラックスしたグルーヴが心地よく、力の抜けたコンピングとソロの往復にエリスの職人ぶりがよく出ています。</p>
<h3><span id="toc11">7. Blues for Janet（作曲：ハーブ・エリス、レイ・ブラウン）</span></h3>
<p>盟友エリスとブラウンの共作によるスローブルース。テンポを落としてじっくり歌い込む演奏で、ブルースの深いフィーリングを最も濃く味わえるトラックです。</p>
<h3><span id="toc12">8. Blues for Junior（作曲：レイ・ブラウン）</span></h3>
<p>ブラウン作のナンバーで本編は幕を閉じます。「ブルースだけで1枚」という企画をやり切った充実感とともに、最初からもう一度聴き返したくなる締めくくりです。</p>
<h2><span id="toc13">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>最大の聴きどころは、やはりロイ・エルドリッジとスタン・ゲッツという「温度の違う2管」の対比です。ホットに吹き上げるエルドリッジと、クールに歌うゲッツ。同じブルースという土俵の上で、ソロが替わるたびに音楽の表情ががらりと変わります。AllMusicのスコット・ヤナウが「ブルースに徹しながら驚くほど多彩」と評したとおり、全8曲がブルースなのに単調さをまったく感じさせないのは、この人選の妙によるところが大きいのです。</p>
<p>ギター好きにとっては、ピアノレス編成ゆえのエリスの働きぶりが何よりの教材です。ホーンの後ろでのリフやコード付け、ソロでのブルージーなシングルライン——ギターがバンドの中で果たせる役割が、1枚を通してすべて詰まっています。</p>
<p>評価の面でも本作は折り紙付きです。発表時にはDownBeat誌のジョン・タイナンが5つ星を与えて「今年最高のジャズ・アルバムの一枚」と絶賛し、ライナーノーツではナット・ヘントフが「エリスのこれまでのベスト・アルバム」と記しました。ピーターソン・トリオの名脇役だったエリスが「リーダーとして何者か」を示した作品であり、エリス自身のお気に入りだったという点も含めて、初期ハーブ・エリスの最高傑作として挙げられることの多い1枚です。</p>
<h2><span id="toc14">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ジャズブルースを学びたいギタリスト</strong> … 全曲ブルースかつピアノレスなので、コンピングとソロの両面でエリスの手口をじっくり研究できます。</li>
<li><strong>ジャズ入門者・初心者</strong> … すべてブルース形式で曲の構造がつかみやすく、難解さとは無縁。ジャズの「聴き方」が自然と身につきます。</li>
<li><strong>管楽器のソロを聴き比べたい人</strong> … ホットなエルドリッジとクールなゲッツ、新旧スタイルの対比はソロの個性を知る格好のサンプルです。</li>
<li><strong>オスカー・ピーターソン・トリオのファン</strong> … トリオの名脇役エリスとレイ・ブラウンが、ピアノのいない場所で見せる「別の顔」を楽しめます。</li>
</ul>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>『Nothing But the Blues』は、「全曲ブルース」「ピアノレス」というシンプルな縛りの中に、ハーブ・エリスというギタリストの魅力がまるごと詰まったアルバムです。テキサス仕込みのアーシーなフィーリング、伴奏と主役を行き来する職人技、そしてエルドリッジとゲッツの好対照な2管。制約が多いほど音楽が豊かになるという、ジャズの面白さを体現した1枚だと思います。</p>
<p>ジャズギターのブルース表現を知りたい人にとっては出発点であり、聴き込むほどに発見のある奥深い名盤でもあります。まずは1曲目「Pap&#8217;s Blues」のソロ回しから、5人の会話に耳を傾けてみてください。きっとエリスのギターが、ブルースの楽しさを一番わかりやすい形で教えてくれるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/">ハーブ・エリスとは？（人物紹介記事）</a> … 経歴・音楽的特徴・名盤を紹介しています。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/virtuoso-joe-pass/">『Virtuoso』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ハーブ・エリスとは？オスカー・ピーターソン・トリオを支えた名伴奏ギタリスト</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 10:15:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[オスカー・ピーターソン]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハーブ・エリス]]></category>
		<category><![CDATA[ビバップ]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ハーブ・エリスはオスカー・ピーターソン・トリオを支えたテキサス出身の名手。ブルースが香る演奏スタイルや使用機材、名盤『Nothing But the Blues』まで、ジャズギター屈指の伴奏名人の魅力を解説します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ハーブ・エリス（Herb Ellis）は、1921年生まれ、米テキサス州出身のジャズギタリストです。1950年代にオスカー・ピーターソン・トリオの一員として活躍し、超高速テンポでも揺るがないコンピング（コード伴奏）と、テキサス育ちならではの濃厚なブルース・フィーリングで「最高のサイドマン」と評されてきました。華やかなソロで一時代を築いた<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリー（人物紹介記事）</a>のようなスター型とはひと味違う、バンド全体をスウィングさせる職人肌の名手です。この記事では、経歴・演奏スタイル・機材・おすすめアルバムを整理して紹介します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">テキサスの農場からビッグバンドへ（1921〜1952年）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">オスカー・ピーターソン・トリオの黄金期（1953〜1958年）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">エラの伴奏とスタジオワークの時代（1958年〜1960年代）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">コンコードでの復活と晩年（1970年代〜2010年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">ブルース・フィーリングとバップ語法の融合</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">「教科書」と呼ばれるリズムギター</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">カントリー由来のトワング</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『Nothing But the Blues』（1957年録音／1958年発売）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ミッチェル・ハーバート・エリス（Mitchell Herbert Ellis）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1921年8月4日〜2010年3月28日（享年88）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>米テキサス州ファーマーズヴィル（ダラス近郊）</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（アーチトップのエレクトリックギター）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1940年代前半〜2000年代</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">テキサスの農場からビッグバンドへ（1921〜1952年）</span></h3>
<p>1921年、テキサス州ファーマーズヴィルの農場に生まれました。3歳でハーモニカ、6歳頃にはバンジョーを覚え、兄のギターを独学で習得。ラジオで聴いたギタリスト、ジョージ・バーンズの演奏に衝撃を受けてジャズギターを志し、同じテキサス生まれのチャーリー・クリスチャンからも生涯にわたる影響を受けます。1941年頃にノーステキサス州立大学（現ノーステキサス大学）へ進学しますが、当時はギター専攻がなくベースを学びました。その後、1943〜45年にカサ・ロマ・オーケストラでプロとしての本格的なキャリアを開始し、1945〜47年頃はジミー・ドーシー楽団に在籍。1947年頃には楽団の同僚だったジョン・フリーゴ、ルー・カーターとトリオ「ソフト・ウインズ」を結成し（1952年まで活動）、のちにスタンダードとなる「Detour Ahead」を共作しています。</p>
<h3><span id="toc4">オスカー・ピーターソン・トリオの黄金期（1953〜1958年）</span></h3>
<p>1953年、バーニー・ケッセルの後任として、オスカー・ピーターソン（ピアノ）、レイ・ブラウン（ベース）のトリオに加入します。これがキャリア最大の転機でした。ドラムのいないピアノ＋ギター＋ベースという編成は「ジャズ史上屈指の名トリオ」と評される黄金期を築き、エリスは超高速テンポでのソロと強靭な伴奏で名を上げます。同時期には、ノーマン・グランツ率いるVerveレーベルとJATP（ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック）のハウス・リズムセクションも務め、ベン・ウェブスター、スタン・ゲッツ、ビリー・ホリデイ、ルイ・アームストロングら巨人たちの録音を支えました。リーダー作も『Ellis in Wonderland』（1956年）から始まっています。</p>
<h3><span id="toc5">エラの伴奏とスタジオワークの時代（1958年〜1960年代）</span></h3>
<p>1958年にピーターソン・トリオを脱退します。後任はドラマーのエド・シグペンで、トリオからギターの椅子自体がなくなりました。その後はエラ・フィッツジェラルドの伴奏ギタリストとして約2年間ツアーを行います（在籍期間は資料により1957〜60年など幅があります）。1960年代はロサンゼルスに拠点を移し、テレビ番組のバンドなどで演奏する売れっ子スタジオ・ミュージシャンとして過ごしました。</p>
<h3><span id="toc6">コンコードでの復活と晩年（1970年代〜2010年）</span></h3>
<p>1970年代にジャズの現場へ本格復帰します。Concord Jazzレーベルの看板ギタリストの一人となり、ジョー・パスとの双頭作『Seven, Come Eleven』（1974年）などを発表。さらにバーニー・ケッセル、チャーリー・バードとギター・トリオ「グレート・ギターズ」を結成し、長く活動しました。1994年にアーカンソー・ジャズ殿堂入り、1997年には母校ノーステキサス大学から名誉博士号を授与され、2010年3月28日、アルツハイマー病のためロサンゼルスの自宅で亡くなりました。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">ブルース・フィーリングとバップ語法の融合</span></h3>
<p>エリスの土台にあるのは、テキサス出身らしい濃厚なブルース感覚です。その上で、チャーリー・クリスチャン直系の、管楽器のように歌う単音ラインでビバップを弾き、ベンド（チョーキング）やスライドを交えたブルージーなフレージングを聴かせます。JazzTimes誌はそのスタイルを「スマートでブルージー」と評しました。</p>
<h3><span id="toc9">「教科書」と呼ばれるリズムギター</span></h3>
<p>最大の代名詞が、ピーターソン・トリオで磨かれたパーカッシブで推進力のあるコンピングです。超高速テンポでもビートを失わない鉄壁の伴奏力は「ピアノトリオにギターが入る編成」の完成形を示したとされ、彼のリズムギターは今もお手本として参照され続けています。</p>
<h3><span id="toc10">カントリー由来のトワング</span></h3>
<p>ビバップにカントリー・ミュージック由来の「訛り（トワング）」を混ぜた、独特のトーンとアーティキュレーション（音の発音のニュアンス）も魅力です。後年はジョー・パス、バーニー・ケッセル、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/tal-farlow/">タル・ファーロウ</a>らとのギター・デュオやトリオ編成を好み、掛け合いの妙で聴かせました。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
<p>※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">『Nothing But the Blues』（1957年録音／1958年発売）</span></h3>
<p>1957年10月11日、ハリウッドのRadio Recordersで、ノーマン・グランツのプロデュースにより録音されたVerveでの代表作です。メンバーはロイ・エルドリッジ（トランペット）、スタン・ゲッツ（テナーサックス）、レイ・ブラウン（ベース）、スタン・リーヴィー（ドラム）。最大の特徴はオリジナル8曲にピアノがいない「ピアノレス編成」で、コード楽器がギター1本しかないため、エリスのコンピングとソロの両輪を丸ごと味わえます。スウィング世代のエルドリッジとクール派のゲッツという異世代のホーンを、タイトル通り全編ブルース基調のセッションの中でひとつにまとめる手腕は、まさに「伴奏力が主役」。AllMusicとDownBeat双方が5つ星を付け、DownBeat誌のジョン・タイナンが「今年最高のジャズ・アルバムの一枚」と絶賛した、まず最初に聴きたい1枚です。</p>
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<p>このほかでは、初期エリスのバップ度の高さがわかる『Ellis in Wonderland』（1956年）がおすすめです。オスカー・ピーターソンやレイ・ブラウンに加え、ハリー・エディソン（トランペット）、チャーリー・マリアーノ（アルトサックス）、ジミー・ジュフリーらが参加しています。最大の影響源に捧げた『Thank You, Charlie Christian』（1960年）は、彼のルーツを知るうえで外せないトリビュート作。そして1973年のコンコード・サマー・フェスティバルでのライブを収めた『Seven, Come Eleven』（1974年）は、ジョー・パスとの双頭ギターによる掛け合いが痛快で、70年代のエリス復活を告げた名演です。タイトル曲がチャーリー・クリスチャン（ベニー・グッドマンとの共作）のナンバーという点も見逃せません。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>メインギターは、長年愛用したギブソンES-175です。本人の個体は1953年製とされ（1949年製とする資料もあります）、元はP-90ピックアップ1基のモデルで、のちにハウリング対策としてハムバッカーに換装されたと伝えられています。1991年には、このES-175をベースにしたシグネチャー・モデル「ギブソンES-165ハーブ・エリス」が発売されました。ヘッドに本人のサインが入った1ピックアップ仕様で、2013年頃まで生産されています。</p>
<p>アンプは、後年はポリトーン（Polytone）のソリッドステート・アンプ（Mini-Bruteなど）を愛用したとされます。ポリトーンはジョー・パスや<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/jim-hall/">ジム・ホール</a>ら多くのジャズギタリストに支持されたブランドでした。一方、初期〜中期に使用したアンプについては確かな資料が乏しく、はっきりしたことはわかっていません。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>エリスは、チャーリー・クリスチャンの系譜を継ぐ「ブルースをくぐったバップ・ギター」の最重要人物の一人に数えられます。同系のバーニー・ケッセルと並び、1950年代の「ピアノトリオ内ギター」という難しい役割の完成形を示し、そのコンピングはリズムギターの教科書として現在も参照されています。また、Verve／JATPのハウス・ギタリストとして膨大な伴奏録音を残したことから、「ソリストである以前に最高のサイドマン」という評価も確立しました。ギブソンからシグネチャー・モデルES-165が発売されたこと、半世紀以上にわたり第一線で活動し続けた息の長さも、ジャズギター界における彼のアイコン的な地位を物語っています。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>ハーブ・エリスは、派手なソロ以上に「バンドをスウィングさせる力」で歴史に名を残したギタリストです。オスカー・ピーターソン・トリオでの鉄壁のコンピングと、テキサス育ちのブルース・フィーリングは、伴奏の大切さを教えてくれる生きた教材といえます。その魅力を一度に味わうなら、ピアノレス編成でコンピングとソロの両方が凝縮された『Nothing But the Blues』がぴったりです。ジャズギターの「支える側」の凄みを、ぜひ体感してみてください。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
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<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/barney-kessel/">バーニー・ケッセルとは？（人物紹介記事）</a></li>
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<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/nothing-but-the-blues-herb-ellis/">『Nothing But the Blues』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
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