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	<title>カート・ローゼンウィンケル | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
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		<title>カート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)『The Next Step』徹底解説｜21世紀ジャズギターの扉を開いた金字塔</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/the-next-step-kurt-rosenwinkel/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 09:27:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[アルバム紹介]]></category>
		<category><![CDATA[The Next Step]]></category>
		<category><![CDATA[カート・ローゼンウィンケル]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[カート・ローゼンウィンケルが2001年にVerveから発表した名盤『The Next Step』を徹底解説。録音背景や参加メンバー、全8曲の聴きどころまで、21世紀ジャズギターの金字塔の魅力を紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>2001年にVerveから発表された『The Next Step』は、カート・ローゼンウィンケルの名を世界に知らしめた1枚であり、いまなお「21世紀ジャズギターの金字塔」と呼ばれる作品です。声とギターのユニゾン、浮遊感のあるダークな音像、そして長く曲がりくねったメロディー。ここに刻まれた革新は、その後のジャズギター・シーンの景色を塗り替えました。</p>
<p>本記事では、そんな『The Next Step』の制作背景から参加メンバー、全曲解説までをじっくり紹介します。ローゼンウィンケルというギタリストの経歴やプレイスタイル全般については、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/">カート・ローゼンウィンケルとは？（人物紹介記事）</a>で詳しくまとめていますので、あわせてお読みください。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Zhivago（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. Minor Blues（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. A Shifting Design（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. Path of the Heart（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. Filters（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. Use of Light（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">7. The Next Step（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">8. A Life Unfolds（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>2001年（日本盤は2001年1月25日発売）</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Verve（ヴァーヴ）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>2000年5月12日〜14日</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>Avatar Studios（アヴァター・スタジオ）／ニューヨーク</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>カート・ローゼンウィンケル、ジェイソン・オレイン</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成はギター、テナー・サックス、ベース、ドラムスによるカルテット（4人編成）です。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>『The Next Step』はローゼンウィンケルのリーダー作4作目にあたり、名門Verveからは『The Enemies of Energy』（2000年）に続く2作目となります。1970年フィラデルフィア生まれの彼は、バークリー音楽大学を経て90年代初頭にニューヨークへ。ゲイリー・バートンのグループやポール・モチアンのElectric Bebop Bandなどで経験を積み、90年代末にVerveと契約しました。</p>
<p>このアルバムの音楽を育てたのは、グリニッジ・ヴィレッジの小さなジャズクラブ「Smalls（スモールズ）」でした。ローゼンウィンケルのバンドは毎週火曜日にここでレジデンシー（定期出演）を続け、その期間は約8年に及びました。オーナーのミッチ・ボーデンは「カートのバンドは、その場の全員を呑み込むほど劇的な熱で演奏した」と回想しており、本作のライナーノーツも彼が執筆しています。スタジオでの録音自体は2000年5月のわずか3日間。しかしそこで鳴っているのは、何年もかけてクラブの現場で熟成されたバンドサウンドなのです。なお2024年には、このバンドの1996年のライヴ音源『The Next Step Band (Live at Smalls, 1996)』が発掘リリースされています。</p>
<p>サウンド面の革新も見逃せません。この時期のローゼンウィンケルは、手に染みついたお決まりの指癖を壊し、新しい和声の可能性を開くために、変則チューニング（弦の調律を通常と変えるオルタード・チューニング）を積極的に導入しました。さらに複数の曲では、自分の歌声をマイクで拾ってギターの音に溶け込ませ、ユニゾン（同じ旋律を重ねること）させる独特の手法を使用。深めのリバーブやディレイと相まって、浮遊感のある「ローゼンウィンケル・サウンド」がここで決定づけられました。本人は当時のインタビューで、「アラン・ホールズワースと<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/grant-green/">グラント・グリーン</a>の中間に、キース・ジャレットの和声的アプローチを加えたもの」を目指していると語っています。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>参加しているのは、Smallsでのレジデンシーを通じて練り上げられたローゼンウィンケルのレギュラー・バンドの面々です。この4人は前作『The Enemies of Energy』や次作『Heartcore』（2003年）にも顔をそろえ、この時期の彼の音楽の中核を担いました。</p>
<ul>
<li><strong>カート・ローゼンウィンケル（ギター、ピアノ）</strong> … 本作のリーダーで、全8曲の作曲者。タイトル曲「The Next Step」ではピアノも演奏しています。</li>
<li><strong>マーク・ターナー（テナー・サックス）</strong> … ローゼンウィンケルの盟友というべきサックス奏者。ギターと絡み合う流麗なラインで、フロントラインの片翼を担います。</li>
<li><strong>ベン・ストリート（ベース）</strong> … 複雑な楽曲を柔らかく支えるベーシスト。浮遊感のあるアンサンブルの土台を作ります。</li>
<li><strong>ジェフ・バラード（ドラムス）</strong> … 繊細さと推進力を併せ持つドラマー。静と動を行き来する本作のダイナミクスの要です。</li>
</ul>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>ここではオリジナル盤基準の全8曲（全曲ローゼンウィンケル作曲）を曲順どおりに解説します（日本盤のみ、9曲目としてボーナストラック「Games in the Rain（ゲームス・イン・ザ・レイン）」が収録されています）。</p>
<h3><span id="toc5">1. Zhivago（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>アルバムの幕開けを飾る、本作を象徴する代表曲です。声とギターのユニゾンが生む浮遊感、そして長く曲がりくねったメロディーラインが強烈な印象を残します。後続世代のギタリストがこぞってコピーしたといわれ、現代ジャズの定番曲として定着しました。</p>
<h3><span id="toc6">2. Minor Blues（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>タイトルどおりのマイナー・ブルースながら、伝統的なブルースの枠組みを独自の感覚で塗り替えた変則的な1曲です。本作で最もカバーされる曲のひとつとなり、ジャズギター学習者の定番レパートリーになったとされています。</p>
<h3><span id="toc7">3. A Shifting Design（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>変則チューニングの効果が最も分かりやすく表れた曲とされます。複雑に折れ曲がるラインが次々と姿を変えていく書法に、作曲家ローゼンウィンケルの個性が際立つ1曲です。</p>
<h3><span id="toc8">4. Path of the Heart（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>静謐で内省的なバラード。深宇宙を漂うような静けさを湛えた浮遊系の1曲で、アルバム前半のクールダウンとして完璧な配置です。</p>
<h3><span id="toc9">5. Filters（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>一転してグルーヴィーでホットなナンバー。ターナーのサックスとの掛け合いは本作屈指の聴きどころです。ウェス・モンゴメリーに捧げられた曲とされ、後年もローゼンウィンケル本人が繰り返し演奏する人気曲になりました。</p>
<h3><span id="toc10">6. Use of Light（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>光をテーマにした幻想的な楽曲です。浮遊感と緊張感がゆらめきながら持続していく展開は、アルバムのダークで幽玄な世界観を最も濃く映し出しています。</p>
<h3><span id="toc11">7. The Next Step（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>アルバムの核となる10分超のタイトル曲。ローゼンウィンケルはここでギターに加えてピアノも演奏しています。「次の一歩」というタイトルどおり、バンドの到達点と未来を同時に示すような組曲的な大作です。</p>
<h3><span id="toc12">8. A Life Unfolds（作曲：カート・ローゼンウィンケル）</span></h3>
<p>穏やかに幕を閉じるクローザー。激しさよりも瞑想的な余韻を残して終わるこのエンディングが、アルバム全体の内省的な印象を決定づけています。</p>
<h2><span id="toc13">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>まず特筆すべきは批評面での評価です。AllMusicで5つ星中4.5、英『ペンギン・ガイド・トゥ・ジャズ』で4つ星中3.5という高評価を獲得し、ペンギン・ガイドは「トリスターノ派的な論理とクールな思考……メジャー・レーベルがリリースしたのは驚くべきレコード」と評しました。ニューヨーク・タイムズのベン・ラトリフは「繊細で控えめな芸術の極み」と絶賛。さらに本人のレーベルHeartcore Recordsの紹介によれば、JazzTimes誌で「21世紀で最も重要かつ影響力のあるジャズ・レコーディング」に選出されたとされています。</p>
<p>音楽面での聴きどころは、緊張と浮遊感の同居です。ポストバップ（1960年代以降の発展的なモダンジャズ）的な熱演と幽玄なバラードがほぼ半々で並び、フル・パワーの場面でも壊れそうな静けさが漂う独特の音像が全編を貫きます。</p>
<p>そして何より、本作は「その後」を変えました。批評家のネイト・チネンは「彼はここで個人的なブレイクスルーを果たし、その後のモダン・メインストリームの複数の世代に深く影響を与える表現を作り上げた」と述べています。ギター＋テナー・サックスというフロントライン編成の理想形を示し、マイク・モレノ、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/lage-lund/">ラーゲ・ルンド</a>、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/gilad-hekselman/">ギラッド・ヘクセルマン</a>ら2000年代以降のジャズギタリストへの影響が広く指摘されています。「Zhivago」「Minor Blues」「Filters」が世界中のセッションで演奏され続けていること自体が、名盤である何よりの証拠でしょう。</p>
<h2><span id="toc14">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>現代ジャズギターの出発点を知りたい人</strong> … 今のジャズギターの「当たり前」の多くが、このアルバムから始まっているからです。</li>
<li><strong>セッションのレパートリーを増やしたい学習者</strong> … 定番曲とされる「Zhivago」「Minor Blues」「Filters」の原曲を知っておくと演奏の解像度が上がります。</li>
<li><strong>伝統的な名盤の次の一歩を探している人</strong> … ウェス・モンゴメリーらの王道を聴いてきた耳に、21世紀のジャズギターがどこへ進んだのかを示してくれます。</li>
<li><strong>浮遊感のある内省的な音楽が好きな人</strong> … 深いリバーブに包まれたダークで美しい音世界は、ジャズに詳しくなくても楽しめます。</li>
</ul>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>『The Next Step』は、Smallsでの約8年に及ぶ火曜レジデンシーで熟成されたバンドサウンドと、変則チューニングや声とギターのユニゾンといった革新が結晶した、カート・ローゼンウィンケルの出世作です。わずか3日間の録音に、それまでの歳月と「次の一歩」への意志が刻み込まれています。</p>
<p>発売から四半世紀を経てもその輝きは失われるどころか、影響を受けた世代の活躍によってますます重みを増しています。まだ聴いたことがない方は、ぜひ1曲目「Zhivago」から体験してみてください。最初の数音で、この音楽が「それまでのジャズギター」と違う場所を目指していることが、きっと伝わるはずです。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/">カート・ローゼンウィンケルとは？（人物紹介記事）</a> … 経歴・音楽的特徴・名盤を紹介しています。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a></li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/timeless-john-abercrombie/">『Timeless』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>カート・ローゼンウィンケルとは？現代ジャズギターの革新者を徹底解説｜経歴・名盤・機材</title>
		<link>https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/</link>
					<comments>https://jazzguitarroundmidnight.com/kurt-rosenwinkel/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 22:57:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[Caipi]]></category>
		<category><![CDATA[カート・ローゼンウィンケル]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[現代ジャズ]]></category>
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					<description><![CDATA[現代ジャズギターの革新者カート・ローゼンウィンケルを徹底解説。声とギターが溶け合う独自のサウンド、経歴、おすすめ名盤、使用機材、ピーター・バーンスタインとの共演まで、初心者にもわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジャズギターの歴史をたどると、ウェス・モンゴメリーのような&#8221;過去の巨匠&#8221;に行き着きます。では、<strong>いま現在のジャズギターを最前線で更新し続けている人物</strong>は誰か——その筆頭に挙がるのが、<strong>カート・ローゼンウィンケル（Kurt Rosenwinkel）</strong>です。</p>
<p>声とギターが溶け合った唯一無二のサウンド、ピアノのように響く豊かな和声、流れるようなフレーズ。彼は1990年代のニューヨークから登場し、ブラッド・メルドーやマーク・ターナーらと共に&#8221;新世代ジャズ&#8221;を築いた中心人物です。この記事では、そんなカート・ローゼンウィンケルの経歴・音楽的特徴・おすすめアルバム・使用機材まで、初めて名前を聞く方にもわかりやすく紹介します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">生い立ちとバークリー中退</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">ニューヨーク／ブルックリンでの台頭</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">リーダー作で評価を確立、そしてベルリンへ</a></li></ol></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">&#8220;あのサウンド&#8221;の正体——ギターに重なる「声」</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">アタックを抑え、サステインを伸ばす</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">ギターを&#8221;ピアノのように&#8221;</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">おすすめアルバム</a><ol><li><a href="#toc11" tabindex="0">『The Next Step』（2001年）</a></li></ol></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">使用機材</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">影響・評価</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<table>
<tbody>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
<tr>
<td>本名</td>
<td>Kurt Rosenwinkel（カート・ローゼンウィンケル）</td>
</tr>
<tr>
<td>生年</td>
<td>1970年10月28日</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター（ほかにピアノ・シンセも演奏）</td>
</tr>
<tr>
<td>現在の拠点</td>
<td>ドイツ・ベルリン</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1990年代〜現在</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>フィラデルフィアの音楽一家に生まれ、9歳でピアノ、12歳でジャズギターを始めました。現在はベルリンを拠点に、演奏・作曲・レーベル運営まで幅広く活動しています。</p>
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">生い立ちとバークリー中退</span></h3>
<p>カートはフィラデルフィアの芸術高校で学び、後にベーシストのクリスチャン・マクブライドらと同窓だったと言われます。その後ボストンの名門バークリー音楽大学に進みますが、約2年半在籍したのち中退。理由は、当時バークリーの学部長だったヴィブラフォン奏者<strong>ゲイリー・バートン</strong>のツアーに参加するためでした（1991年頃）。学業よりも&#8221;現場&#8221;を選んだわけです。</p>
<h3><span id="toc4">ニューヨーク／ブルックリンでの台頭</span></h3>
<p>バートンはカートを引き上げた恩人で、ニューヨーク移住の後押しもしたとされます。ブルックリンに移った彼は、ポール・モチアンのバンドやブライアン・ブレイドのグループなどで頭角を現します。1995年には全米芸術基金（NEA）から作曲賞を受け、名門ヴァーヴ・レコードと契約しました。</p>
<p>この時期、グリニッチ・ヴィレッジの伝説的クラブ「<strong>Smalls</strong>」を実験の場として、ピアノの<strong>ブラッド・メルドー</strong>、サックスの<strong>マーク・ターナー</strong>らと共に、1990年代の新世代ジャズを形づくっていきます。</p>
<h3><span id="toc5">リーダー作で評価を確立、そしてベルリンへ</span></h3>
<p>2000年代に入ると、『The Next Step』『Heartcore』『Deep Song』といったリーダー作で「新世代ジャズギターの旗手」としての地位を確立。特に『Heartcore』(2003)は、ヒップホップの大物<strong>Q-Tip</strong>（A Tribe Called Quest）がプロデュースに関わった異色作として知られます。</p>
<p>その後ベルリンに拠点を移し、同地のハンス・アイスラー音楽大学（ベルリン芸術大学との共同機関 Jazz-Institut Berlin）で教授として後進を指導した時期もありました（在任はおよそ2007〜2016年）。2016年には自身のレーベル<strong>Heartcore Records</strong>を設立。制作・発表の場を自らの手に握り、いまも旺盛に活動を続けています。</p>
<h2><span id="toc6">音楽的特徴</span></h2>
<h3><span id="toc7">&#8220;あのサウンド&#8221;の正体——ギターに重なる「声」</span></h3>
<p>初期のカート最大の個性は、<strong>ソロのメロディを自分の声でなぞり（ワードレス・ヴォーカル）、その声を小型マイク経由でギターアンプに送り込む</strong>という独特の手法です。これにより、声とギターが分かちがたく溶け合い、「歌っているようで、シンセのパッドのようでもある」幻想的な音色が生まれます。「なぜギターなのに声やシンセに聞こえるの？」——その答えがこれです。</p>
<h3><span id="toc8">アタックを抑え、サステインを伸ばす</span></h3>
<p>近年の音色は「アンビエントで温かく、どこか別世界的」と評されます。EHXのPOG2（後述）によりアタック（音の立ち上がり）を柔らかく抑え、高音域をやや削り、左手を多用してピッキングの回数を減らす——こうした工夫で、音が滑らかに連なる流麗なフレーズが生まれます。ディレイをペダルで操りながら多層的な響きを作るのも特徴です。</p>
<h3><span id="toc9">ギターを&#8221;ピアノのように&#8221;</span></h3>
<p>豊かなテンションを含むモダンな和声を、まるでピアニストのように扱うのも彼の真骨頂。コルトレーンやキース・ジャレット、デヴィッド・ボウイまで——ギタリスト以外からの吸収が大きいことが、その独自性を支えています。<strong>ジャズの伝統とエレクトロニクスを融合させ、ジャズギターの&#8221;音そのもの&#8221;を更新した</strong>点が、彼が「現代ジャズギターの革新者」と呼ばれるゆえんです。</p>
<h2><span id="toc10">おすすめアルバム</span></h2>
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<p>ローゼンウィンケル入門の決定盤が、カルテットによる『The Next Step』(2001)です。彼の名を世に知らしめた出世作で、「まず1枚」ならこれ。リーダーアルバムはどれもおすすめなので、『The Next Step』が気に入ったらぜひ色々なアルバムを聴き進めてみてください。</p>
<h3><span id="toc11">『The Next Step』（2001年）</span></h3>
<p>リーダーとして創作の大きな飛躍を示した代表作。バークリー時代の盟友マーク・ターナー（サックス）、ベン・ストリート（ベース）、ジェフ・バラード（ドラム）とのカルテットで、全曲オリジナル。後にライブの定番となる楽曲を多数生み出した、ローゼンウィンケル入門の決定盤です。流麗なライン、声と溶け合うトーン、込み入った和声——彼の魅力がひとつにまとまった一枚です。</p>
<div class="album-affiliate" style="display: flex; align-items: center; gap: 16px; margin: 12px 0 24px; padding: 12px; border: 1px solid #e5e5e5; border-radius: 8px; max-width: 520px;"><a rel="nofollow sponsored noopener" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q072n.fh7bf9c7.g00q072n.fh7bg706/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F18634873%2F&amp;m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F21984622%2F&amp;rafcid=wsc_i_is_b7b4aa75-0295-4fe7-8227-16cde8fcf378" target="_blank"><img decoding="async" style="border-radius: 4px;" src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2962/4988031882962.jpg?_ex=300x300" alt="Kurt Rosenwinkel The Next Step ジャケット" width="140" height="140" /></a><br />
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<h2><span id="toc12">使用機材</span></h2>
<p>ローゼンウィンケルの音色は、機材セッティングの妙にも支えられています。近年のセットアップを中心に、要点を紹介します。</p>
<ul>
<li><strong>ギター：ウェストヴィル（Westville）・ディアンジェリコ（D&#8217;Angelico）・モッファ（Moffa）・サドウスキー（Sadowsky） etc.</strong>… カートはギターを頻繫に持ち替えるタイプのギタリストです。ギブソン（<span class="hover:entity-accent entity-underline inline cursor-pointer align-baseline"><span class="whitespace-normal">Gibson）</span></span>ES-335やヤマハ（Yamaha）SG、近年のライブ映像ではロブ・オライリー（Rob O’Reilly）のMIDI PROというMIDIギターを使用していることが確認できます。</li>
<li><strong>マルチプロセッサー：フラクタル（Fractal）FM-9</strong> <strong>・ライン６（Line 6）Helix Stadium</strong>… 近年カートはフラクタル（Fractal）FM-9の使用で有名でしたが、2026年4月の来日公演を見に行った際に、ライン６（Line 6）Helix Stadiumを使用していることが確認できました。後述のPOG2でアタックを削った音にコンプレッサーをかけ、ディレイやリバーブを深めにかけるセッティングです。</li>
<li><strong>EHX POG2</strong> … &#8220;あのヴァイオリン的な音&#8221;の要。アタック（音の立ち上がり）を削り、音の質感を作り込みます。</li>
<li><strong>歪み：プロコ RAT（80年代製）</strong> … カートは長年RATを愛用しています。クリーントーンとのパラレルミックスで単音のパワーとクリーンな和音を両立しています。</li>
<li><strong>無言ヴォーカルのアンプ送り</strong> … 声をマイクでギターアンプに送り、ギターと溶け合わせる——音色の核となる発想です。</li>
</ul>
<p>派手な型番よりも、「Westville ＋ Fractal ＋ POG2 ＋ 声のアンプ送り」という<strong>組み立て方</strong>こそが、あの音の秘密です。</p>
<h2><span id="toc13">影響・評価</span></h2>
<p>カートは「自分の世代における最重要のジャズギターの声」とも評され、その和声感・フレージング・音色処理は、<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/gilad-hekselman/">ギラッド・ヘクセルマン</a>やラージ・ルンドといった現代の奏者たちにも通じる&#8221;共通言語&#8221;になっています。1990年代のニューヨークから新世代ジャズを切りひらき、アコースティックな即興とエレクトロニクスを橋渡しした——その功績は、ポスト・メセニー／ポスト・スコフィールド世代を代表するものとして記憶されています。</p>
<h2><span id="toc14">まとめ</span></h2>
<p>カート・ローゼンウィンケルは、声とギターを溶け合わせた独自のサウンドと、ピアノのように豊かな和声で、ジャズギターの可能性を更新し続ける&#8221;現代の革新者&#8221;です。まずは代表作『The Next Step』から——ぜひ、いま進行形のジャズギターに触れてみてください。</p>
<h2><span id="toc15">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</a> … &#8220;過去の巨匠&#8221;ウェスと&#8221;現代の革新者&#8221;ローゼンウィンケルを聴き比べると、ジャズギターの歴史が立体的に見えてきます。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/the-next-step-kurt-rosenwinkel/">『The Next Step』徹底解説（アルバム紹介記事）</a></li>
</ul>
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