ジャズギター初心者におすすめのギター【予算別】フルアコ・セミアコの選び方と定番モデル

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「ジャズを弾いてみたいけれど、どのギターを選べばいいのかわからない」。そんな初心者の方に向けて、この記事では予算別(5万円以下/5〜10万円/10〜20万円/20万円以上)におすすめのギターを具体的なモデル名で紹介します。ジャズの王道であるフルアコ・セミアコを中心に、それぞれの特徴と選び方のポイントも整理しました。なお、価格は為替やメーカーの価格改定で変動するため、あくまで執筆時点の目安としてご覧ください。

まず知っておきたい3つのボディ構造

ジャズで使われるギターは、ボディ構造で大きく3タイプに分かれます。

タイプ 構造 特徴
フルアコ 完全中空 太く甘い王道のジャズトーン。大音量ではハウリングしやすい
セミアコ 中空+センターブロック ハウリングに強く汎用性が高い。自宅練習からセッションまで扱いやすい
ソリッド 中空部なし フロントPU+トーンを絞ればジャズトーンも十分。ハウリングの心配がない

「ジャズのあの音」を最短で目指すならフルアコ、幅広いジャンルも視野に入れるならセミアコ、というのが大まかな目安です。テレキャスターでジャズを弾いた名手(エド・ビッカートやジュリアン・ラージなど)もいるので、ソリッドが不正解というわけではありません。

予算5万円以下:まずは「箱物の音」に入門

Ibanez AS53(セミアコ)

実売4〜5万円前後。この価格帯でセミホロウの音に入門できる定番モデルです。軽量で扱いやすく、最初の1本として無理がありません。

Ibanez AF55(フルアコ)

実売4〜5万円前後。「5万円以下で買える完全中空」という貴重な存在で、温かいトーンに定評があります。深い箱鳴りまでは求めすぎず、フルアコの雰囲気を体験する1本と考えるとよいでしょう。

なお、実売3〜5万円前後のソリッドギター(ヤマハPACIFICAやSquierのテレキャスター系)でも、ジャズの練習は十分始められます。

予算5〜10万円:長く使える定番がそろう激戦区

Ibanez AS73(セミアコ)

実売6〜7万円台。ES-335系シェイプの入門〜中級機として長年支持されるモデルで、AS53からの順当なステップアップ先です。

Epiphone ES-335(セミアコ)

実売7〜8万円台。セミアコの元祖Gibson ES-335の設計を手頃な価格で体験できる大定番です。ラリー・カールトンに代表される335系トーンの入口としておすすめです。

Epiphone Joe Pass Emperor II Pro(フルアコ)

実売7〜9万円前後。ソロギターの巨匠ジョー・パスのシグネチャーで、「ジャズ入門フルアコ」の世界的定番です。人気モデルのため在庫は流動的です。

このほか、フルアコならIbanez AF75(実売5.5〜7万円前後)、小ぶりで抱えやすいAG75G、個性派ならGretsch G2420 Streamlinerも候補になります。

予算10〜20万円:本格フルアコに手が届く

Epiphone Broadway(フルアコ)

実売11〜15万円前後。17インチ級の大型ボディを持つ歴史あるモデルの系譜で、王道ルックスと深い箱鳴りが魅力です。スケールがやや長め(25.5インチ)で大柄なので、体格との相性は確認したいところです。

Ibanez GB10SE(フルアコ)

実売15〜20万円前後。ジョージ・ベンソンの名機GB10の思想を受け継ぐ普及版です。小さめボディでハウリングに強く、初心者でも抱えやすい「ジャズ専用機」といえます。相場によっては20万円を超える場合もあります。

Ibanez GB10SE BS(ジョージ・ベンソン・モデル)

Ibanez GB10SE BS(ジョージ・ベンソン・モデル)(楽天市場)

価格帯: 約198,000円〜(楽天市場・執筆時点)

このほか、ES-175系の丁寧な作りで評価の高いEastman AR372CE(実売19〜20万円前後)、フローティングPUで生鳴りを活かせるD’Angelico Premier EXL-1(実売10〜14万円前後)も有力候補です。

予算20万円以上:一生モノを選ぶ

ヤマハ SA2200(セミアコ・日本製)

実売27〜31万円前後。美しいフレイム杢と国産らしい丁寧な作りで、「一生モノのセミアコ」として選ばれるモデルです。コイルタップ搭載で音のバリエーションも広く、フュージョン系にも対応できます。

そのほかの憧れモデル

  • Gibson ES-335(実売45〜55万円前後): セミアコの元祖にして金字塔。2026年には年代別仕様の「ES-335 50s」「ES-335 60s」の2モデル体制に刷新されています
  • Ibanez GB10(実売32〜43万円前後): 1977年から続くジョージ・ベンソン・モデルの本家で、Ibanez初のシグネチャーモデルでもあります
  • Gibson L-5 CES(新品は100万円超が通常): ウェス・モンゴメリーの愛器として知られるフルアコの最高峰。「いつかはL-5」という憧れの1本です

購入後にできる「ジャズの音」への近道

  • フラットワウンド弦に交換する: 弦を替えるだけで、まろやかなジャズトーンにぐっと近づきます
  • アンプはクリーン主体で十分: 歪みは基本使わないので、クリーンがきれいな小型アンプで問題ありません
  • フロントPU+トーンを少し絞る: どのギターでも試せる、ジャズらしい音作りの基本です

まとめ

予算5万円以下ならIbanez Artcoreシリーズで箱物の音に入門し、5〜10万円ならEpiphoneやIbanezの定番でステップアップ、10万円を超えると本格フルアコが視野に入ってくる、というのが大まかな地図です。最初の1本に正解はありませんが、「弾きたい音のイメージ」に近い構造(フルアコかセミアコか)から選ぶと後悔が少ないはずです。気になるモデルが見つかったら、ぜひ楽器店やサウンドサンプルで音を確かめてみてください。

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