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	<title>エミリー・レムラー | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
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		<title>エミリー・レムラー(Emily Remler)『East to Wes』徹底解説｜憧れのウェスに捧げた、彼女自身の最高到達点</title>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 09:28:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[アルバム紹介]]></category>
		<category><![CDATA[East to Wes]]></category>
		<category><![CDATA[エミリー・レムラー]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[エミリー・レムラーが1988年に発表した『East to Wes』を徹底解説。ウェス・モンゴメリーへのトリビュートにして生前最後のリーダー作となった名盤の制作背景、参加メンバー、全8曲の聴きどころを紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>1988年、コンコード・ジャズから発表された『East to Wes（イースト・トゥ・ウェス）』は、ギタリストのエミリー・レムラーが最大の影響源であるウェス・モンゴメリーに捧げたトリビュート・アルバムです。名手ハンク・ジョーンズを含むカルテットを率い、バップの名曲から自作曲までを堂々と弾き切った本作は、AllMusicやペンギン・ガイドといった主要レビューで軒並み高評価を獲得し、今なお「レムラーを聴くならまずこの1枚」と薦められる代表作であり続けています。</p>
<p>そしてこのアルバムは、彼女が生前に発表した最後のリーダー作でもあります。レムラーは1990年5月、ツアー先のオーストラリア・シドニーで心不全のため32歳の若さで急逝しました。その歩みや人物像については<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/emily-remler/">エミリー・レムラーとは？（人物紹介記事）</a>で詳しく紹介していますので、あわせてどうぞ。この記事では『East to Wes』1枚に焦点を絞り、制作背景から全8曲の聴きどころまでをじっくり解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Daahoud（作曲：クリフォード・ブラウン）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. Snowfall（作曲：クロード・ソーンヒル）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Hot House（作曲：タッド・ダメロン）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. Sweet Georgie Fame（作曲：ブロッサム・ディアリー／サンドラ・ハリス）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. Ballad for a Music Box（作曲：エミリー・レムラー）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. Blues for Herb（作曲：エミリー・レムラー）</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">7. Softly, as in a Morning Sunrise（作曲：シグムンド・ロンバーグ、作詞：オスカー・ハマースタイン2世）</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">8. East to Wes（作曲：エミリー・レムラー）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1988年5月（Concord Jazz CJ-356／CD: CCD-4356）</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Concord Jazz（コンコード・ジャズ）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1988年5月</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>Penny Lane Studios（ニューヨーク）</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>Carl E. Jefferson（カール・E・ジェファーソン）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成はエミリー・レムラー（ギター）にピアノ・トリオを組み合わせたカルテットで、ピアノにハンク・ジョーンズ、ベースにバスター・ウィリアムス、ドラムスにマーヴィン・&#8221;スミッティ&#8221;・スミスが参加しています。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>タイトルの「East to Wes」は、「東（East＝ニューヨーク／東海岸）からウェス（Wes）へ」という意味に、方角の「West」を掛けた語呂合わせです。その名のとおり本作は、レムラーがキャリアを通じて敬愛し続けたウェス・モンゴメリーへのトリビュート作として作られました。録音は1988年5月、ニューヨークのペニー・レーン・スタジオ。プロデュースはコンコード・ジャズ創設者のカール・E・ジェファーソンが手がけ、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/larry-coryell/">ラリー・コリエル</a>との共同名義作『Together』を含めれば同レーベル6作目にあたる、コンコードでの最後のアルバムとなりました。</p>
<p>レムラーとウェスの関係を語るうえで必ず引用されるのが、1982年、米『ピープル』誌のインタビューで語った本人の言葉です。「私は外見こそニュージャージー出身の良家のユダヤ系の娘だけど、中身はウェス・モンゴメリーみたいな、太い親指を持つ50歳の恰幅のいい黒人男性なの」。ユーモラスな言い回しの奥に、ウェスこそ自分の音楽的ルーツだという強い自負がにじみます。本作はその宣言を、キャリアの充実期にアルバム1枚がかりで形にしたものと言えるでしょう。</p>
<p>一方で、1986年から88年頃のレムラーはレコーディング活動を休止し、薬物依存との闘いに向き合っていた時期でもありました。1988年春にニューヨークへ戻って吹き込まれた本作は、そこからの復帰・再起を刻んだレコーディングと位置づけられることの多いアルバムです。そうした背景を踏まえて聴くと、全編にみなぎる集中力と前向きな躍動感には、いっそう胸を打つものがあります。</p>
<p>人選にも物語があります。ピアノのハンク・ジョーンズは、レムラーのデビュー作『Firefly』（1981年）にも参加した大ベテランで、本作で再共演が実現しました。そこに当時気鋭の若手ドラマー、マーヴィン・&#8221;スミッティ&#8221;・スミスと名手バスター・ウィリアムスを加えた、世代を超えた強力なリズム・セクションが彼女のギターを支えています。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>ギター＋ピアノ・トリオというシンプルな編成だからこそ、4人それぞれの音がくっきりと聴こえます。ベテランと若手をバランスよく配した、この時期のレムラーの充実を支えた顔ぶれです。</p>
<ul>
<li><strong>エミリー・レムラー（ギター）</strong> … 本作のリーダー。全曲でエレクトリック・ギターを弾き、2曲目「Snowfall」のみOvationアダマスのアコースティック・ギターに持ち替えています。</li>
<li><strong>ハンク・ジョーンズ（ピアノ）</strong> … ジャズ・ピアノ界の大ベテラン。デビュー作『Firefly』以来の再共演で、気品あるバッキングとソロでアルバム全体を引き締めます。</li>
<li><strong>バスター・ウィリアムス（ベース）</strong> … ダブル・ベース（ウッド・ベース）を担当。深く安定した音でカルテットの土台を支えます。</li>
<li><strong>マーヴィン・&#8221;スミッティ&#8221;・スミス（ドラムス）</strong> … 当時気鋭の若手ドラマー。しなやかなドライブ感でベテラン勢と渡り合います。</li>
</ul>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPどおりの全8曲を曲順に紹介します（確認できる範囲では、CD再発や配信も同じ8曲構成です）。</p>
<h3><span id="toc5">1. Daahoud（作曲：クリフォード・ブラウン）</span></h3>
<p>天才トランペッター、クリフォード・ブラウンが残した名バップ・チューンでアルバムは幕を開けます。速いテンポの中で、単音のフレーズ（シングルライン）とウェス譲りのオクターヴ奏法を切り替えていくレムラーのプレイが最初の聴きどころです。</p>
<h3><span id="toc6">2. Snowfall（作曲：クロード・ソーンヒル）</span></h3>
<p>クロード・ソーンヒル楽団のテーマ曲として知られる美しいナンバー。この曲だけレムラーはOvationアダマスのアコースティック・ギターを使用しており、アルバム全体の中で音色の鮮やかなアクセントになっています。</p>
<h3><span id="toc7">3. Hot House（作曲：タッド・ダメロン）</span></h3>
<p>タッド・ダメロンが書いたビバップのアンセム。「What Is This Thing Called Love」のコード進行（曲の土台となる和音の流れ）を借りて作られた曲で、レムラーのバップ・ギタリストとしての地力がストレートに伝わる1曲です。</p>
<h3><span id="toc8">4. Sweet Georgie Fame（作曲：ブロッサム・ディアリー／サンドラ・ハリス）</span></h3>
<p>ブロッサム・ディアリーの手による洒脱なナンバー。ギター・カルテットならではの軽やかなスウィングが味わえる選曲で、肩の力の抜けた愉しさが魅力です。</p>
<h3><span id="toc9">5. Ballad for a Music Box（作曲：エミリー・レムラー）</span></h3>
<p>レムラーのオリジナル・バラードで、アルバムの叙情面を代表するトラック。オルゴール（ミュージック・ボックス）という題材のとおり、繊細で内省的な美しさをたたえています。なお配信サービスでは「Ballad From a Music Box」と表記されることもありますが、同じ曲です。</p>
<h3><span id="toc10">6. Blues for Herb（作曲：エミリー・レムラー）</span></h3>
<p>タイトルの「Herb」は、1978年のコンコード・ジャズ・フェスティバルで彼女を紹介しデビューへ導いた恩人、ギタリストの<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/">ハーブ・エリス</a>のこと。師匠譲りのブルース・フィーリングを軸にした飾らない演奏で、音による恩返しと言えるでしょう。</p>
<h3><span id="toc11">7. Softly, as in a Morning Sunrise（作曲：シグムンド・ロンバーグ、作詞：オスカー・ハマースタイン2世）</span></h3>
<p>邦題「朝日のようにさわやかに」で親しまれる有名スタンダード。8分超とアルバム最長のパフォーマンスで、バスター・ウィリアムスとスミッティ・スミスを中心に、カルテットのインタープレイ（演奏者同士の即興のやり取り）がたっぷり堪能できます。</p>
<h3><span id="toc12">8. East to Wes（作曲：エミリー・レムラー）</span></h3>
<p>締めくくりはオリジナルのタイトル曲。ナット・ヘントフによるライナーノーツの中で、レムラー自身が「ウェスが初期にやっていたボサノヴァものの印象」を描いた曲だと説明しています。憧れの人の面影を自分の筆で描き直す、アルバムの主題そのものを体現した1曲です。</p>
<h2><span id="toc13">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>まず耳を引くのは、オクターヴ奏法（メロディを1オクターヴ違いの2音で重ねて弾く、ウェスの代名詞的テクニック）やブルース・フィーリングといった「ウェスの語彙」が随所にちりばめられていることです。ペンギン・ガイドは「レムラーの演奏はむしろ彼女がいかにウェスと違うかを示している。音はより硬質で、ソロはより断片的だが同じように明晰」と評しました。憧れをなぞるのではなく、憧れを通して自分自身の声を確立する——トリビュート作の理想形がここにあります。</p>
<p>評価も折り紙付きです。AllMusicではケン・ドライデンが4/5の評点とともに「生前に発表された最後のCDにして最高の出来（her finest effort）」「強く推薦できる録音」と絶賛。ペンギン・ガイドは同書の最高ランクにあたる4つ星を与えています。『ローリング・ストーン・ジャズ&#038;ブルース・アルバム・ガイド』とヴァージンのジャズ・ガイドもそれぞれ4/5と、主要ガイドの評価が見事にそろっています。</p>
<p>さらにジャズギター史の視点で見れば、本作は男性中心だった1980年代のシーンで、正統派メインストリームの実力によって評価を勝ち取ったレムラーの到達点です。ウェス・モンゴメリー直系の系譜を1980年代に更新した録音として語られ、没後もシェリル・ベイリーら後進の女性ジャズギタリストに影響を与え続けています。</p>
<h2><span id="toc14">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ウェス・モンゴメリーが好きな人</strong> … オクターヴ奏法などウェスの語彙がどう受け継がれ、どう変奏されたのかを聴き比べる楽しみがあります。</li>
<li><strong>ジャズギターを聴き始めたばかりの初心者</strong> … 有名スタンダード中心の選曲と歌心あふれるプレイで、最初の1枚として安心して薦められます。</li>
<li><strong>エミリー・レムラーに興味を持った人</strong> … 各ガイドが「代表作・最高作」と認める、彼女の入門盤の定番です。</li>
<li><strong>ギター＋ピアノ・トリオの編成が好きな中級者</strong> … ハンク・ジョーンズとの掛け合いやリズム・セクションのインタープレイなど、聴き込むほどに発見があります。</li>
</ul>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>『East to Wes』は、憧れの人へ捧げたトリビュートでありながら、聴き終えたときに強く印象に残るのはエミリー・レムラー自身の声である——そんな逆説を成し遂げた1枚です。バップの名曲、美しいバラード、恩人へのブルース、そしてウェスの面影を描いたタイトル曲。全8曲、約51分の中に、彼女が積み上げてきたものが過不足なく詰まっています。</p>
<p>レムラーはこの録音の2年後、32歳でこの世を去りました。「生前最後のリーダー作」という事実は確かに切ないものですが、本作を名盤たらしめているのは早世の物語ではなく、演奏そのものの充実です。まずは1曲目「Daahoud」の快走から、彼女の音に触れてみてください。きっと「もっと聴きたい」と思わせてくれるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/emily-remler/">エミリー・レムラーとは？（人物紹介記事）</a> … 経歴・音楽的特徴・名盤を紹介しています。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/live-pat-martino/">『Live!』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>エミリー・レムラーとは？ウェス直系のオクターブ奏法を受け継いだ早逝の名手</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/emily-remler/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/emily-remler/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 10:18:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[エミリー・レムラー]]></category>
		<category><![CDATA[コンコード]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハードバップ]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[エミリー・レムラーは、ウェス・モンゴメリー直系のオクターブ奏法で1980年代に活躍したジャズギターの名手。経歴や奏法の特徴、代表作『East to Wes』などおすすめアルバム、使用機材までわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>エミリー・レムラー（Emily Remler、1957〜1990）は、1980年代のジャズシーンで活躍したアメリカのジャズギタリストです。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したウェスのオクターブ奏法を正統に受け継ぎ、温かいトーンと骨太なスウィング感で、巨匠<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/">ハーブ・エリス</a>から「ギターの新しいスーパースター」と絶賛されました。32歳の若さで急逝しましたが、2024年に未発表ライヴ音源『Cookin&#8217; at the Queens』が発掘リリースされ、いま再評価が進んでいます。この記事では、経歴・奏法の特徴・おすすめアルバムを紹介します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">ロック好きの少女からジャズへ（1957年〜1970年代半ば）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ニューオーリンズでの下積みとハーブ・エリスとの出会い（1976年頃〜1978年）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">コンコードからデビューし第一線へ（1981〜1985年）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">代表作『East to Wes』と急逝（1988〜1990年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">ウェス直系のオクターブ奏法と温かいトーン</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">流麗なシングルノート・ラインと歌心</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">ラテン/ボサノヴァへの深い適性</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『East to Wes』（1988年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>Emily Remler（エミリー・レムラー）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1957年9月18日〜1990年5月4日（享年32）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ニュージャージー州イングルウッド・クリフス</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（エレクトリック・アーチトップ主体、ナイロン弦も使用）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1970年代後半〜1990年</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">ロック好きの少女からジャズへ（1957年〜1970年代半ば）</span></h3>
<p>1957年9月18日生まれ。ニュージャージー州イングルウッド・クリフスで育ちました。1967年頃、10歳で兄のGibson ES-330を手にギターを始め、当初はジミ・ヘンドリックスやジョニー・ウィンターらロックに夢中だったといいます。1970年代半ばにバークリー音楽大学へ進学すると、ウェス・モンゴメリーやパット・マルティーノらを研究してジャズに転向。特にウェスのオクターブ奏法から強い影響を受けました。</p>
<h3><span id="toc4">ニューオーリンズでの下積みとハーブ・エリスとの出会い（1976年頃〜1978年）</span></h3>
<p>1976年頃にニューオーリンズへ移り、ブルースやジャズのクラブで下積みを重ねます。転機となったのは、地元クラブに出演していた巨匠ハーブ・エリスとの出会いでした。ホテルで数時間ジャムセッションをした末、エリスは彼女を1978年のコンコード・ジャズ・フェスティバルへ招きます。冒頭の「ギターの新しいスーパースター」は、このステージで彼女を聴衆に紹介したエリスの言葉です。</p>
<h3><span id="toc5">コンコードからデビューし第一線へ（1981〜1985年）</span></h3>
<p>1981年、Concord Jazzからデビュー作『Firefly』を発表。ピアノに名手ハンク・ジョーンズを迎えた同作は好評を博し、リーダー活動が本格化します。同年にはピアニストのモンティ・アレキサンダーと結婚しました（1984年に離婚）。1982年に『Take Two』、1984年に『Transitions』を発表し、この時期にはアストラッド・ジルベルトのツアー・ギタリストも務めています。1985年にはダウンビート誌の人気投票で「Guitarist of the Year」に選ばれ、同年『Catwalk』と<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/larry-coryell/">ラリー・コリエル</a>との双頭作『Together』を発表しました。</p>
<h3><span id="toc6">代表作『East to Wes』と急逝（1988〜1990年）</span></h3>
<p>1988年にはデュケイン大学のアーティスト・イン・レジデンスを務め、代表作『East to Wes』を発表。翌1989年、バークリー音楽大学からDistinguished Alumni（傑出した卒業生）賞を受けました。しかし1990年5月4日、オーストラリア・ツアー中のシドニーで心不全のため急逝します。まだ32歳でした。遺作『This Is Me』は同年、死後リリースされています。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">ウェス直系のオクターブ奏法と温かいトーン</span></h3>
<p>最大の特徴は、オクターブ奏法（1オクターブ離れた2つの音で同じメロディを弾く手法）やブロックコード的な展開を、ソロの流れに自然に織り込むスタイルです。エフェクトに頼らない、丸く温かいアーチトップ・サウンドを追求しました。「見た目はニュージャージー出身の上品なユダヤ人の女の子だけど、中身はウェス・モンゴメリーみたいな大きな親指を持つ50歳の恰幅のいい黒人男性なの」という1982年の本人の言葉が、その傾倒ぶりを象徴しています。</p>
<h3><span id="toc9">流麗なシングルノート・ラインと歌心</span></h3>
<p>パット・マルティーノ譲りの、正確なピッキングによる淀みない8分音符のロングラインも持ち味です。ビバップ〜ハードバップの語彙を骨太にスウィングさせながら、技巧をひけらかすことなく、歌心とタイム感を何より重視しました。</p>
<h3><span id="toc10">ラテン/ボサノヴァへの深い適性</span></h3>
<p>アストラッド・ジルベルトとのツアーで培われたラテン/ボサノヴァの語法も重要な要素で、ナイロン弦ギターも使いこなしました。教則ビデオ『Advanced Jazz and Latin Improvisation』を残すほど、この分野に精通していました。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
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<h3><span id="toc12">『East to Wes』（1988年）</span></h3>
<p>1988年5月にニューヨークのPenny Lane Studiosで録音され、同年Concord Jazz（CCD-4356）から発売された、ウェス・モンゴメリーへのトリビュート作です。メンバーはハンク・ジョーンズ（ピアノ）、バスター・ウィリアムス（ベース）、マーヴィン・&#8221;スミッティ&#8221;・スミス（ドラム）という超一流のリズム隊。スタンダード5曲と自作3曲の全8曲で、「Daahoud」「Hot House」でのビバップ・ラインとオクターブ奏法の使い分けが白眉です。恩人ハーブ・エリスに感謝を込めた「Blues for Herb」、ウェス初期のボサノヴァ路線を思わせる表題曲も聴きどころ。AllMusicが「彼女の最高傑作」と評し、ペンギン・ガイドで最高ランクの4つ星を得た、最初の1枚に最適な作品です。</p>
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<p>そのほかのおすすめは、まずデビュー作『Firefly』（1981年）。ハンク・ジョーンズが参加し、24歳とは思えない完成度で批評家の支持を集めた出発点です。『Together』（1985年）はラリー・コリエルとのギター・デュオ作で、彼女の即興力を濃密に味わえます。『Cookin&#8217; at the Queens』（2024年）は、1984年と1988年のラスベガス公演のラジオ放送用音源をResonance Recordsが発掘したライヴ盤で、全盛期の熱気を伝える再評価のきっかけとなった話題作です。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<p>メインギターは、兄から譲り受けたチェリーレッドのGibson ES-330です。キャリアの大半をこの1本で通したとされ、機内に持ち込めるサイズも愛用の理由だったといわれます。1980年代後半にはBorys B120というホロウボディも使用したとされます。アコースティックではOvationを用いたとされ、『East to Wes』の「Snowfall」ではアコースティック・ギターに持ち替えた演奏が聴けます。</p>
<p>アンプは、Polytone Mini-Bruteのような小型コンボを好んだとされます。「運んでくれる人がいるならFender Twinが好き」と語ったという話も伝わっています。ピックはFender 351のエクストラ・ヘビーを使っていたとされます。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>男性中心だった1980年代のジャズギター界で、実力によって第一線に立った草分け的な存在です。ウェス・モンゴメリーからパット・マルティーノへと続く系譜を正統に受け継ぎつつ、自作曲とラテンの語法で独自性を確立しました。本人は「音楽がすべてであって、政治や女性解放運動とは何の関係もない」と語り、「女性ジャズギタリスト」という枠だけで語られることを望みませんでした。死後もトリビュート盤『Just Friends』2作（1990/91年）やシェリル・ベイリー『A New Promise』（2010年）などの捧げ盤が制作され、近年はミミ・フォックスやジョセリン・グールドら後進が「道を開いた存在」として名を挙げています。2024年の発掘盤リリースで、再評価はさらに加速しています。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>エミリー・レムラーは、ウェス・モンゴメリー直系のオクターブ奏法と歌心あふれるラインで、1980年代のジャズシーンを駆け抜けたギタリストです。32歳での急逝は惜しまれますが、残された録音は今も色あせず、2024年の発掘盤によって新しいリスナーとの出会いも生まれています。まず聴くなら、ハンク・ジョーンズら名手と組んだ代表作『East to Wes』（1988年）からがおすすめです。ウェスへの敬愛と彼女自身の個性が、最良のかたちで詰まった1枚です。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/pat-martino/">パット・マルティーノとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/herb-ellis/">ハーブ・エリスとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/east-to-wes-emily-remler/">『East to Wes』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
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