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	<title>ウェス・モンゴメリー | Jazz Guitar &#039;Round Midnight</title>
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	<description>Jazz In Tokyo</description>
	<lastBuildDate>Wed, 03 Jun 2026 16:17:21 +0000</lastBuildDate>
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		<title>ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)『The Incredible Jazz Guitar』徹底解説｜出世作にして“入門の決定盤”</title>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 03 Jun 2026 16:15:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[名盤レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[Four on Six]]></category>
		<category><![CDATA[The Incredible Jazz Guitar]]></category>
		<category><![CDATA[ウェス・モンゴメリー]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[トミー・フラナガン]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ウェス・モンゴメリーの出世作『The Incredible Jazz Guitar』(1960)を徹底解説。親指奏法・オクターブ奏法の魅力、全8曲の聴きどころ、Four on SixやWest Coast Bluesが生まれた名盤の意義を紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジャズギターの巨匠ウェス・モンゴメリー。その名を世界に知らしめた一枚が、1960年の『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』です。タイトルの“Incredible”は決して大げさではありません。ピックを使わない親指奏法、メロディを分厚く響かせるオクターブ奏法、そしてコードを束ねて弾くソロ——その“三位一体”の技が、新人離れした完成度で詰まっています。</p>
<p><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>を読んでウェスに興味を持った方に、「最初の1枚」として真っ先におすすめしたいのがこのアルバム。この記事では、録音の背景から全8曲の聴きどころまで、たっぷり掘り下げていきます。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-1" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Airegin（作曲：ソニー・ロリンズ）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. D-Natural Blues（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Polka Dots and Moonbeams（作曲：ジミー・ヴァン・ヒューゼン／ジョニー・バーク）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. Four on Six（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. West Coast Blues（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. In Your Own Sweet Way（作曲：デイヴ・ブルーベック）</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">7. Mister Walker（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">8. Gone with the Wind（作曲：アリー・ウルベル／ハーブ・マジドソン）</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1960年4月</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Riverside Records（リヴァーサイド）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1960年1月26日・28日</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>Reeves Sound Studios（ニューヨーク市）</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>Orrin Keepnews（オリン・キープニュース）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>編成はギター、ピアノ、ベース、ドラムのカルテット。ウェスにとってRiverside第2作にあたり、世界的なブレイクのきっかけとなった出世作です。</p>
<p style="font-size: 0.85em; color: #888;">※以下に楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
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<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>このアルバムを語るうえで欠かせないのが、ウェスが世に出るまでの“発見譚”です。</p>
<p>ウェスは長くインディアナポリスを拠点に、昼は工場で働き、夜はクラブで演奏する日々を送っていました。その無名のギタリストを見出したのが、アルト・サックスの大スター、<strong>キャノンボール・アダレイ</strong>。1959年にインディアナポリスのクラブでウェスの演奏に衝撃を受けたアダレイは、Riversideのプロデューサー、オリン・キープニュースに「すごいギタリストがいる」と強く推薦します。これがきっかけでウェスは1959年にRiversideと契約しました。</p>
<p>そして翌1960年に録音されたのが本作です。キープニュースは、ウェスがより自由に伸び伸びと弾けるよう、ニューヨークの一流リズム隊と組ませました。この狙いが見事に当たり、アルバムは各方面から絶賛を浴びます。発表直後の1960年8月には、権威ある<strong>ダウン・ビート誌の批評家投票で「New Star」ギタリスト賞</strong>を受賞。一夜にしてウェスは全米的な注目株になりました。</p>
<p>その評価は時代を超えて続きます。本作はのちに<strong>グラミーの殿堂（Grammy Hall of Fame）入り</strong>を果たし、2017年にはアメリカ議会図書館の「<strong>国立録音登録簿（National Recording Registry）</strong>」にも選定されました。これは「文化的・歴史的・芸術的に重要」と国が公認したという意味で、まさに“歴史が認めた名盤”です。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>ウェスを支えるのは、ハードバップ黄金期を彩った一流のサイドマンたち。新人ウェスを一気に一流の文脈へ押し上げた、豪華な顔ぶれです。</p>
<ul>
<li><strong>ウェス・モンゴメリー（ギター）</strong> … 本作の主役。ピックを使わず親指の腹で弦を弾く奏法と、メロディを1オクターブ重ねて分厚く響かせるオクターブ奏法が最大の個性。独学で、チャーリー・クリスチャンのレコードを完コピして腕を磨いたと伝わります。</li>
<li><strong>トミー・フラナガン（ピアノ）</strong> … ソニー・ロリンズ『Saxophone Colossus』やジョン・コルトレーン『Giant Steps』など歴史的名盤に参加した、バップ・ピアノきっての名伴奏者。端正なタッチでバラードを彩ります。</li>
<li><strong>パーシー・ヒース（ベース）</strong> … モダン・ジャズ・カルテットを約40年支えた重鎮。太く歌うウォーキング・ベースで全体を支えます。</li>
<li><strong>アルバート・&#8221;トゥーティ&#8221;・ヒース（ドラム）</strong> … パーシーの末弟。当時まだ20代前半の若手ながら、軽快で的確なドライブを提供。実兄との“兄弟リズム隊”ならではの一体感が光ります。</li>
</ul>
<p>この豪華な参加メンバーを見るだけでも、この録音がいかに恵まれた環境だったかが伝わります。</p>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPは全8曲。注目すべきは、<strong>8曲中4曲がウェスの自作</strong>だということ。本作は“ギタリスト・ウェス”だけでなく“作曲家ウェス”の確立を告げた一枚でもあります。</p>
<h3><span id="toc5">1. Airegin（作曲：ソニー・ロリンズ）</span></h3>
<p>曲名は「Nigeria（ナイジェリア）」の逆さ綴り。マイルス・デイヴィスらの録音でも知られるバップの難曲です。本作では速いテンポで一気に駆け抜けるオープナーとして機能し、冒頭からウェスのシングルノートの流麗さと推進力を見せつけます。</p>
<h3><span id="toc6">2. D-Natural Blues（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>タイトル通り、ニ調系のブルース。ウェスのブルース・フィーリングと、<strong>単音→オクターブ→コードソロへと段階的に積み上げていく構成美</strong>を、コンパクトに味わえる一曲です。“ウェス入門”として最適なトラックのひとつ。</p>
<h3><span id="toc7">3. Polka Dots and Moonbeams（作曲：ジミー・ヴァン・ヒューゼン／ジョニー・バーク）</span></h3>
<p>フランク・シナトラの初ヒットとしても有名なスタンダード・バラード。ここではオクターブを多用せず、親指の柔らかいトーンでメロディを歌わせます。熱い演奏が続くアルバムの中の“一服の清涼剤”のような存在です。</p>
<h3><span id="toc8">4. Four on Six（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>本作で初めて録音され、以後<strong>ウェス最大の代表曲＝ジャズ・スタンダード</strong>へと育った名曲。ガーシュウィンの「Summertime」のコード進行を下敷きにしつつ、一部を下降するⅡ-Ⅴの連続に置き換えた“凝った作り”が特徴です。印象的なリフ主題から、アルペジオ基調のソロ、そして後半のオクターブ・ソロへ——ウェスの“三段階ソロ”の教科書ともいえる一曲。タイトルは「6本の弦に4本の指」を指すという説がありますが、ウェス自身は由来を語っておらず、はっきりとは分かっていません。</p>
<h3><span id="toc9">5. West Coast Blues（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>「Four on Six」と並ぶ、最も多く演奏されるウェスの自作曲。<strong>3拍子（ジャズ・ワルツ）の12小節ブルース</strong>という、ひと癖あるブルースです。3拍子ならではの心地よい揺れとブルース感が同居し、深夜のジャムのような味わい。ジャズ・ワルツの名曲として、いまも世界中で演奏され続けています。</p>
<h3><span id="toc10">6. In Your Own Sweet Way（作曲：デイヴ・ブルーベック）</span></h3>
<p>ブルーベックの代表的な自作スタンダード。和声が凝った曲で、ミディアム〜抑えめのテンポの中、ウェスが“複雑さの中にも染み入るブルース感”を聴かせます。フラナガンとの対話も聴きどころ。</p>
<h3><span id="toc11">7. Mister Walker（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>スウィングするウェスのオリジナル。アルバム後半で、彼の作曲の幅をさらに示すナンバーです。なお、曲名が誰を指すのかを明示した資料は見当たらず、由来ははっきりしません。</p>
<h3><span id="toc12">8. Gone with the Wind（作曲：アリー・ウルベル／ハーブ・マジドソン）</span></h3>
<p>1930年代後半のスタンダード（同名映画とは別物）。快活なスウィングでアルバムを締めくくります。抑えめのテンポの中にもブルース・フィーリングを滲ませる、ウェスの真骨頂。ラストの高揚が、まさに“incredible”を実感させてくれます。</p>
<h2><span id="toc13">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>本作の魅力は、<strong>ウェスの様式が一枚で“ぜんぶ”味わえる</strong>ことに尽きます。とくに「Four on Six」「West Coast Blues」では、シングルノートで歌い始め、オクターブ奏法で熱量を上げ、最後はコードソロで畳みかける——という“三段階ソロ”を、はっきりと聴き取れます。「ここでオクターブに移った」「ここからコードだ」と耳で追うだけで、ウェスというギタリストの設計図が見えてきます。</p>
<p>そしてもうひとつが、<strong>“作曲家ウェス”の誕生</strong>。8曲中4曲が自作で、なかでも「Four on Six」と「West Coast Blues」は、この一枚をきっかけに世界中のジャズメンの定番レパートリーになりました。たった1枚のアルバムから2曲ものスタンダードが生まれた——これは並大抵のことではありません。</p>
<p>ダウン・ビート新人賞、グラミーの殿堂、議会図書館の登録簿入り。客観的な“お墨付き”がこれだけ揃った名盤も珍しく、安心して「まず聴くべき1枚」と言い切れる作品です。</p>
<h2><span id="toc14">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ウェスを聴いてみたいけれど、どれから始めればいいか迷っている人</strong> … ハードバップ純度100%のウェスが詰まった、王道の入門盤です。</li>
<li><strong>オクターブ奏法やコードソロを学びたいギタリスト</strong> … 「Four on Six」「West Coast Blues」を“三段階ソロ”として聴き分けると、技の構造がよく分かります。</li>
<li><strong>ジャズの“名曲の生まれた瞬間”に立ち会いたい人</strong> … 後にスタンダードとなる2曲の初録音が、ここにあります。</li>
</ul>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』は、無名のギタリストを一夜にしてスターに変えた出世作であり、いまも“ウェス入門の決定盤”として揺るがない一枚です。親指奏法・オクターブ・コードソロの三位一体、そして作曲家としての才能——ウェスの魅力のすべてが、ここから始まりました。</p>
<p>スタジオでの完成度を堪能したら、次はぜひ、2年後のライブ盤<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/full-house-wes-montgomery/">『Full House』徹底解説（全曲＆聴きどころ）</a>へ。<strong>「スタジオの完成度＝Incredible」「ライブの熱気＝Full House」</strong>と聴き比べると、ウェスの世界がぐっと立体的に見えてきます。</p>
<h2><span id="toc16">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</a> … ウェスの経歴・奏法・おすすめ名盤をまとめた人物紹介記事です。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/full-house-wes-montgomery/">ウェス・モンゴメリー『Full House』徹底解説｜“黄金リズム隊”と作った最高のジャズギター・ライブ名盤</a> … マイルスのリズム隊と共演したライブ名盤の深掘り記事です。</li>
</ul>


<p class="wp-block-paragraph"></p>
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			</item>
		<item>
		<title>ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)『Full House』徹底解説｜“黄金リズム隊”と作った最高のジャズギター・ライブ名盤</title>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 03 Jun 2026 13:16:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[名盤レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[Full House]]></category>
		<category><![CDATA[ウィントン・ケリー]]></category>
		<category><![CDATA[ウェス・モンゴメリー]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ジョニー・グリフィン]]></category>
		<category><![CDATA[名盤]]></category>
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					<description><![CDATA[ウェス・モンゴメリーのライブ名盤『Full House』(1962)を徹底解説。マイルス・デイヴィスの黄金リズム隊とジョニー・グリフィンが参加した一夜の記録を、録音背景から全6曲の聴きどころまで紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ジャズギターの巨匠ウェス・モンゴメリー。彼の名盤をたどっていくと、必ず突き当たるのが1962年のライブ盤『Full House』です。このアルバムがすごいのは、ウェスのバックを固めるのが<strong>マイルス・デイヴィスの“黄金リズム隊”そのもの</strong>だということ。あの歴史的名盤『Kind of Blue』を支えた3人が、ウェスのギターと真正面からぶつかり合う——それだけでも聴く価値は十分です。さらにテナーの名手ジョニー・グリフィンまで加わり、ライブならではの熱気が一枚に詰まっています。</p>
<p><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？（人物紹介記事）</a>を読んでウェスに興味を持った方に、まず手に取ってほしいジャズギターのライブ名盤。この記事では、録音の背景から全曲の聴きどころまで、たっぷり掘り下げていきます。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">アルバム基本情報</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">どんなアルバム？</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">参加メンバー</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">全曲解説</a><ol><li><a href="#toc5" tabindex="0">1. Full House（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">2. I&#8217;ve Grown Accustomed to Her Face（作曲：アラン・ジェイ・ラーナー／フレデリック・ロウ）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">3. Blue &#8216;n&#8217; Boogie（作曲：ディジー・ガレスピー／フランク・パパレリ）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">4. Cariba（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">5. Come Rain or Come Shine（作曲：ハロルド・アーレン／ジョニー・マーサー）</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">6. S.O.S.（作曲：ウェス・モンゴメリー）</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">聴きどころ・なぜ名盤なのか</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">こんな人におすすめ</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">まとめ</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">関連記事</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">アルバム基本情報</span></h2>
<figure class="wp-block-table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>発売</td>
<td>1962年11月</td>
</tr>
<tr>
<td>レーベル</td>
<td>Riverside Records（リヴァーサイド）</td>
</tr>
<tr>
<td>録音日</td>
<td>1962年6月25日</td>
</tr>
<tr>
<td>録音場所</td>
<td>「Tsubo（ツボ）」／カリフォルニア州バークレー（2901 Telegraph Ave.）</td>
</tr>
<tr>
<td>プロデューサー</td>
<td>Orrin Keepnews（オリン・キープニュース）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</figure>
<p>編成はギター、テナー・サックス、ピアノ、ベース、ドラムのクインテット（5人組）です。</p>
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</div>
<h2><span id="toc2">どんなアルバム？</span></h2>
<p>『Full House』は、<strong>観客を入れた会場で録音されたライブ盤</strong>です。録音地となったのは、カリフォルニア州バークレーにあった「Tsubo（ツボ）」。実業家のグレン・ロスが1961年9月に開いた店で、同じ建物にはバークレーのジャズ専門ラジオ局KJAZ-FMも入居していました。なお現在の資料では、Tsuboはジャズも聴ける「コーヒーハウス」として紹介されることが多い店です。</p>
<p>ここで一点、注意したい“あるある”があります。<strong>会場のTsuboは「モントレー」ではなく「バークレー」</strong>。ジャケットやタイトルの印象からか取り違えられがちですが、録音地はサンフランシスコ湾岸（ベイエリア）のバークレーです。</p>
<p>ところで、このTsuboはジャズの拠点としては短命でした。開店からわずか1年あまり、<strong>1962年10月15日に閉店</strong>してしまいます。その後この場所は、フォーク／ブルースの名門クラブ「The Jabberwock（ジャバウォック）」へと姿を変えていきました。つまりTsuboがジャズ史にその名を残す最大の理由が、まさにこの『Full House』の一夜の録音なのです。消えた店の、たった一晩の記録——そう思うと、ぐっと聴きたくなりませんか。</p>
<p>面白いのは、<strong>この会場を選んだのがウェス自身だった</strong>と伝えられている点です。プロデューサーのキープニュースによるライナーノーツによれば、Tsuboを使うアイデアはウェスから出たものだそう。当時ウェスは兄弟（モンクとバディ）とともにベイエリアに滞在していました。じつはこの録音、マイルス・デイヴィス・グループがサンフランシスコの名門クラブ「Blackhawk」に出演する直前のタイミングで実現したもので、だからこそ“黄金リズム隊”がそろってウェスと共演できたわけです。</p>
<p>なお、2023年にはウェス生誕100年とRiverside創立70周年を記念して、Craft Recordingsからその晩の演奏を可能な限り完全収録した拡張版『The Complete Full House Recordings』（2-CD／3LP）がリリースされました。別テイクやアウトテイクに加え、未発表だった「S.O.S.」の別テイクや、ウェスが当初弾いた（のちに差し替えられた）ギター・ソロを復元した「Full House」の完全マスターまで収めた、当夜の全貌をたどれる決定版的な編集です。アナログ・マスターからの最新リマスターで、<strong>「いま、いい音で聴ける形」が手に入る</strong>のも、このアルバムを今あらためて勧めたい理由のひとつです。</p>
<h2><span id="toc3">参加メンバー</span></h2>
<p>このアルバムの最大の聴きどころのひとつが、<strong>「ウェス＋マイルス・デイヴィスのリズム隊」</strong>という豪華な顔合わせ。ピアノ・ベース・ドラムの3人は、当時マイルス・デイヴィス・クインテットを支えていた“黄金のリズム・セクション”そのものです。</p>
<ul>
<li><strong>ウェス・モンゴメリー（ギター）</strong> … 本作の主役。ピックを使わず親指の腹で弾く奏法と、オクターブ奏法（同じ音を1オクターブ重ねて弾き、旋律を分厚く響かせる技）が最大の個性。1959年にRiversideと契約し、この時期の録音が最高傑作群と評価されています。</li>
<li><strong>ジョニー・グリフィン（テナー・サックス）</strong> … 小柄ながら猛烈に速いプレイから<strong>「The Little Giant（リトル・ジャイアント）」</strong>の異名を持つ巨匠。速さで知られる一方、バラードも巧み。ハード・バップの重要人物です。</li>
<li><strong>ウィントン・ケリー（ピアノ）</strong> … ブルース感覚にあふれた、軽快でスイングする伴奏（コンピング＝ソロの後ろで和音を添えるバッキング）の名手。「ジャズ屈指の伴奏者」と評されます。『Kind of Blue』にも参加したマイルス・グループのピアニスト。</li>
<li><strong>ポール・チェンバース（ベース）</strong> … マイルス・グループを長く支えた名手。安定した“歩く”ウォーキング・ベースと弓弾き（アルコ）の両面で高く評価されました。</li>
<li><strong>ジミー・コブ（ドラム）</strong> … 『Kind of Blue』唯一のドラマー。しなやかで推進力のあるシンバル・ワークが身上で、ポスト・バップ期を定義したドラマーの一人です。</li>
</ul>
<p>ここでぜひ知っておきたいのが、この5人は<strong>ただの寄せ集めではない</strong>ということ。ウェス、グリフィン、ケリーはいずれもどこかで接点を持っていた間柄で、ケリーはグリフィンのデビュー作『Introducing Johnny Griffin』(1956) にも参加しています。気心の知れた面々だからこそ、これだけ濃密な演奏が生まれたわけです。</p>
<h2><span id="toc4">全曲解説</span></h2>
<p>オリジナルLPは6曲構成。バラード、ビバップ、ハード・バップ、ラテンと曲想の振れ幅が広く、1枚で“純ジャズのウェス”の魅力を一望できます。</p>
<h3><span id="toc5">1. Full House（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>アルバムの表題曲にして幕開け。ウェスのオリジナルで、ミディアム〜アップのハード・バップ・ナンバーです。親指弾き由来のまろやかなトーンで、<strong>シングルノート→オクターブ→ブロックコード（和音を固まりで弾く奏法）へと段階的に盛り上げていく</strong>ウェス流ソロ構築の好例。ウェスとグリフィンが交互にソロを取り、ライブならではの熱量とアドリブの応酬が楽しめます。冒頭からバンドの一体感を見せつける一曲です。</p>
<h3><span id="toc6">2. I&#8217;ve Grown Accustomed to Her Face（作曲：アラン・ジェイ・ラーナー／フレデリック・ロウ）</span></h3>
<p>ミュージカル『My Fair Lady（マイ・フェア・レディ）』の名バラード。アルバム中<strong>最短</strong>で、ウェスのギターをフィーチャーした静かな一曲です。オクターブ奏法の歌心とトーンの美しさをじっくり堪能できる、激しいブロウの合間の“緩”のパート。ウェスの叙情面を味わうならまずここから。</p>
<h3><span id="toc7">3. Blue &#8216;n&#8217; Boogie（作曲：ディジー・ガレスピー／フランク・パパレリ）</span></h3>
<p>ディジー・ガレスピー作の、ビバップ／ブルースの定番ナンバー。アップテンポで、<strong>グリフィンの快速テナーの面目躍如</strong>となるトラックです。ウェスとのスリリングなソロ交換、ケリー・トリオのドライブ感が炸裂する、ライブのハイライト的な一曲。速さで鳴らすテナーと、親指＆オクターブの巨匠とのぶつかり合いを存分に楽しめます。</p>
<h3><span id="toc8">4. Cariba（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>ウェスのオリジナルによる、ラテン／アフロ・キューバン風味のナンバー（タイトルは「カリブ」を想起させます）。リズムの仕掛けで、ストレートな4ビートとは異なる色をアルバムに加えています。のちにカバーやビッグバンド・アレンジでも取り上げられた人気曲で、作品に多様性を与える存在です。</p>
<h3><span id="toc9">5. Come Rain or Come Shine（作曲：ハロルド・アーレン／ジョニー・マーサー）</span></h3>
<p>ハロルド・アーレン作のスタンダード・バラード（ミュージカル『St. Louis Woman』由来）。ウェスの叙情的な表現と、バンドの抑制の効いたサポートが光る、大人の雰囲気のミディアム・バラードです。激しい曲のあとに訪れる、しっとりとした聴きどころ。</p>
<h3><span id="toc10">6. S.O.S.（作曲：ウェス・モンゴメリー）</span></h3>
<p>ウェスのオリジナルで、アルバムのクローザー。アップテンポでハードに締めくくる一曲です。短めながら畳み掛けるソロで、ライブを高揚感とともに締めくくります。なお、タイトルの由来については明確な定説が見当たらないため、ここははっきりとは言えません。</p>
<h2><span id="toc11">聴きどころ・なぜ名盤なのか</span></h2>
<p>『Full House』が名盤たるゆえんは、なんといっても<strong>“黄金リズム隊”との相性の良さ</strong>にあります。ウィントン・ケリーは後年、自分のトリオ（チェンバース＆コブ）がウェスと演ったときの手応えを特別なものとして振り返ったと伝えられるほど。それくらい、この顔合わせは別格でした。</p>
<p>そこにグリフィンの豪快なテナーが加わることで、アルバムは単なる“ギター名人芸”を超えた、<strong>バンド全体のぶつかり合い</strong>になっています。とりわけ「Full House」「Blue &#8216;n&#8217; Boogie」での、ウェス対グリフィンの“果たし合い”のようなソロ交換は、何度聴いても痺れるはず。</p>
<p>そしてこの一枚は、ウェスのキャリアの中でも貴重な位置にあります。後年のVerve／A&#038;M時代、彼はオーケストラを従えたポップ寄りの路線で商業的に大成功します（1966年「Goin&#8217; Out of My Head」でグラミー受賞）。しかし『Full House』は、その<strong>手前にある“純ジャズのウェス”が最も生々しく捉えられた時期</strong>の記録。小編成（コンボ）での実力を最も明快に示した一枚として、Riverside期の代表作に数えられています。AllMusicをはじめ各種ジャズ・ガイドでも軒並み高評価です。</p>
<h2><span id="toc12">こんな人におすすめ</span></h2>
<ul>
<li><strong>ウェスに興味を持ったけれど、まず1枚どれを聴けばいいか迷っている人</strong> … ライブの熱気とウェスの真骨頂が両立した、最初の一枚に最適です。</li>
<li><strong>オクターブ奏法を聴いて学びたい人</strong> … 「I&#8217;ve Grown Accustomed to Her Face」のバラードでトーンと歌心を、「Blue &#8216;n&#8217; Boogie」「S.O.S.」で推進力を——という具合に、緩急で聴き分けるとウェスの幅がよくわかります。</li>
<li><strong>マイルス・デイヴィスや『Kind of Blue』が好きな人</strong> … あのリズム隊が主役を変えてどう鳴るのか、聴き比べるだけでも発見があります。</li>
<li><strong>熱いソロの応酬、ジャズの“バトル”が好きな人</strong> … ウェス対グリフィンの真剣勝負をぜひ。</li>
</ul>
<h2><span id="toc13">まとめ</span></h2>
<p>『Full House』は、消えた店「Tsubo」での一夜限りの記録であり、マイルスの黄金リズム隊とジョニー・グリフィンを得てウェスが放った、ジャズギターのライブ名盤です。バラードからビバップ、ラテンまで、ウェスの“純ジャズ”の魅力がぎゅっと詰まっています。</p>
<p>そしてもう一枚、ぜひセットで聴いてほしいのが、3年後の1965年に同じウィントン・ケリー・トリオと録音した名盤<strong>『Smokin&#8217; at the Half Note』</strong>。こちらはグリフィン抜きのカルテット編成で、“1962年バークレーのTsubo”と“1965年のハーフ・ノート”を聴き比べると、<strong>ウェス×ケリー・トリオ</strong>という名コンビの魅力がいっそう立体的に見えてきます。コアなファンほど語りたくなる、この2枚の聴き比べ。まずは『Full House』から、ウェスの世界に飛び込んでみてください。</p>
<h2><span id="toc14">関連記事</span></h2>
<ul>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/wes-montgomery-jazz-guitar/">ウェス・モンゴメリーとは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</a> … ウェスの経歴・奏法・おすすめ名盤3選をまとめた人物紹介記事です。</li>
<li><a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/incredible-jazz-guitar-wes-montgomery/">ウェス・モンゴメリー『The Incredible Jazz Guitar』徹底解説｜出世作にして入門の決定盤</a> … スタジオ録音の出世作を全曲解説した記事です。</li>
</ul>
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		<title>ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)とは？ジャズギターを変えた巨匠の魅力と名盤を解説</title>
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		<dc:creator><![CDATA[tenchiba]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 03 Jun 2026 11:53:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ミュージシャン紹介]]></category>
		<category><![CDATA[ウェス・モンゴメリー]]></category>
		<category><![CDATA[オクターブ奏法]]></category>
		<category><![CDATA[ジャズギター]]></category>
		<category><![CDATA[ハードバップ]]></category>
		<category><![CDATA[バップ]]></category>
		<category><![CDATA[親指奏法]]></category>
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					<description><![CDATA[ジャズギターの巨匠ウェス・モンゴメリーを徹底解説。親指奏法とオクターブ奏法の魅力、詳しい経歴、おすすめ名盤3選（メンバー・収録曲つき）を初心者にもわかりやすく紹介します。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>公開日: 2026-06-02</strong></p>
<hr />
<p>ウェス・モンゴメリー（Wes Montgomery, 1923〜1968）は、ジャズギターの歴史を語るうえで欠かせない巨匠です。ピックを使わず親指だけで弾く独特のスタイルと、「オクターブ奏法」と呼ばれる代名詞的なテクニックで知られています。この記事では、ウェス・モンゴメリーの経歴・音楽的特徴・おすすめアルバムを、初めて名前を聞く方にもわかりやすく紹介します。</p>
<hr />

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-3" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-3">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">基本プロフィール</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">経歴</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">生い立ちとギターとの出会い</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">下積み時代</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">メジャーデビューと飛躍</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">全盛期から晩年</a></li></ol></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">音楽的特徴</a><ol><li><a href="#toc8" tabindex="0">1. 親指奏法（サム・ピッキング）</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">2. オクターブ奏法</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">3. 単音→オクターブ→コードの3段構成</a></li></ol></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">おすすめアルバム3選</a><ol><li><a href="#toc12" tabindex="0">1. 『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』（1960年、Riverside）</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">2. 『Full House』（1962年、Riverside）</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">3. 『Smokin&#8217; at the Half Note』（1965年、Verve）</a></li></ol></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">ジャズ史における評価と影響</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">基本プロフィール</span></h2>
<figure><img decoding="async" src="https://jazzguitarroundmidnight.com/wp-content/uploads/2026/06/wes_montgomery_verve_publicity_PD.jpg" alt="ウェス・モンゴメリー（愛器ギブソンL-5を手に）" /><figcaption>写真: Bruno of Hollywood / Verve Records（パブリックドメイン, via Wikimedia Commons）</figcaption></figure>
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>本名</td>
<td>John Leslie &#8220;Wes&#8221; Montgomery</td>
</tr>
<tr>
<td>生没年</td>
<td>1923年3月6日 〜 1968年6月15日（45歳没）</td>
</tr>
<tr>
<td>出身</td>
<td>アメリカ・インディアナ州インディアナポリス</td>
</tr>
<tr>
<td>楽器</td>
<td>ギター</td>
</tr>
<tr>
<td>主な活動期</td>
<td>1950年代後半〜1968年</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<hr />
<h2><span id="toc2">経歴</span></h2>
<h3><span id="toc3">生い立ちとギターとの出会い</span></h3>
<p>ウェスがギターを本格的に手にしたのは19歳と、ジャズメンとしては遅いスタートでした。きっかけは、チャーリー・クリスチャン（電気ギターをジャズに持ち込んだ先駆者）のレコードです。その演奏に夢中になり、クリスチャンのソロを片っ端からコピーして腕を磨いていきました。正式な音楽教育は受けておらず、楽譜もほとんど読めないまま、ほぼ独学で技術を身につけています。</p>
<h3><span id="toc4">下積み時代</span></h3>
<p>1948年頃、その腕前が認められてライオネル・ハンプトン楽団に参加し、約2年間ツアーを回りました。しかし家庭を支えるため故郷インディアナポリスに戻り、その後は地元のクラブで演奏を続ける日々が続きます。昼間は工場や牛乳配達などで働き、夜はクラブで深夜まで演奏するという二重生活を何年も送りました。親指で弦を弾く独特の奏法は、この時期に夜間の練習で近所への騒音を抑えるために生まれたとされています。</p>
<h3><span id="toc5">メジャーデビューと飛躍</span></h3>
<p>転機は1959年。インディアナポリスのクラブでウェスの演奏を聴いて衝撃を受けたアルト・サックス奏者キャノンボール・アダレイが、リヴァーサイド・レコードに強く推薦したのです。これによりウェスはメジャーデビューを果たします。翌1960年に発表したアルバム『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』は批評家から絶賛され、一躍ジャズ界のスターとなりました。</p>
<h3><span id="toc6">全盛期から晩年</span></h3>
<p>その後はヴァーヴ・レコードへ移籍し、オーケストラやビッグバンドと共演した華やかな作品で人気を拡大。さらにA&amp;Mレコード時代にはポップスのカヴァーを取り入れたクロスオーバー路線で商業的にも大成功を収め、グラミー賞も受賞しました。しかし人気絶頂のさなかの1968年6月15日、心臓発作により45歳の若さで急逝。あまりにも早すぎる死でした。</p>
<hr />
<h2><span id="toc7">音楽的特徴</span></h2>
<p>ウェス・モンゴメリーの演奏には、他のギタリストにはない3つの大きな特徴があります。</p>
<h3><span id="toc8">1. 親指奏法（サム・ピッキング）</span></h3>
<p>ウェスはピックを使わず、<strong>親指の肉の部分で弦を弾く</strong>スタイルで演奏しました。夜間の練習で近所への騒音を抑えるために身につけたとされ、結果として柔らかく丸みのある温かい音色を生み出しています。</p>
<h3><span id="toc9">2. オクターブ奏法</span></h3>
<p>ウェス・モンゴメリーの代名詞といえるテクニックです。<strong>1つのメロディを1オクターブ違いの2音で同時に弾く</strong>ことで、厚みのある独特のサウンドを作り出します。技法そのものは以前から存在しましたが、ウェスはこれをバップ（複雑なコード進行を速いテンポで演奏するスタイル）のフレーズと融合させ、自身の代名詞へと昇華させました。</p>
<h3><span id="toc10">3. 単音→オクターブ→コードの3段構成</span></h3>
<p>ウェスのソロには定型的な構成があります。まず単音のメロディで始め、次にオクターブ奏法へ移り、最後はブロック・コード（複数の音を同時に鳴らす和音でメロディを奏でる手法）で盛り上げて締めくくる、という流れです。一つのソロが起承転結を持って構成されている点も大きな魅力です。</p>
<hr />
<h2><span id="toc11">おすすめアルバム3選</span></h2>
<p style="font-size: 0.85em; color: #888;">※本セクションには楽天市場のアフィリエイトリンク（PR）を含みます。</p>
<h3><span id="toc12">1. 『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』（1960年、Riverside）</span></h3>
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<p><strong>メンバー</strong></p>
<ul>
<li>ウェス・モンゴメリー（ギター）</li>
<li>トミー・フラナガン（ピアノ）</li>
<li>パーシー・ヒース（ベース）</li>
<li>アルバート・ヒース（ドラム）</li>
</ul>
<p><strong>収録曲</strong></p>
<ol>
<li>Airegin</li>
<li>D-Natural Blues</li>
<li>Polka Dots and Moonbeams</li>
<li>Four on Six</li>
<li>West Coast Blues</li>
<li>In Your Own Sweet Way</li>
<li>Mister Walker</li>
<li>Gone With the Wind</li>
</ol>
<p>ウェスの名を一躍世に知らしめた、リーダー作の代表盤にして入門編の決定版です。ピアノのトミー・フラナガン、ベースのパーシー・ヒース、ドラムのアルバート・ヒースという腕利きのリズム隊を従え、スタジオでウェスの魅力を余すところなく記録しています。自作の代表曲「Four on Six」「West Coast Blues」「D-Natural Blues」を収録。オクターブ奏法とバップの融合がくっきりと聴き取れ、「まず1枚」と問われたら多くのファンが挙げる一枚です。</p>
<p>&#x1f449; もっと詳しく：<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/incredible-jazz-guitar-wes-montgomery/">ウェス・モンゴメリー『The Incredible Jazz Guitar』徹底解説（全曲＆聴きどころ）</a></p>
<h3><span id="toc13">2. 『Full House』（1962年、Riverside）</span></h3>
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<p><strong>メンバー</strong></p>
<ul>
<li>ウェス・モンゴメリー（ギター）</li>
<li>ジョニー・グリフィン（テナーサックス）</li>
<li>ウィントン・ケリー（ピアノ）</li>
<li>ポール・チェンバース（ベース）</li>
<li>ジミー・コブ（ドラム）</li>
</ul>
<p><strong>収録曲</strong></p>
<ol>
<li>Full House</li>
<li>I&#8217;ve Grown Accustomed to Her Face</li>
<li>Blue &#8216;n&#8217; Boogie</li>
<li>Cariba</li>
<li>Come Rain or Come Shine</li>
<li>S.O.S.</li>
</ol>
<p>1962年6月25日、カリフォルニア州バークレーのクラブ「Tsubo」で行われたライブ録音です。テナー・サックスのジョニー・グリフィン、そしてマイルス・デイヴィス・バンドのリズム隊だったウィントン・ケリー（ピアノ）、ポール・チェンバース（ベース）、ジミー・コブ（ドラム）という豪華メンバーが集結。タイトル曲である「Full House」、エンディングをかざる「S.O.S.」をはじめ、スリリングな掛け合いとライブならではの熱気が全編にみなぎる、ジャズ史に残るウェスの最高傑作です。</p>
<p>&#x1f449; もっと詳しく：<a href="https://jazzguitarroundmidnight.com/full-house-wes-montgomery/">ウェス・モンゴメリー『Full House』徹底解説（全曲＆聴きどころ）</a></p>
<h3><span id="toc14">3. 『Smokin&#8217; at the Half Note』（1965年、Verve）</span></h3>
<div class="album-affiliate" style="display: flex; align-items: center; gap: 16px; margin: 12px 0 24px; padding: 12px; border: 1px solid #e5e5e5; border-radius: 8px; max-width: 520px;"><a rel="nofollow sponsored noopener" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00pj7in.fh7bfae5.g00pj7in.fh7bgfce/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2F4116040637%2F&amp;m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Famericanpie%2Fi%2F10859384%2F&amp;rafcid=wsc_i_is_b7b4aa75-0295-4fe7-8227-16cde8fcf378" target="_blank"><img decoding="async" style="border-radius: 4px;" src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/americanpie/cabinet/411604/4116040637.jpg?_ex=300x300" alt="Smokin' at the Half Note Wes Montgomery ジャケット" width="130" height="130" /></a><br />
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<p><strong>メンバー</strong></p>
<ul>
<li>ウェス・モンゴメリー（ギター）</li>
<li>ウィントン・ケリー（ピアノ）</li>
<li>ポール・チェンバース（ベース）</li>
<li>ジミー・コブ（ドラム）</li>
</ul>
<p><strong>収録曲</strong></p>
<ol>
<li>No Blues</li>
<li>If You Could See Me Now</li>
<li>Unit 7</li>
<li>Four on Six</li>
<li>What&#8217;s New?</li>
</ol>
<p>ウィントン・ケリー・トリオ（ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、ジミー・コブ）と共演した一枚で、ニューヨークのクラブ「Half Note」でのライブ録音とヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音から構成されています。オープニングを飾る「No Blues」での白熱したプレイは、ウェス史上最高のソロの一つです。自作の名曲「Four on Six」のスリリングな演奏も大きな聴きどころ。またパット・メセニーは、「If You Could See Me Now」でのウェスのソロを、「自分の一番好きなソロ」と語っています。ウェスのアドリブの躍動感を味わうなら外せない名盤です。</p>
<hr />
<h2><span id="toc15">ジャズ史における評価と影響</span></h2>
<p>ウェス・モンゴメリーは、チャーリー・クリスチャン以降で最も重要なジャズギタリストの一人と位置づけられています。ジョージ・ベンソンやパット・メセニーといった後世の名ギタリストたちが影響を公言しており、オクターブ奏法は今もジャズギターを学ぶ人の定番の練習課題です。</p>
<p>晩年にはポップス寄りの作品でグラミー賞を受賞するなど、ジャズとポピュラー音楽を橋渡しするクロスオーバー路線の先駆けにもなりました。</p>
<hr />
<h2><span id="toc16">まとめ</span></h2>
<p>ウェス・モンゴメリーは、親指奏法とオクターブ奏法という独自のスタイルでジャズギターの可能性を大きく広げた巨匠です。没後半世紀以上が経った今もその影響力は色あせず、多くのギタリストの手本であり続けています。</p>
<p>『Full House』を聴いていただければ、彼の音色と表現力の魅力がすぐに伝わるはずです。</p>
]]></content:encoded>
					
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