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	<title>ジョー・パス | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
	<lastBuildDate>Fri, 31 Jul 2026 10:16:12 +0000</lastBuildDate>
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		<title>ジョー・パス(Joe Pass)『Virtuoso』徹底解説｜ギター1本がバンドになる完全ソロの金字塔</title>
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					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/virtuoso-joe-pass/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 09:25:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[アルバム紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Virtuoso]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジョー・パス]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ギター1本でメロディ・コード・ベースを同時に鳴らすジョー・パスの金字塔『Virtuoso』(1973)を徹底解説。全12曲の聴きどころ、録音背景、名盤と呼ばれる理由を初心者にも分かりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ギターがたった1本。多重録音もなし。それなのに、メロディもコードもベースラインも、すべてが同時に鳴っている——ジョー・パスの『Virtuoso（ヴァーチュオーゾ）』は、そんな「ありえないこと」を当たり前のように聴かせてしまうアルバムです。1973年に発表されるとジャズ界に衝撃を与え、今なお「史上最高のジャズギター・アルバムの一つ」と語り継がれる完全無伴奏ソロギター作品。ジャズギターを聴くなら、いつかは必ず通る一枚です。</p>
<p>演奏しているのは、不遇の時代を乗り越えて40代でスターダムに駆け上がったジョー・パスただ一人。彼の波乱に満ちた歩みについては <a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/joe-pass/">ジョー・パスとは？（人物紹介記事）</a> で詳しく紹介していますので、あわせて読んでいただくと、このアルバムの凄みがいっそう立体的に見えてくるはずです。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Night and Day（作曲：コール・ポーター）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. Stella by Starlight（作曲：ヴィクター・ヤング）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Here&#8217;s That Rainy Day（作曲：ジミー・ヴァン・ヒューゼン）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. My Old Flame（作曲：アーサー・ジョンストン）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. How High the Moon（作曲：モーガン・ルイス）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. Cherokee（作曲：レイ・ノーブル）</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">7. Sweet Lorraine（作曲：クリフ・バーウェル）</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">8. Have You Met Miss Jones?（作曲：リチャード・ロジャース）</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">9. &#8216;Round Midnight（作曲：セロニアス・モンク／クーティー・ウィリアムス）</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">10. All the Things You Are（作曲：ジェローム・カーン）</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">11. Blues for Alican（作曲：ジョー・パス）</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">12. The Song Is You（作曲：ジェローム・カーン）</a></li></ol></li><li><a href="#toc17" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc18" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1973年12月（Discogs等では1974年表記の盤もあり）</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Pablo Records（パブロ・レコード）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1973年8月28日</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>MGMレコーディング・スタジオ（米ロサンゼルス）</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>ノーマン・グランツ（Norman Granz）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成はジョー・パスのギター1本のみ、全12曲を多重録音なしの完全無伴奏ソロで弾き切った異色のアルバムです。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>『Virtuoso』が生まれた1973年は、ジョー・パスにとって人生の転機の年でした。若い頃にヘロイン依存で長いブランクを強いられたパスは、更生施設シナノンでの約2年半を経て復帰し、1962年の『Sounds of Synanon』でレコードデビュー。『For Django』（1964年）などで評価を得たものの、60年代後半はロサンゼルスのスタジオワークが中心で、ジャズファンの表舞台からはやや遠い存在でした。</p>
<p>そこに手を差し伸べたのが、名プロデューサーのノーマン・グランツです。JATP（ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック）を主宰し、Verveレーベルを創設した大物グランツは、1973年に新レーベルPablo Recordsを本格始動させ、パスと契約を結びます。本作の録音は1973年8月28日、ロサンゼルスのMGMレコーディング・スタジオで、わずか一日のセッションによって行われました。</p>
<p>驚くべきは、その内容です。伴奏者を一切付けず、ギター1本だけでスタンダード中心の12曲を演奏するという、当時としては大胆きわまりない企画。しかし蓋を開けてみれば、本作はPabloカタログ中ほぼ全作品を上回るセールスを記録し、1974年のBillboardジャズ・アルバム・チャートで16位に達する大ヒットとなりました。エラ・フィッツジェラルドやオスカー・ピーターソンの作品と並ぶPablo初期の看板アルバムとなり、パスの名は一気に広まります。</p>
<p>さらに1974年に発表された、ピーターソン、ニールス・ペデルセンとの『The Trio』は翌1975年のグラミー賞（グループによる最優秀ジャズ演奏賞）を受賞し、パスは名実ともに「Pabloの顔」に。本作の成功を受けて『Virtuoso #2』（1976年）、『#3』（1977年）、『#4』（1983年発売）とシリーズ化されました。ちなみに本作は再発時にもボーナストラックを加えない12曲構成が基本のまま。オリジナルの完成度がそれだけ揺るぎない、ということでもあります。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>参加メンバーは、ただ一人。ゲストも、リズムセクションもいません。この「たった一人」という事実こそが、本作の最大の看板です。</p>
<ul>
<li><strong>ジョー・パス（ギター）</strong> … 1929年ニュージャージー州生まれ。愛器は1963年に手にして以来使い続けたGibson ES-175D（ハムバッカー搭載のアーチトップ・エレクトリックギター）。メロディ・コード・ベースラインを一人で同時に成立させる、ピアニストのようなソロギター奏法で知られる巨匠です。</li>
</ul>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPに収録された全12曲を、順番に見ていきましょう。</p>
<h3><span id="toc5">1. Night and Day（作曲：コール・ポーター）</span></h3>
<p>アルバムの方法論を高らかに宣言するオープナー。輪郭のはっきりしたクリアなトーンで、流れるようなコードワークの上にメロディを重ね、随所で猛烈なシングルノートのラン（速いフレーズの駆け上がり）が炸裂します。1曲目にして「ギター1本でここまでできるのか」と圧倒される演奏です。</p>
<h3><span id="toc6">2. Stella by Starlight（作曲：ヴィクター・ヤング）</span></h3>
<p>邦題「星影のステラ」で親しまれるスタンダード。ここでは和声的な複雑さと、洗練されたヴォイシング（和音の音の積み方）が際立ちます。じっくりとハーモニーの美しさに浸りたい一曲です。</p>
<h3><span id="toc7">3. Here&#8217;s That Rainy Day（作曲：ジミー・ヴァン・ヒューゼン）</span></h3>
<p>しっとりとした叙情が魅力のスタンダードを、コードメロディ（メロディと和音を同時に弾く奏法）で丁寧に歌い上げます。技巧だけではないパスの歌心が伝わってくる演奏です。</p>
<h3><span id="toc8">4. My Old Flame（作曲：アーサー・ジョンストン）</span></h3>
<p>古き良き時代の香りをまとったスタンダード。メロディを慈しむように弾きながら、合間にさりげなく差し込まれる経過和音やフィルに、パスの引き出しの多さが表れています。</p>
<h3><span id="toc9">5. How High the Moon（作曲：モーガン・ルイス）</span></h3>
<p>ジャムセッションの定番曲。この演奏ではウォーキングベース（4分音符で歩くように進むベースライン）の技術が特に強力で、低音弦でベースを刻みながら、その上でコードとメロディを同時に操るパスの真骨頂が味わえます。</p>
<h3><span id="toc10">6. Cherokee（作曲：レイ・ノーブル）</span></h3>
<p>チャーリー・パーカーの名演で知られる高速ビバップの試金石。パスはしばしばパーカーになぞらえられますが、この録音は「その理由を雄弁に物語る」と評された、アルバム屈指の超絶技巧トラックです。ソロギターでこのテンポ、この情報量。初めて聴く方はまず耳を疑うと思います。</p>
<h3><span id="toc11">7. Sweet Lorraine（作曲：クリフ・バーウェル）</span></h3>
<p>B面はこの愛らしいスタンダードから。肩の力の抜けたスウィング感で、パスのリラックスした一面が顔をのぞかせます。難しいことを難しく聴かせない、余裕の演奏です。</p>
<h3><span id="toc12">8. Have You Met Miss Jones?（作曲：リチャード・ロジャース）</span></h3>
<p>ミュージカル由来の粋なスタンダード。軽やかにスウィングしながら、コードとシングルノートを瞬時に行き来する、本作のスタイルが凝縮された一曲です。</p>
<h3><span id="toc13">9. &#8216;Round Midnight（作曲：セロニアス・モンク／クーティー・ウィリアムス）</span></h3>
<p>モンクが遺したジャズ屈指の名バラード。この演奏は「めったに再現できない閃きと技術的完成度で、この曲に新鮮な視点をもたらした」と評されました。深く沈み込むようなハーモニーの解釈は、アルバム中でも特に聴き応えがあります。</p>
<h3><span id="toc14">10. All the Things You Are（作曲：ジェローム・カーン）</span></h3>
<p>転調を重ねる美しいコード進行で、ジャズメンに愛され続けるスタンダード。パスは力強い推進力と静かな美しさのあいだを自在に行き来しながら、和声の流れを一人で描き切ります。その様子は、まさに圧巻です。</p>
<h3><span id="toc15">11. Blues for Alican（作曲：ジョー・パス）</span></h3>
<p>本作唯一のオリジナル曲で、タイトル通りのブルース・ナンバー。スタンダード解釈とはひと味違う、パス自身の言葉で語られるブルース・フレージングが楽しめます。スタンダード集の中に置かれることで、良いアクセントになっています。</p>
<h3><span id="toc16">12. The Song Is You（作曲：ジェローム・カーン）</span></h3>
<p>クローザーは再びジェローム・カーンの筆によるスタンダード。最後まで緊張感を緩めることなく、アルバムを晴れやかに締めくくります。聴き終えた後、思わず1曲目に戻りたくなるはずです。</p>
<h2><span id="toc17">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>本作の核心は、メロディ・コード・ウォーキングベースという本来3人分の仕事を、パスがたった一人で、しかも即興の流れの中で同時に成立させている点にあります。コードメロディ、ベースライン、流麗なシングルノート・ソロを瞬時に切り替えるその演奏は、しばしば「ピアニストのよう」と形容されます。ソロギターだけでフルバンド並みの深みと即興性を持つアルバムが成立することを証明した本作は、ジャズギターの歴史を変えた一枚と位置づけられています。</p>
<p>評価の高さも折り紙付きです。AllMusicで満点の5つ星、Rolling Stone Jazz Record Guideで5/5、Penguin Guide to Jazz Recordingsでも満点の4/4と、主要ガイドがそろって最高評価を与えており、同ペンギン・ガイドでは「コア・コレクション（まず揃えるべき必聴盤）」にも選出されています。マーティン・テイラーやジョン・ピザレリをはじめとする、後続のソロギター奏者たちへの影響もしばしば指摘されています。</p>
<p>そして本作は過去の遺産ではありません。2025年にはCraft RecordingsのOriginal Jazz Classicsシリーズから、オリジナルテープを用いたオールアナログ・カッティングの180g重量盤LPとして再発されるなど、半世紀を経た今も現役の定番カタログであり続けています。</p>
<h2><span id="toc18">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ジャズギターの「すごさ」を一枚で体感したい人</strong> … メロディ・コード・ベースが同時に鳴るソロギターの到達点。ジャンルの魅力が最短距離で伝わります</li>
<li><strong>ソロギターやコードメロディを練習中のギタリスト</strong> … ウォーキングベースとコードワークの生きた教科書。世界中のギタリストが今もここから学んでいます</li>
<li><strong>スタンダード曲の解釈の幅を知りたい人</strong> … Night and DayやAll the Things You Areなど、おなじみの定番曲がまったく新鮮な姿で立ち上がる瞬間に出会えます</li>
<li><strong>静かな環境でじっくり聴ける一枚を探している人</strong> … ギター1本の音数だからこそ、夜の読書や作業のお供にも寄り添ってくれます</li>
</ul>
<h2><span id="toc19">まとめ</span></h2>
<p>『Virtuoso』は、ギター1本ですべてを語り切った完全ソロアルバムであり、40代半ばのジョー・パスを一躍スターに押し上げた出世作です。一日で録音されたセッションから生まれた12曲は、テクニックの見本市であると同時に、スタンダードへの深い愛情に貫かれた「歌」の記録でもあります。だからこそ半世紀にわたり、聴き手と弾き手の双方を惹きつけてやまないのでしょう。</p>
<p>まだ聴いたことがない方は、まず1曲目「Night and Day」だけでも再生してみてください。ギター1本から立ち上がる音の豊かさに驚いたら、あとは最後まで一気です。ジャズギターの歴史がこの一枚で動いた理由を、ぜひご自身の耳で確かめてみてください。</p>
<h2><span id="toc20">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/joe-pass/">ジョー・パスとは？（人物紹介記事）</a> … 経歴・音楽的特徴・名盤を紹介しています。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/nothing-but-the-blues-herb-ellis/">『Nothing But the Blues』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ジョー・パスとは？ソロギターの頂点を極めたジャズギターの巨匠を徹底解説｜経歴・名盤・機材</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/joe-pass/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/joe-pass/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 23:44:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Virtuoso]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジョー・パス]]></category>
		<category><![CDATA[ソロギター]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ソロギターの頂点を極めたジャズギターの巨匠ジョー・パスを徹底解説。薬物依存からの再起、名盤『Virtuoso』、コード・メロディ奏法、使用機材（ES-175）まで、初心者にもわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ギター1本だけで、メロディも、コードも、ベースラインも。まるでバンドがまるごと鳴っているかのような演奏を、たった一人で成立させてしまった男——それがジョー・パス（Joe Pass）です。<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>で紹介したウェスと並び、ジャズギターの歴史で必ず名前が挙がる巨匠。薬物依存と服役でキャリアを失いかけたどん底から、40代半ばで名盤『Virtuoso』を放ち頂点へ駆け上がった、その劇的な人生と音楽を解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">ギター少年から、どん底の1950年代へ</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">シナノンでの再起（1962年〜）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">ノーマン・グランツとの出会い、そして大ブレイク（1970年代）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">晩年（1990年代）</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">ギター1本の「完全独奏」</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">コード・メロディ奏法の教科書</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">ホーンのように歌う超絶シングルノート</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">『Virtuoso』（1973年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<tbody>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
<tr>
<td>本名</td>
<td>ジョセフ・アンソニー・ジャコビ・パッサラクア（Joseph Anthony Jacobi Passalacqua／※ラテン文字表記には諸説あり）</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1929年1月13日〜1994年5月23日（享年65）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ニュージャージー州ニューブランズウィック（幼少期にペンシルベニア州ジョンズタウンへ移住）</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（ギブソン ES-175D、イバニーズ JP20 など）</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1940年代〜1994年（ブレイクは1970年代のパブロ・レコード時代）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">ギター少年から、どん底の1950年代へ</span></h3>
<p>シチリア移民の製鉄所労働者の家庭に育ったパスは、9歳のとき西部劇映画をきっかけにギターを手にしたとされ、1日6時間も練習したという逸話が残っています。上達は早く、14歳ごろにはダンスパーティーや結婚式で演奏し、トニー・パスターやチャーリー・バーネットのバンドと共演するほどの腕前に。1947年には軍隊に入り、音楽活動をいったん中断します。</p>
<p>しかし兵役後、パスはヘロイン依存に陥ってしまいます。ニューオーリンズなどのストリップ劇場でバップ（1940年代に生まれた高速で複雑なモダンジャズ）を弾いて食いつなぐ日々。1950年代の大半は薬物関連の服役に費やされ、キャリアはほぼ止まってしまいました。</p>
<h3><span id="toc4">シナノンでの再起（1962年〜）</span></h3>
<p>転機はリハビリ施設「シナノン」でした。約2年半の滞在で依存を克服し、その過程で録音されたスタジオ・デビュー作『Sounds of Synanon』（1962年）が事実上の再出発点となります。以後、パシフィック・ジャズから『Catch Me』『For Django』（1964年）などを発表し、1963年にはダウンビート誌の新人賞（New Star Award）を受賞。同年に贈られたギブソン ES-175D は生涯の相棒となりました。1965〜67年はジョージ・シアリング・クインテットに在籍し、並行してロサンゼルスでテレビやスタジオの仕事も数多くこなしています。</p>
<h3><span id="toc5">ノーマン・グランツとの出会い、そして大ブレイク（1970年代）</span></h3>
<p>1973年12月、ヴァーヴ創設者としても知られる大物プロデューサー、ノーマン・グランツが新レーベル「パブロ・レコード」にパスと契約します。この時期に録音された初のソロ作が、あの『Virtuoso』（録音1973年／発売は諸資料で1973年末〜1974年）。同作はパブロのカタログでほぼ全作を上回る売上を記録し、40代半ばのパスを一躍メインストリーム・ジャズ随一のギタリストへ押し上げました。</p>
<p>パブロ期には大物との共演も次々に実現します。歌姫エラ・フィッツジェラルドとは『Take Love Easy』（1973年）を皮切りに、パブロで生涯6枚の共演作を制作。オスカー・ピーターソン、ニールス-ヘニング・オルステッド・ペデルセンとの『The Trio』（1974年）は、1975年のグラミー賞（Best Jazz Performance by a Group）に輝きました。ほかにもデューク・エリントン、ディジー・ガレスピー、カウント・ベイシーら錚々たる顔ぶれと共演しています。</p>
<h3><span id="toc6">晩年（1990年代）</span></h3>
<p>1992年に肝臓がんと診断されてからも活動を続け、亡くなる前にはカントリー・ギタリストのロイ・クラークとハンク・ウィリアムズ作品を録音。1994年5月7日、ロサンゼルスのクラブでギタリストのジョン・ピサノと共演したのが最後のステージとなり、同年5月23日、65歳でこの世を去りました。</p>
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc8">ギター1本の「完全独奏」</span></h3>
<p>パスの代名詞は、伴奏なしのギター1本でメロディ・和音・ウォーキングベース（歩くように4分音符で進むベースライン）を同時に鳴らしてしまう&#8221;完全独奏&#8221;。テンポに乗せても、ルバート（拍子を自由に揺らす奏法）でも、音楽として完璧に成立させます。</p>
<h3><span id="toc9">コード・メロディ奏法の教科書</span></h3>
<p>メロディをコードで和声づけしながら歌わせる「コード・メロディ奏法」の達人でもあり、代理コード（本来のコードの代わりに響きの近い別のコードを使う手法）などの引き出しの豊富さは、日本の教則本でも定番の題材になっています。</p>
<h3><span id="toc10">ホーンのように歌う超絶シングルノート</span></h3>
<p>単音のアドリブも超一級。ジャズ教育者のウルフ・マーシャルは、パスの単音ラインを「ホーンのよう」「サックス奏者の意識の流れのように流れる」と評しました。基本はピック弾きですが、指弾きやハイブリッド・ピッキングも使い分け、後年は指弾き主体の場面が増えていきます。影響源には、チャーリー・パーカーらのホーン奏者、ピアノのアート・テイタム、ギターの<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/charlie-christian/">チャーリー・クリスチャン</a>、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/django-reinhardt/">ジャンゴ・ラインハルト</a>、ウェス・モンゴメリーの名が挙がります。</p>
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム</span></h2>
<p>※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">『Virtuoso』（1973年）</span></h3>
<p>無伴奏ソロギターの金字塔にして、ジャズギター史上屈指の名盤。スタンダード11曲と自作「Blues for Alican」を、ギター1本だけで弾き切ります。メロディ、ハーモニー、ベースが同時に押し寄せる音世界はまさに「ギター1本でオーケストラ」。ジャズギター好きなら一度は通るべき1枚です。</p>
<div class="album-affiliate" style="display:flex;align-items:center;gap:16px;margin:12px 0 24px;padding:12px;border:1px solid #e5e5e5;border-radius:8px;max-width:520px;"><a rel="nofollow sponsored noopener" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00pj7in.fh7bfae5.g00pj7in.fh7bgfce/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2Fojc31990%2F&#038;m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2Fi%2F10215535%2F&#038;rafcid=wsc_i_is_b7b4aa75-0295-4fe7-8227-16cde8fcf378" target="_blank"><img decoding="async" src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/americanpie/cabinet/2020_3/ojc31990.jpg?_ex=300x300" alt="ジョー・パス Virtuoso ジャケット" width="140" height="140" loading="lazy" style="border-radius:4px;"></a><a rel="nofollow sponsored noopener" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00pj7in.fh7bfae5.g00pj7in.fh7bgfce/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2Fojc31990%2F&#038;m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2Fi%2F10215535%2F&#038;rafcid=wsc_i_is_b7b4aa75-0295-4fe7-8227-16cde8fcf378" target="_blank" style="font-weight:bold;text-decoration:none;">&#x25b6; 楽天市場で『Virtuoso』を探す</a></div>
<p>このほか、ジャンゴ・ラインハルトに捧げた『For Django』（1964年）、グラミー賞に輝いた『The Trio』（1974年）、エラとのデュオ第1作『Take Love Easy』（1973年）へ聴き進めるのがおすすめです。</p>
<h2><span id="toc13">使用機材</span></h2>
<ul>
<li><strong>ギブソン ES-175D</strong>：1963年に贈られたツイン・ハムバッカー搭載モデル。以後、パスの代名詞的なアーチトップ（箱型のフルアコースティック・ギター）として長年活躍しました。</li>
<li><strong>イバニーズ JP20</strong>：1982年に登場したジョー・パス・シグネチャー。彼が所有していたダキスト（D&#8217;Aquisto）製16インチ・アーチトップを土台に、指弾きへの対応を意識して設計され（スプルース単板トップ、Super 58ハムバッカー1基など）、1990年まで製造されました。</li>
<li><strong>Polytone（ポリトーン）アンプ</strong>：ソリッドステートながら温かく粒立ちのよい音で、ジャズ・ギター定番のアンプとして知られます。Mini-Brute が代表格ですが、使用した型番や年代は時期により異なるようです。</li>
</ul>
<p>なお初期の録音では、フェンダーのジャガーやジャズマスターを使ったという意外な一面もあります。</p>
<h2><span id="toc14">影響・評価</span></h2>
<p>ジャズ評論家のスコット・ヤノウはパスを「究極のバップ・ギタリスト」「ヴィルトゥオーゾ・ギタリストの典型」と評し、『New York』誌は「どこかの叔父さんみたいな見た目で、とんでもないギターを弾く男」と表現しました。ギター1本でフル・アレンジを成立させる表現を芸術として確立した功績は別格で、近年も音楽解説者のリック・ビアトが『Virtuoso』を高く評価するなど、世代を超えて参照され続けています。</p>
<p>日本との縁も深く、複数回来日してブルーノート東京などで演奏。『ジョー・パス ジャズ・ギター教本 ブルースと代理コード』や『Virtuoso』の完全コピー・スコアなど教材も多数出版されており、「教則本でジョー・パスを知った」という日本のギタリストは少なくありません。</p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>薬物依存と服役でキャリアを失いかけた男が、リハビリ施設から再起し、40代半ばでソロギターの頂点に立つ——ジョー・パスの物語は、それ自体が一篇のドラマです。しかし何より雄弁なのは音そのもの。まずは『Virtuoso』の1曲目から、ギター1本で鳴り響くオーケストラに身を委ねてみてください。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</a> — パス自身も影響を受けた、ジョー・パスと並び称されるジャズギターの巨匠です。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/grant-green/">グラント・グリーンとは？単音で歌うジャズギターの名手を徹底解説</a> … 単音一本で歌う、ブルーノート黄金期の名手を紹介した記事です。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/virtuoso-joe-pass/">『Virtuoso』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
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